パリの街角にはたくさんのパン屋さんがあり、パリの人々の生活にはなくてはならないのがパン。最近は、日本でも雑誌の特集が組まれ、こだわりのパン屋さんに今注目が集まっているようです。
ということで、PARIS magでは、気になる街のパン屋さんを紹介していこうと思います。
朝ごはんを求めご近所さんが集まるサンドイッチショップ
目黒川からもほど近い、閑静な住宅街にあるサンドイッチショップ『シャポードパイユ』。ご近所の人たちが、朝ごはんを求めにたくさん訪れ、店内は賑わっていました。
小さな店内には、サンドイッチとパンと季節のお菓子が並んでおり、カウンターの奥では店主の神岡さんがパンを作っている様子がちらりと見えます。
「今日は売れ行きがよくて」と、補充されるサンドイッチはどれもあたたかみの感じる素朴な見た目が印象的。
パリでの修行中に出会ったフランスパンのサンドイッチを日本でも
店主の神岡さんは、パリでフランス菓子の修行をしていた時、日本で食べるおにぎりのような感覚で、フランスパンのサンドイッチを食べているパリの人たちの姿をよく見かけたそうです。パン屋さんが多いパリでは、パンを買ってきてラフに具材を挟んで食べるサンドイッチが一般的。「修行中は、シェフがささっと作ってくれるサンドイッチを賄いとしていて食べていて、それがおいしかったんですよね」と神岡さんは顔をほころばせていました。
その後、日本でもフランスパンのサンドイッチをもっと気軽に朝ごはんやお昼ごはんに食べてもらいたいという思いからオープンしたんだとか。
素朴なメニューに込められたこだわり
パリのサンドイッチを日本で再現するために、パンや具材にはたくさんのこだわりが込められているとのことでした。
「パンの皮を薄めにして、中をもっちりさせたかった」というフランスパンはサンドイッチに合うように何度も試作を重ねてできたというだけあって、外はパリッと、中はもちっとしています。メニューはパリでも一般的なハムチーズのサンドイッチなどオーソドックスなものが揃っており、具材にも神岡さんのこだわりが。
無添加のハムやベーコン、マヨネーズなど作れるものは全て自家製。マヨネーズはとてもマイルドで、フランス人に作り方を教えてもらったというハムとの相性も抜群でした。
パリでパティシエの修行をしていた神岡さん。店内にはパンだけでなく季節のお菓子もあります(取材時はバレンタイン前ということでガトーショコラとマカロンがありました)。
発酵バターのクロワッサンやフランスパンで作ったフレンチトーストなども、シンプルだけど味わい深く、とてもおいしかったです。
「口下手なんです」と謙遜しながら、ひとつひとつ丁寧にお話ししてくださる神岡さんのお人柄が表れているようなサンドイッチやパンは、どれも素朴な味わいの中にこだわりが感じられました。
「お花見のシーズンなどは、みなさんサンドイッチを買ってから目黒川に行かれるようです」とおっしゃっていました。あたたかくなったら、パリの人たちのようにサンドイッチを外で食べるのもいいですね。
■お店情報
Chapeau de paille(シャポードパイユ)
住所:東京都目黒区中目黒4-4-10 1F(地図)
電話:03-6303-0014
営業時間:7:00~18:00 (サンドイッチが無くなり次第閉店)
定休日:月・火
- ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
- 【移転情報】
- 住所:千葉市稲毛区緑町1-21-3
- 電話:043-356-4959