パリは、街角のブティックも花屋もパティスリーも、どこもかしこが華やかに飾り付けられクリスマスモード一色になっています。そんな中、ついつい毎回足を止めて見入ってしまうのが児童書を専門に扱う本屋さん。今回はパリの子ども専門の本屋さんへのお散歩に皆さんをご案内したいと思います。
フランス語の勉強にもおすすめの児童書
PARISmagの案内人でもあるリサとガスパールもフランスの子どもたちにおなじみの人気の絵本に登場するキャラクターですが、そのほかにもたくさんの夢にあふれているフランスの子どもの絵本の世界。
パリ6区にある地元パリっ子に人気の書店。半分以上が児童書コーナーの書店の店員さんの知識も豊富
いつウィンドーをのぞいてもワクワクするのですが、クリスマスに向けてはプレゼント需要としても本選びをする人が多いため、各書店も力を入れて商品を紹介していて、いつにも増して華やかな雰囲気に包まれます。
児童書コーナーは、座ってゆっくり本を読めるようになっていたり、棚も子ども目線に配慮されてます
私自身かわいい外国の絵本が昔から大好きで海外旅行に行くたびにお土産に買ってきていました。いわゆる“ジャケ買い”です。部屋に飾ったりして楽しんでいました♪
手書きのポップも多く、このような書店は店員さんの知識も豊富で熱意を感じるのは日本と同じ?!
パリに住むようになってからは自分のフランス語の勉強のために子ども用の絵本を手に取ることが多くなり、さらに子どもが生まれてからは息子と一緒に楽しもうとたくさんの本に囲まれて毎日息子とページを開いて過ごしています。
バラエティ豊かな児童書は、多民族文化が影響?
音が出る絵本はフランスでも人気。使用する音源もクラシックからジャズなどバラエティ豊か!
フランスの児童書には「音や音楽や歌のなる絵本」や朗読のCDがついていたりオンラインで朗読を聞くことができたりする本が多いのもうれしいポイント。赤ちゃんの頃から楽しめる音楽が流れる本でも童謡だけでなく、オペラ、ジャズ、モーツァルト、ドビュッシー、アフリカ音楽、ヒップホップ、ロックなどといった幅広いジャンルが揃っています。
スピーカーのマークが音付き絵本の目印
朗読CDがついていたり、ダウンロードして朗読してもらえるサービスがついている本が簡単に見つかるのも、多民族国家で貧富の差も激しいため読み書きができない大人もたくさんいるという背景も関係あるのかもしれません。
日本の児童書もフランス語に翻訳されています。日本語版と読み比べてもおもしろそう!
まさに私のように両親が日本人で、子どもに正しい発音で本を読んであげられないという悩みを抱えている人には本当に助かる仕組み。
「CP」や「CE1」はフランスの小学校の学年を表すもの。年齢ごとにおすすめの本もわかりやすい
音が鳴ったり朗読してもらえたりする本は、フランス好きな友人や子どもがいる友人へのおみやげとしてとても喜ばれます。次回のパリ旅ではぜひ素敵な本屋さんものぞいてみてくださいね!
- ■おすすめの書店
- Chantelivre
- 住所:13 rue de Sèvres 75006(地図)
- 電話:01 45 48 87 90
- Le Divan Perché
- 住所:226 rue de la Convention 75015(地図)
- 電話:01 55 76 50 00