今日はパリの右岸、オペラ座エリアの老舗デパート『ギャラリー・ラファイエット』と『プランタン』の2大デパートから、今年のパリのクリスマスの様子をお届けします!
パリが1年で最も華やかになるクリスマスの季節。店々のウィンドーに灯るイルミネーションが町を彩ります。暗いニュースばかりの世の中の雰囲気を吹き飛ばせ!と言わんばかりに、どこもかしこもクリスマスの準備が整え始めたのが10月の最後。フランスは2回目のロックダウンとなり、食料品店や薬局など生活必要必需品のお店以外は閉鎖されてしまいました。
そのため、毎年話題になる老舗デパートのクリスマスもしばらくお預け。1ヶ月後の11月28日、ようやく小売店などの再開が許可され、パリっ子の心に明るいパワーを与えてくれています。
隣同士で盛り上げ合う『ギャラリー・ラファイエット』と『プランタン』のクリスマス
普段は観光客が集まるこの2大デパート。デパートのなかの高級ブランド用品店は、観光客が列を成し、そして「どこのホテルにいたの!?」と思うほどアジア人が多いのが常。しかし、今年は観光客が少ないため、見たこともない光景が広がっています。
美しい装飾を見に来ているのは地元の人たちばかり。いつも人が群がっているテナントは閑古鳥が鳴いていて、店員さんたちも暇そうにおしゃべりをしていました。こんな『ギャラリー・ラファイエット』と『プランタン』見たことない!
商売的には売り上げも落ちてどこも大変なのでしょうが、ゆったりとした気分で本来のパリの姿を堪能できる特別な年になったかもしれません。クリスマスツリーを見上げて写真を撮る老夫婦、いつもは混雑してゆっくり見られないテナントを見ながら歩くカップル、あちこちで皆が私と思ったことと同様のお話をしているのを小耳に挟みました。
毎年日本からもたくさんのお客さまがやってくるこの季節。今年は現地でパリを楽しむことができないぶん、この写真で少しでもパリのクリスマスの空気を楽しんでいただけたらと思います。パリ左岸の老舗デパート、『ボンマルシェ』エリアのクリスマスの様子はまた別の回でお届けしますね。
※2020年12月14日現在の状況です。
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