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    小麦にこだわるパン屋、京都・出町柳『ナカガワ小麦店』の日々進化する17種類のパン

    世界遺産・下鴨神社のすぐそばに店を構える『ナカガワ小麦店』。全粒粉を自家製粉したり、できるだけ有機小麦を使うようにしたりと、小麦にこだわるパン屋さんです。2011年11月25日の開業から9年目にしても、朝から行列ができることもある人気ベーカリーにお伺いしました。

    木を基調とした、あたたかみのある外観。扉を開くと、ショーケースに入ったパンと、笑顔が素敵な奥様がお出迎えしてくれます。

    今回お話をお伺いした中川さんご夫婦。こだわりや人気のパンについて、そしてパン作りで大切にしていることなどを教えていただきました。

     

    挽き立ての全粒粉で作る、選び抜いたパン

    『ナカガワ小麦店』のパンの種類は全部で17種類。店主の中川さんが全ておひとりでパンを作っています。2011年のオープン以来、ほとんどメニューは変えていないそう。新作のパンを作るよりも、新しい小麦粉に出会ったら変えてみるなど、厳選した17種類のパンを日々進化させています。

    中川さん曰く、「うちは“代わり映えのしないパン屋さん”。お客様がいつ来ても、同じパンがあるようにしていたいんです」とのこと。

    お店イチオシのパンがこちら。有機玄麦を自家製粉した、挽きたて全粒粉100%の食事パン。左側が「パン・コンプレ」、右側はパン・コンプレのくるみ入り「コンプレ・ノア」です。

    お米でいう玄米のように、外皮の部分を取り除かない全粒粉は、食物繊維やミネラルを多く含み、栄養価が高いことが特長。また、通常のパンよりも濃い味に仕上がるそうです。『ナカガワ小麦店』では、そんな全粒粉を翌日に使う分だけ自家製粉し、新鮮さを保っています。こちらは外国人のお客様にも人気な商品だそう。

    そのほかにも、もっちりとした弾力と噛めば噛むほど小麦の香りが感じられる「ベーグル」、外側のパリッとした食感と中のしっとり感が絶妙な「クロワッサン」、ほどよいシナモンの甘さがうれしい「シナモンロール」など、魅力的なパンばかりが並びます。

    使う小麦粉はできるだけ有機のものにしているそうで、いい小麦粉と出会えばその都度変化させているのだそう!

     

    一番人気は食パン「トースト・モンターニュ」

    『ナカガワ小麦店』一番人気のパンは「トースト・モンターニュ」。フランス語で「Montagne=山」という意味の通り、大きな山のよう!有機小麦100%の山型食パンです。もちもちで柔らかい食感とほんのりと小麦の甘さが感じられ、そのまま何も付けずに食べても絶品!トーストするとサクサクして、また違った食感で楽しませてくれます。

    レジ後ろの木棚には、トースト・モンターニュがずらりと並びます。この日も予約が多い様子でしたが、直接お店に来てくれるお客様のために予約数を制限しているそう。

    「トースト・モンターニュ」と同じ生地を使用した食事パン「プチ・モンターニュ」も用意されています。こちらはサンドウィッチにしてもいいですね。

     

    農家さんあってのパン作り。お客様の日々をパンで豊かに

    「お客様にとって、日々の糧になるようなパン作りを今後もしていきたい」と語る中川さん。また、「農家さんがあってのうちなので、扱いが難しくても、国産や有機小麦にこだわり、サステイナブル(持続可能)なパン作りを目指しています」と語ってくださいました。おふたりとも笑顔がとても素敵で、お店やパンひとつとっても、あたたかさが感じられました。

    ぜひ、ここでしか食べられない全粒粉や有機小麦を使った、こだわりのパンをお楽しみください!

     

    • ■お店情報
    • ナカガワ小麦店
    • 住所:京都市左京区下鴨松ノ木町52-1
    • 営業時間:10:00~16:00(売り切れ次第終了)
    • 定休日:月・火・水

    ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

     

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