シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン “パリマグ”
  • HOME
  • BREAD
  • 旬の具材が詰まった新作パンが魅力!夫婦二人三脚で「おいしい」を提供するベーカリー『パン屋トロワ』

BREAD

旬の具材が詰まった新作パンが魅力!夫婦二人三脚で「おいしい」を提供するベーカリー『パン屋トロワ』

Pocket

旬の具材が詰まった新作パンが魅力!夫婦二人三脚で「おいしい」を提供するベーカリー『パン屋トロワ』

東武スカイツリーラインの東向島駅から徒歩約8分。美しい日本庭園で知られる都立公園・向島百花園のすぐそばに、赤い窓枠がかわいらしいベーカリーがあります。2015年4月にオープンし、季節ごとに魅力的な新商品を提供する『パン屋トロワ』を取材しました。

 

親しみある食材を使って斬新な商品を作りたい…人気商品が生まれるまで

東向島『トロワ(trois)』の外観

お客さんが3人も入ればいっぱいになってしまう、こぢんまりとした店内に並ぶのは約50種類の焼きたてのパン。クロワッサンやベーグル、食パンなどの定番商品から、「塩とあんとカルピス(株)バター」や「和風さばサンド」などのオリジナル商品まで多彩です。

東向島『トロワ(trois)』店長の芦川さん

店長の芦川淳さんは、「何か手に職をつけたい」という思いで30歳を目前に脱サラ。パン職人の道を志し、11年間、大手ベーカリーに勤務します。パン作りの技術を磨いた後、2015年4月に自身のお店をオープンさせました。3人のお子さんを持つ芦川さんは、フランス語で数字の「3」を意味する『トロワ(trois)』を店名に名付けました。

『パン屋トロワ』のこだわりは、毎日安心して食べることができるパンを提供すること。できる限り無添加の素材を使い、サンドイッチやバーガーに挟む具材も手作りしているそう。「天気や湿度でさえも、生地に影響が出やすいのがパン作りの難しいところ。日毎に微調整をしながら焼き上げます」と話す芦川さんは、生地の成形、発酵、焼成までの工程全てを1人で手がけます。

東向島『トロワ(trois)』の「自家製ベシャメルソース」

東向島『トロワ(trois)』のパン

「自家製ベシャメルソース」、「とろとろチーズフォンデュ」、「洋なしとブルーチーズ」、「ライ麦ナッツ&ハニー」…魅力的な商品の数々ですが、オープン当初から比べて現在のラインアップは大きく変わったと話します。

「オープン当時、私が作るパンはいわゆる定番商品ばかりだったんです。それに対して妻から『つまらない』と言われてしまったんです。『わざわざ足を運んででも買いたくなるパンを作ろう』と。その後は妻と議論を重ね、時にはケンカもしながら新しい商品を1つ1つ生み出していきました」。

東向島『トロワ(trois)』の「米粉バンズの梅バーガー」「米粉バンズの梅バーガー」

東向島『トロワ(trois)』の「和風サバサンド」「和風さばサンド」

そしてオープンから約1年後、試作を重ねて登場したのが「米粉バンズの梅バーガー」と「和風さばサンド」でした。親しみやすい素材を使った、しかし斬新さもあるこれらの商品がお客さんの興味を惹き、気づけば店の人気商品として定着していたそうです。

デザイン系の学校を卒業した芦川さんの奥さんは、女性ならではの視点と、持ち前の美的センスで、素材の組み合わせや仕上がりの盛り付けについて助言。「ずっと美術を学んできた妻は、自分にはないおもしろい発想やセンスを持っている」と話す芦川さん。「ケンカしながら生み出した商品ほど、よく売れています」と笑う芦川さん夫婦の眼差しは暖かく、優しいものでした。

 

看板商品の「あんバター」と、お腹も心も満たされるボリューム満点の新作バーガー

東向島『トロワ(trois)』の「あんバター」

「あんバター」の愛称で親しまれる看板商品「塩とあんとカルピス(株)バター」は、国産小麦のくるみパンに、甘さ控えめのこしあんとカルピスバターをサンドしたもの。乳酸菌飲料・カルピスの製造過程で生まれる「カルピスバター」は、雑味がなく、なめらかな舌触りでプロの料理人も愛用する高級バターです。

このバターを十勝産あずきのあんの上に贅沢にのせ、フランス産「ゲランドの塩」を、仕上げに一振り。濃厚なバターの風味とあんの甘みを、まろやかな塩味が引き締めてくれます。

東向島『トロワ(trois)』の「牛ごぼうバーガー」「牛肉ごぼうバーガー」

「旬の素材を使った季節感のある商品もぜひ試してもらいたい」と話す芦川さん。甘栗や無花果を使ったあんぱんや、ボリューミーな見た目と甘辛ダレの香りが食欲をそそる「牛肉ごぼうバーガー」は冬季限定商品です。

さらに1月には、生のいちごを包み込んだデニッシュあんぱんが登場予定とのこと。こうして、季節ごとに新商品が追加されるのも、リピーターを飽きさせない魅力の1つです。「新商品の開発は気分次第」と笑って話す芦川さんは、時には数カ月がかりで試作を行うこともあると言います。

東向島『トロワ(trois)』の「ローストビーフバーガー」「ローストビーフバーガー」

最後に紹介してもらったのが、2019年の秋に登場した「ローストビーフバーガー」。目にした瞬間、思わずため息がこぼれるほどのボリューム感。しっとりと肉厚な自家製ローストビーフに、レタスと粒マスタードの食感が楽しい新作バーガーです。見た目も豪華で、お腹も大満足のボリュームと贅沢さでした。

オープンしてまもなく5年。取材中も絶えずお客さんが訪れる様子からは、東向島の街に定着している様子が伺えました。夫婦二人三脚で生まれる今後の新商品にも期待が高まります。

 

※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

 

■一緒に読みたい記事

優しい酸味ともっちり食感がおいしい北欧風パン!谷中『VANER』のサワードウブレッド

緑あふれる場所で素直に“おいしい”と感じるパン。たまプラーザ『丘の上のパン屋』

極上のパンとともに始まる朝。新聞販売店とコラボした高級食パン専門店『くちどけの朝じゃなきゃ!!』

23408
旬の具材が詰まった新作パンが魅力!夫婦二人三脚で「おいしい」を提供するベーカリー『パン屋トロワ』

この記事が気に入ったら
いいね!してね

PAGE TOP