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    パリは春の長雨でセーヌ川が氾濫寸前に!

    6月はじめ、パリのセーヌ川が氾濫しルーブル美術館やオルセー美術館の美術品を避難させるために臨時閉館しているというニュースを見た方もいらっしゃるのではないでしょうか。降り続く雨の影響でちょっと大変だった最近のパリ。

    あわやパリの街並みにも水が迫ってくる!?という間一髪の状態で、ようやくセーヌ川の水がひいてほっとしているところです。

     

    長雨がもたらしたセーヌ川の氾濫

    例年なら、日も長くて一番いい季節であるはずの今のパリ。ところが今年の5月は冬物コートやブーツが欠かせず、鍋やラーメンが恋しくなる寒い寒いパリだったということは、つい先日もこのコラムで書いたばかりだったのですが、まさにその雨ばかりのお天気が引き起こした今回の騒動。

    普段のセーヌ川の風景

    水位が上昇したセーヌ川の風景

     普段のパリのセーヌ川の写真と一緒に比べてみると、水位がとてつもなく上昇しているのがわかるでしょうか?

    普段のセーヌ川沿いには、パリっ子たちがおしゃべりや散歩を楽しむ遊歩道があって、お天気の日にはワイン片手にピクニックをしたり、アイス片手にぶらぶら並木道を歩いたり。

    そして右岸沿いは、自動車用の道路が川沿いをず〜っと走っているのですが…。

    そういう場所が全て冠水してしまいました(つまり、セーヌ川沿いの遊歩道や車道はパリの街並みよりもちょっと低い位置にあるということ)。

     

    セーヌ川クルーズも美術館も閉館

    セーヌ川には船のカフェやレストラン、そして住宅として住んでいる人の船などがずらりと停泊しているのですが、どんどんどんどん水位が上がり、橋をくぐれない船も続出。

    いつもはセーヌ川を行き交う船を見下ろしている橋の上にいるのに、自分の目線と全く同じ位置に船が!それくらい水位が上昇してしまっていたのです。

    観光客に人気のセーヌ川クルーズも、橋の下をくぐれないために何日間も中止になってしまいました。

    しかも、冒頭に書いたようにセーヌ川沿いにあるルーブル美術館やオルセー美術館まで閉館してしまい、観光客にも大きな影響を与えた今回のセーヌ川の氾濫なのでした。

    パリの街中にまで溢れださずに収束したのが不幸中の幸いだったけれど…。いつもとは違うセーヌ川の姿に、道行くパリっ子たちもみな足を止めて写真を撮っていました。

     

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