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    結婚式は区役所で!?フランスの結婚式事情

    土曜日のパリはちょっと華やかな空気が漂います。散歩していると、あちこちからクラクションの音が聞こえ、区役所の前を通るといつもよりちょっと着飾った人たちの笑顔がいっぱい。そう、土曜日はパリのウェディングデーなのです!

     

    フランスでは区役所に結婚式専用の部屋がある

    日本では、きちんと書類に記入さえすれば365日24時間、本人でなくても婚姻届を提出することができます。しかし、フランスでは様々な書類(出生証明書や独身証明書や離婚証明書など人によって必要書類は色々)を提出すると共に、結婚式を行う日も前もって予約する必要があります。

    さらに当日は本人たちと、それぞれの証人となる人が最低1人ずつ、計4人が集まり区役所で式を挙げ、はじめて婚姻が認められるんです。

    区役所や市役所には、必ず結婚式を執り行う部屋があります(役所の建物が歴史的建造物だと本当に素敵!)。ここには招待客を招くこともできるので、日本の人前式に近いイメージ。招待客を招くために、土曜日の結婚式が多くなるんです。フランスでは役所関係は日曜日お休みなので、日曜日には結婚もできませんからね。

     

    適当大国フランスも結婚式は計画的

    招待客を呼ばず証人と4人だけでとか、すぐにでも婚姻届を出したいから曜日にはこだわらず、できる限りすぐの日程でなどの場合は、平日であったりすればすぐに予約が取れたりもします。ですが、やっぱり人気なのは土曜日。
    春から夏にかけては21時を過ぎても明るいので、パーティーには最高の季節。そのため、申し込みも多く、数ヶ月前に予約しなくては希望日が取れないということもあるんですよ!

    私自身も5年前の6月の土曜日にフランスの区役所で結婚式を挙げましたが、前の年の年末には予約申し込みに行ったくらい。基本的には日本とフランスの文化や風習を比べると、フランスの「適当ぶり」ばかりが目立つものですが、この区役所・市役所での結婚式だけはものすごく計画的できちんとしているかも!?

     

    クラクションでお祝いを表現

    そうそう、冒頭に「クラクションの音が聞こえて」と書きましたが、フランスでは結婚式を見かけると車のクラクションを鳴らしてお祝いの気持ちを表します。そして列席者たちは何台もの車で連なって、区役所から教会へ。教会からパーティ会場へなどの移動をする時にも、クラクションを鳴らし続けるのです。だから土曜日のパリはあちこちからクラクションの音が聞こえるんですよ!

    ま、ほんの些細なことでクラクションを鳴らしまくるフランスなので、普段からクラクションの音は1日中耳にするのですが…。お祝いのクラクションは、いつもとちょっと音色が違うような気がするのです♪

     

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