フランスで暮らして17年。こちらで知ったおいしいものは数知れずですが、その中でも印象的なもののひとつが「アーティチョーク」。フランスではとってもメジャーな野菜です。そこで今回は、日本であまり馴染みのない西洋野菜・アーティチョークの食べ方についてご紹介したいと思います!
マルシェに山積み!フランスの定番野菜「アーティチョーク」
なんといっても、アーティチョークはそのゴツゴツして一体何者だかわからない妙な姿が衝撃的です。スーパーでもマルシェでもすごい量が山積みになっていて、そのメジャー具合にびっくり!ということはフランス人は相当アーティチョークを食べているのだろうけれど、これを「一体どうやって調理してどうやって食べるのだろう!?」と、疑問だらけでした。その疑問はフランス人の友人宅に招かれたときに解決しました。
丸ごと茹でて、1枚ずつ剥がして食べるのが楽しい
最もメジャーな家庭的な食べ方が、茹でて食べるというシンプルなもの。大きさは握りこぶしくらいのものから、人の顔くらいのものまであるアーティチョーク。これをレモン汁や塩を入れたたっぷりのお湯で丸ごと茹で(20分から50分くらい)て、外側についているガクの部分を1枚1枚剥がして、ガクの根元についているほんのわずかな肉質部分を歯でしごきながら食べるんです。内側に行けば行くほど、ちょっとずつ柔らかくしごける部分が多くなっていきます。ビネガードレッシングなどをつけて食べるといつまでも食べ続けるほどクセになります。
そして外側を食べきると最後に根元の「Coeur」(クール=芯、心臓)と呼ばれる花の蕾の部分が残ります。ちょっとケバケバした髭のようなものを取り除き、硬い皮をむいて切り分けていただきます♪
芯の部分の塊も家族で食べるとあっという間ですが、これがアーティチョークのメイン部分。ガクをしごいて芯を食べて、時間をかけて全部を楽しめる野菜です。
ホクホク食感が美味!大人も子どもも大好きな味
アーティチョークは、フランスの子どもたちも大好き!ほのかな甘味とホクホクとした食感で、私はなんとなく「ゆりね」に似ているなと思いながら食べています。
芯の部分はフライなどにしてもおいしいのですが、私は食前酒と一緒につまみ的に食べ続けるのが好きなので、いつもビネガードレッシングでいただいています。
芯の部分だけがオイル漬けになったものや水煮になったものは、どのスーパーでも瓶詰や缶詰で売られている人気商品。総菜屋にも必ず並んでいます。
そのまま食べるのはもちろん、サラダに入れたり、ピザにのせたり、パスタに混ぜたり。好きな量だけ買える総菜屋のものは旅行中でも簡単に楽しめるのでぜひぜひお試しを!
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