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    大人も子どもものんびり釣りを楽しむフランスのバカンス

    フランスの長い夏休みも終わり、9月2日から新学年が始まります。私のようなフランスに住む日本人は、例年この2ヶ月間の長い夏休みに日本へ帰国する人が多いのですが、我が家は今夏の日本帰国を諦め、久しぶりにフランス国内でフランスらしいバカンスを過ごしました。

     

    海辺の街でバカンス

    ロワール地方のイルデュー(ユー島)という海辺の街で過ごした今年のバカンス。毎日、海で遊んだり、自転車で自然の中を走り回ったり、バーベキューをして過ごしました。そして、今回のバカンスで楽しみにしていたアクティビティのひとつが「釣り」!

    もともと釣りに対して「釣れないのをひたすら何時間も待つ忍耐との戦い」というイメージを持っており、全く興味がなかったのですが…。

    2時間で100匹以上釣ることができました。あまりの大漁っぷりに周りの子ども達の注目の的!主人曰く、道具選びがポイントとのこと。

    幼稚園の頃から毎日川辺を走り回り、魚を捕まえる方法を考え、小学校の時は授業を抜け出して(!?)川釣りに出かけていたという主人の影響で、すっかり釣りの楽しさを知り、しっかり釣れる「釣り」を知りました。そして、今回のバカンスでも釣りをたくさん楽しみました。

     

    フランス人は釣り好きだけどあまり釣れない?

    フランスの河川や海岸では、普段から釣りをしている人をよく見かけますが、バカンス中も海辺を歩いていると小さな子どもやおじいちゃん、おばあちゃん達が釣りを楽しむ光景を何度も見かけました。

    釣り道具屋で道具を購入。どの釣り道具屋も日本のものの扱いがとても多いのが特徴。日本のアイテムは優秀なものが多いらしい!

    主人曰く、「釣れる『釣り』をしている人がほとんどいない」というほど、道具の選び方や釣り方がはちゃめちゃな人も多いよう。確かにバケツを覗いてみると釣れている人はほとんどいませんでした(笑)。大漁で喜んでいる人の様子を見ていると、大きな網を仕掛けて、餌をたくさんばらまき、一気に網を引き上げるという「釣り」とは言い難い方法だったり…。「釣り」で成功している人は稀なのですが、子どもも大人もみんな楽しそうにしていました。

    新鮮な魚をフライに。自分の釣った魚を食べる喜びを知って、子ども達も大喜び

    ちなみに、このフランスでは、河川や湖で釣りをする場合はライセンスが必要です(海は不要)。年間の通常ライセンス(約13,000円)の他に、女性限定(4,550円ほど)、12才以下(720円ほど)、バカンス用の1週間限定や1日限定などさまざまな種類があります。ライセンスなしで釣りをしているのが見つかると、最大450ユーロ(約58,500円)の罰金もあるので注意が必要です。

    小麦粉をまぶしてからニンニクバター醤油で炒めにしたものも。朝のマルシェで牡蠣とイカとテーブルに並べて海の近くならではの食卓に

    我が家はまだ海釣りしか体験していないのですが、今回のバカンスで道具を揃えたのでライセンスを購入し、今度川釣りにも出かけようと思っています。ちなみにパリを流れるセーヌ川でも釣りができるんですよ。新しいパリの楽しみ方が増えそうです。

     

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