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毎日通いたくなる『根津のパン』で出会った、もっちりしっとり食感の自家製酵母パン

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毎日通いたくなる『根津のパン』で出会った、もっちりしっとり食感の自家製酵母パン

東京の下町情緒あふれる街歩きが楽しめると、今や外国人観光客も足を向けるほど人気の谷根千エリア。今回はそんな谷根千から、地元の人が足しげく通う根津のパン屋さんを紹介します。その名もずばり『根津のパン』。風情ある木の扉を開けると、店長さんの思いの詰まった自家製酵母のパンたちが、ずらりと出迎えてくれました。

 

日常的に味わえるパン屋さんでありたい

『根津のパン』の外観

千代田線根津駅から徒歩1分。たくさんの人が行き交う言問通りから1本路地裏に入った所に、木製の格子窓とオリーブの植木が目をひくパン屋さん『根津のパン』があります。もともと豆腐屋さんだった店舗の内観や外観はほぼそのままに、2018年8月にオープンしたこちらのお店。今では地元の人が通うパン屋さんとして街に根付いています。

『根津のパン』の店内

店内のカウンターの上に並ぶのは、自家製レーズン酵母を使用し、長時間発酵で作られた、もっちり、しっとり食感が特徴のパン。朝一から順次焼き上げられ、お昼過ぎにカウンター上に出揃うパンの品揃えは日替わりで、午前中にご近所さんが「今日は何が出ますか?」と聞きに来ることもあるそうです。

『根津のパン』のパン

「地元の人に毎日通ってもらいたいから、店頭に並ぶ商品は日替わりで素朴なものばかりです」と店長の野口将義さんは話します。『根津のパン』では角食や、パン・ド・ミ、バゲットなどの定番から、リーズナブルな丸パンやはちみつロール、おやつパンとして人気のミルクフランスなど1日約50種類を販売。1個100円以下のお手頃価格の商品も多数あり、訪れた人の「いろいろ食べてみようかな」という好奇心を刺激します。

『根津のパン』のパン

「奇をてらったものはなくていい、普通でいい」。そう話す野口さんは、以前、谷中・上野桜木あたりの『カヤバベーカリー』のシェフとして働いていたそうです。しかし2018年5月に閉店。その後、自身のお店を立ち上げることを決意し、上野桜木あたりを管理しているNPO団体の紹介もあって、現在の場所に新しいお店をオープンさせました。

「根津の街は、チェーン店が少なく個人店が多いので、街歩きが楽しめる場所。地元の人との距離も近いです」。取材中も近隣のお店の方が「こんにちは」、「このあいだはどうも」と入ってきて、終始アットホームな雰囲気に包まれていました。

 

ふんわり、もっちり、しっとり…国産小麦の豊かな風味とソフトな食感を楽しんで

国産小麦を使用したもっちりしっとりとした食感が『根津のパン』の特徴。天然酵母を使用して長時間発酵させ、水分量を多めに焼き上げたパンは柔らかく、パンの旨味と風味をしっかり味わうことができます。

『根津のパン』の「パン・ド・ミ」

手に取りやすい小さめサイズのパン・ド・ミについて、「当日なら、トーストせずにそのまま食べてみてください」と野口さん。2.2cmにスライスしてもらったパン・ド・ミをそのまま一口かじってみると、もちっとした弾力と小麦粉の豊かな風味が口の中に広がりました。

焼きたてはもちろん、翌日もパサつかずしっとり。翌日以降はバターと合わせたり、チーズをのせてトーストしたり…小麦の風味が濃く感じるリッチさなので、いろいろな食べ方にトライしてみたくなる食パンでした。

『根津のパン』のハード系のパン

パリパリとした硬い食感が特徴のハード系のペイザンヌも、こちらのお店では、ややソフトに焼きあがります。ブラックオリーブとくるみ、4種類のハーブを練りこんだ「オリーブとくるみのペイザンヌ」も、弾力がありしっとり。

『根津のパン』の「七味チーズ」

ピリリとスパイシーな「七味チーズ」は、ワインやビールにも合う大人の味わいです。

『根津のパン』の「大葉チーズベーコンエピ」

「今日の黒豆パンには、きな粉を練りこんでいます」と、いつもの商品も旬や気分によってアレンジをすることもあるそう。訪れるたびに前回とは違う発見と、変わらない温かな雰囲気で出迎えてくれる『根津のパン』。根津の街の雰囲気をそのままパンに落とし込んだような…そんな下町のアットホームなパン屋さんでした。

 

  • ■お店情報
  • 根津のパン
  • 住所:東京都文京区根津2-19-11
  • 営業時間:10:00〜19:00 ※無くなり次第終了
  • 定休日:月、木曜日

※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

 

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