日本のサロンデュショコラへの出展などからもその実力が知られ、知名度が急上昇しているパティスリー『KARAMEL PARIS(キャラメルパリ)』。私自身もパリのおすすめパティスリーを聞かれた際に真っ先に思い浮かぶ場所のひとつでもあります。今回はそんな個人的思い入れも強い『KARAMEL PARIS』の魅力をご紹介します。
店名の通り、取り扱われているほとんどのお菓子にキャラメルが使用されていることで知られるこのお店は、『ラデュレ』でシェフパティシエを務めたこともあるニコラ・アレウィン氏によって営まれています。まだ30代という若さでお店をオープンさせ軌道に乗せていることから、パリの期待の若手パティシエとしてもその名を馳せています。
スペシャリテのタルトシトロンはやっぱり外せない!
そんな『KARAMEL PARIS』のスペシャリテのひとつで、私自身とても魅了されている作品がこちらのタルトシトロンです。
おとぎ話の小人のような見た目がポップなこのタルトシトロンを求めて、週末は多くのお客さんが来店します。見るからにふわふわのとんがりメレンゲは優しい甘さで、まったりとした舌ざわりで口の中で溶けます。内部に到達するとお目見えするレモンクリームは、これぞタルトシトロンといった酸味の強さ。メレンゲとの調和を考えて作られたクリームであることがうかがえます。
切ってみるとその構成の珍しさに驚かされます。中にはなんとマドレーヌ生地が!底面にはキャラメリゼしたヘーゼルナッツが敷かれ、『KARAMEL PARIS』らしさもしっかりと出した逸品です。
キャラメルがたっぷりの焼き菓子もおすすめ
続いてはダイスカットのキャラメルがのったアップルタルトとキャラメルブリオッシュ。
焼き菓子やヴィエノワズリーにもキャラメルが使われ、苦めのコーヒーやカフェラテとともに注文すれば素敵な朝食に。イートインで出されるお皿もかわいらしいのがまたうれしいですよね。
そして緑が鮮やかなピスタチオのパリブレストです。パリブレストといえばヘーゼルナッツのプラリネを使用したものが多いのですが、香り高いピスタチオをふんだんに使ったクリーム、そしてその下にはあえて形を変えず余計な味を加えていないピスタチオの実がたっぷりと敷き詰められています。こういった変化球も、このお店のファンになってしまう要因なのかもしれません。
キャンディ型のチョコレートを割るとたくさんのキャラメルが!
その他にもキャラメルマカロンやキャラメルフラン、もちろんキャラメル自体も販売されておりお土産の購入も忘れてはなりません。サロンデュショコラで人気のタブレットチョコやドライフルーツやナッツをのせたチョコレート「マンディアン」などお店を出るときには両腕がふさがっていること間違いなしですよ。
- ■お店情報
- KARAMEL PARIS (キャラメルパリ)
- 住所:67 Rue Saint-Dominique, 75007 Paris(地図)
- 営業時間:9:30-20 :00
- 定休日:月曜日 (日曜日のみ19 :00閉店)
- HP:https://karamelparis.com/
- ※ タルトシトロンやパリブレストなどの生ケーキは基本的に週末限定の販売です。その他の曜日では焼き菓子やヴィエノワズリー、チョコレートやキャラメルなどのみの販売となります。
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