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焼きたてのドイツパンと淹れたてのコーヒーを堪能!恵比寿『フラウクルム』

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焼きたてのドイツパンと淹れたてのコーヒーを堪能!恵比寿『フラウクルム』

ドイツパンと言えば、ずっしりと重くて酸味のあるライ麦パンや、岩塩がのった茶色いブレッツェルが有名ですね。でも、フランスのバゲットやバターをたっぷり使った菓子パンに比べて、ドイツパンは日本人には少しハードルが高いかも?なんて感じている人、案外多いのではないでしょうか。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』の外観

今回ご紹介するのは焼きたてのドイツパンがおいしいと評判のベーカリー『FRAU KRUMM(フラウクルム)』。テニスプレーヤーの伊達公子さんがプロデュースしたお店です。でも、そもそも「ドイツパンってどんなパン?」「どんな種類があるの?」「ドイツパンのおいしい食べ方は?」など、ドイツパンについて知らないことだらけ。

そこで、世界を股にかけて活躍した伊達さんがドイツパンにフォーカスした理由とともに、ドイツパンの魅力をたっぷりとお届けします。

 

アスリートが世界の暮らしを見て、体験して、感じた想い

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』の店内

恵比寿駅から徒歩5分、オフィスや飲食店が立ち並ぶ賑やかな通りから1本入った静かな裏道に『フラウクルム』はあります。小さいながらもウッディで落ち着いた雰囲気の店内には、約30種類ものドイツパンが並んだショーケースと、5席ほどのイートインスペースがあります。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』の看板

『フラウクルム』は、幾度となくドイツを訪れている伊達さんが世界の暮らしを見て、経験して、感じた想いを体現しています。それは、散歩がてらに焼きたてのパンを買い、淹れたてのコーヒーを楽しんだり、朝の慌ただしい時間のひとときに至福の時間を楽しんでほしい、その日1日が気持ちよく過ごせるような朝食を、ホッと一息つけるようなパンとコーヒーを届けたい、そんな伊達さんの想いが込められたお店なのです。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』のパン

今年の夏でオープンして3年ですが、その想いは少しずつ着実に地元に根付いています。近所に住む人や毎朝駅へ急ぐ通勤途中の人、お店近辺のオフィスに勤める人、近くの大使館員など多くの人が通ってくれるようになったそうです。

 

ドイツ産のオーガニック小麦やライ麦を使った本格派ドイツパン

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』のパン

『フラウクルム』のドイツパンはすべてお店の奥の工房で生地から手作りしています。そして、ほとんどのパンはドイツ産のオーガニック小麦やライ麦を使用しています。現地ドイツで伊達さんが味わい、感銘を受けた本物の味を再現しています。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』のブレッツェル

定番の「ブレッツェル」はドイツ産のオーガニック小麦を使用。独特の茶色い色は生地をラウゲン液(水酸化ナトリウム=苛性ソーダ)に浸けてから焼いているから。ラウゲン液につけることで表面がカラッと香ばしく、中身はもっちりとした食感に焼きあがります。ブレッツエルは、細い部分と太い部分で、また岩塩がのっている部分とのっていない部分で味わいの印象ががらりと変わるので、その違いを楽しんでほしいとのこと。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』の「ラウゲンクロワッサン」

人気の「ラウゲンクロワッサン」は、ドイツ産のオーガニック小麦等複数のヨーロッパ産小麦をブレンド。バターを控えめにしてラウゲン液に浸け、焼き上げています。パリパリとした香ばしさと、ほのかなバターの甘みは本場フランスのクロワッサンをしのぐおいしさ!ドイツ人のお客様にも人気のパンです。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』の「モーンシュネッケン」

ドイツパンにも菓子パンはあります!特にケシの実を使った甘いパンはドイツでも人気だそう。写真は黒ケシのペーストを巻き込んだ「モーンシュネッケン」。一見、チョコレートがサンドされているように見えますが、ブリオッシュ生地にたっぷりと黒ケシのペーストが入っています。クセは全くなく、むしろほっとする味。コーヒーもいいけれど、ほうじ茶など日本茶とも合いそう。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』の「ドイツ風ミニあんぱん」

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』のパンの断面

ドイツ風ミニあんぱん。ブレッツェル生地でアーモンドペーストを包んだ見た目もかわいい菓子パン。仕事中、コーヒー片手に一息つきたいときのおやつにぴったり。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』の「クレッセント」

クロワッサンの原型とも言われる三日月型のパン「クレッセント」と丸い「カイザーロール」。どちらもドイツ産のオーガニック小麦から作られています。日本人はしっとりした風味のパンが好みなので、生地は本場のレシピを少しアレンジしているそう。できたてをいただきましたが、シンプルな味わいながら噛みしめるほどに甘みが感じられます。ドイツではスープと一緒に食べたり、ハムやチーズをはさんで食べます。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』の焼きたて「クレッセント」

取材中に焼きあがった「クレッセント」と「カイザーロール」。香ばしい香りが広がります。

ドイツパン「クレッセント」の断面

断面はクルクルとうずまき状になっています。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』のクレッセントのサンドイッチ

セレアルをまぶした香ばしい「クレッセント」にシュークルートとソーセージをはさんだサンドイッチ。ピクルスの酸味がアクセントになっておいしい!

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』のドイツパン

そしてドイツパンと言えば、ライ麦パン。もともとドイツでは小麦がうまく育たなかったため、小麦の代わりにライ麦が育てられていたことからライ麦パンが主流となりました。ドイツ産のオーガニックライ麦100%で作られるクルムブロートは、自家製サワー種の爽やかな酸味と香りが特徴。どんな食事にも合わせられるドイツの伝統的なパンです。

 

焼きたてのドイツパンを淹れたてのコーヒーと

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』のコーヒー

『フラウクルム』のコーヒーは、「東京で本当においしいコーヒー店10選」にも選ばれている『HORIGUCHI COFFEE』とともに開発したオリジナルブレンド。深煎り豆のしっかりとしたコクのある味わいが特徴です。噛みしめるほどに甘みや旨みが口の中に広がるドイツパンとは抜群の相性でした。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』のコーヒー

そして、コーヒーはモーニングの時間を除いて、オーダーが入ってからドリップしてくれるそう。おいしいコーヒーを味わってもらいたいという想いが込められた、うれしいサービスですね。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』のパンとコーヒー

『フラウクルム』を取材で訪れた日は、桜が咲いていましたが風が強く花冷えする日でした。そんな日に暖かい店内でいただいた焼きたてのパンと淹れたてのコーヒーは、心も体もほっと落ち着かせてくれました。私は初めての訪問でしたが、伊達さんがこのお店で伝えたかった想いが少しわかったような気がしました。

恵比寿『FRAU KRUMM(フラウクルム)』の外観

おいしいドイツパンが食べたくなったら、ぜひ『フラウクルム』を訪れてみて下さい。そして、まずイートインで淹れたてのコーヒーと焼きたてのドイツパンをゆっくりと味わって。そうすれば、きっとあなたも滋味深いドイツパンの魅力を再発見することでしょう。

 

※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

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