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    ホットサンドが定食に!?西荻窪『ホットサンド・ブランチ』のホットサンド

    ホットサンドはおいしいけれど、家で作るのは専用の器具が必要だし大変。でもお店で食べるならどこに行けばいいの?と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。そんなとき、おすすめしたいホットサンドの専門店が西荻窪にあります。しかも“定食スタイル”で提供される、ユニークなお店なのだとか。さっそく行ってみましょう!

     

    夜は山小屋バル、昼はホットサンド専門店

    西荻の名店『やきとり戎』からもくもくと焼き鳥の煙が包み込むなか…

    ディープなお店が並ぶ西荻窪駅南口の柳小路界隈。小さな飲み屋が軒を連ね、“ザ・西荻窪”といった雰囲気の味わい深いエリアです。その一角にあるのが、今回訪れる『ホットサンド・ブランチ』。そのエントランスには『西荻ヒュッテ』と書かれています。店名が違うのは、夜はアウトドアをテーマにした山小屋バル『西荻ヒュッテ』、昼はホットサンド専門の『ホットサンド・ブランチ』の二毛作店舗だから。

    ガラスとアイアンのおしゃれなドアが現れます

    バラエティ豊かなメニューを生み出す幕田さん

    『ホットサンド・ブランチ』を切り盛りしているのは、幕田美里さん。メニューの考案、調理、接客までおひとりでこなしています。

    「このお店を始めたのは『西荻ヒュッテ』のオーナーから『お店が空いている昼間の時間に何かやらない?』と声をかけられたから。1Fはスタンディングバーで、キッチンも狭い…。限られた設備で調理可能だったのがホットサンドだったんです」。

    テキパキと作業を進めながらお客さんとおしゃべりを楽しむ幕田さん

    もともと、和食が好きだという幕田さんは定食を、オーナーは麻婆豆腐定食かぶっかけうどん専門店をやりたかったそうですが、2口のガスコンロでは調理するのも難しい。ということで、考えついたのがホットサンドだったのだとか。そこに幕田さんの“定食”のアイデアが加わって、『ホットサンド・ブランチ』オリジナルのホットサンド定食が誕生したのです。

     

    一期一会、いつも新しい味に出会えるホットサンド

    『ホットサンド・ブランチ』のメニューは、ホットサンド、サラダ、付け合わせ、箸休め、ドリンクの定食スタイル。メインのホットサンドはもちろん、サラダも週替わりで提供されます。

    ホットサンド、サラダ、ドリンクを選ぶプリフィクススタイル

    「2018年11月のオープン以来、今までに144種類のホットサンドを作りました。これからも新しいホットサンドを作っていくので、年内には200種類を超えそうです!実はホットサンドよりもサラダの方が種類あるかもしれません。メニューは週ごとに変えているので、いつでも新しい味に出会えると思います」。

    そのラインナップは、「厚揚げマーボー」「鶏ごぼう」「肉じゃが」など、一見ホットサンドとは思えないようなものも。

    「和洋中ご飯に合うおかずって、パンとの相性もいいんですよ。だからホットサンドにもぴったり。入れる具材は思いつきで考えますが(笑)、レシピ本からインスピレーションをもらってアレンジすることもあります」。

    この日選べたサラダ「レンコンキンピラマヨネーズ」

    サラダも「胡瓜とみょうがのゴマ油和え」「茄子の梅酢マリネ」といった、白いご飯と一緒に食べたくなるようなメニューです。

    「野菜をたくさん食べていただきたいので、地元の八百屋さんはもちろん、ドライブがてら郊外の道の駅や産直に行ったりして、旬のおいしい野菜を調達しています」。

    サラダや箸休め目当てに来店するお客さんもいそうですね。多種多様なメニューを生み出す幕田さんですが、実は10年間もパティシエとして実績を積んだ方。その後行きつけの居酒屋で働くようになりました。

    「居酒屋の店長がとてもいい人で、何も知らない私に鶏のさばき方など一から教えてくれたんです。パティシエとしての経験はありましたが、料理人としての技術と知識はその居酒屋で学びました」。

    居酒屋での経験が、ホットサンドの定食のレシピに活かされているんですね!

     

    ちょっと意外な組み合わせがクセになる!

    訪れた日のメニューから、「かぼちゃグラタン」と「ひじきのドライカレー」のホットサンドをご用意いただきました。

    BAWLOOにノスタルジーを感じる年配のお客さんもいるそう

    まずは“焼き”の作業。BAWLOOのホットサンドメーカーに塗るのは発酵バターです。

    「よくお客様から『家でホットサンドを作ってもおいしくならない』と相談を受けるのですが、ほとんどの方がこのひと手間を省いていますね。バターを塗ることでカリッとした食感が生まれ、香りも香ばしくなります」と幕田さん。

    マヨネーズはホットサンドの隠し味にも

    食パンの端には糊(のり)代わりにマヨネーズを塗ります。食パン同士をくっつけるためでもあるのすが、それ以上に“耳までおいしい”といううれしい効果が。「耳に“お楽しみ”があると幸せですよね」という幕田さんの言葉通り、耳の付近は加熱されたマヨネーズ独特のコクと香りが楽しめるんです。

    具材をたっぷりのせます!「かぼちゃグラタン」には、パン粉もまぶして

    和のテイストの「ひじきのドライカレー」

    ホットサンドメーカーに入れて、ぎゅっと挟みます

    焼き具合を見ながら、焼き上がりを待ちます

    フランスの家庭料理「ジャガイモのガレット」は共通のおかず♪

    コーヒーは丁寧にハンドドリップ

    完成したホットサンドがこちら。

    ホットサンド「かぼちゃグラタン」

    「かぼちゃグラタン」はほっこり甘いかぼちゃと、自家製ベーコン&チーズの塩気が甘しょっぱくて、あと引くおいしさ♪発酵バターを塗って焼き上げたパンはカリッと香ばしいです。

    ホットサンド「ひじきのドライカレー」

    「ひじきのドライカレー」はキュウリが入った珍しいカレー。キュウリの食感が楽しく、ほのかに香るミョウガも、パンとの相性が抜群です!真ん中にどーんと入ったゆで卵が全体をまろやかにしてくれます。

    この日選べたサラダ「切り干し大根ソムタム風」

    訪れた日のサラダは「切り干し大根ソムタム風」と「レンコンキンピラマヨネーズ」の2種。どちらも他では味わえない、ユニークなお惣菜です。そしてこの日の“箸休め”は「三浦大根の葉の浅漬け」。廃棄される予定だった大根の葉が、とってもおいしい漬物になっていました。

    お寿司屋さんのようなカウンターが特徴的な店内。さまざまな具材やおかずが仕込んであります

    こちらのお店には女性のお客様が多く訪れるそうですが、男性でも大満足のボリューム。幕田さん曰く、「お店が狭いので大人数には対応できませんが(笑)、2名でいらっしゃればシェアして2種類のホットサンドと2種類のサラダが召し上がれますよ!」とのこと。

    これまでにないホットサンドとの出会いを楽しみに、お友達と訪れてみてはいかがでしょうか?

     

    • ■お店情報
    • ホットサンド・ブランチ 西荻ヒュッテ|http://www.osanaidesign.com/hotsandbrunch/
    • 住所:東京都杉並区西荻南3-11-7
    • 営業時間:[月・水・木・金]10:30〜13:30、[火]10:30〜16:30
    • 定休日:土・日・祝日
    • ※メニューはお店のInstagramからご確認ください。|hotsand_branch

    ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

     

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