前回、フランスの幼稚園の入園準備のお話をしましたが、今回もその続きです。幼稚園入園の数ヶ月前から、我が家での会話の中心は、「子ども部屋をどうするか?」という話題。
フランスに暮らす夫の祖父母は元学校の先生だったこともあり、教育にはとても熱心な人たちで、私のようにフランスで初子育てをしている身としては、いろいろアドバイスをもらえるのでとてもありがたい存在です。そんな彼らが私にしきりに言ってくることが、子ども部屋作りなのでした。
息子はまだ3歳半なので、そこまで急ぐ必要もない気もしましたが、「教育は初めが肝心!」と言われて、重い腰をあげることに。今まで、うちは2間をぶち抜いた形でリビングがありましたが、その1/3ほどを子ども部屋にすることにしました。
新しく壁を追加して子ども部屋作り
さっそく壁を作るところからスタートです。
壁で仕切ってしまうと、光が回らなくなって暗くなるので、腰より上の位置はガラス張りに決定。アトリエ風の鉄枠で開放感を保ちつつ、寝るときはカーテンで仕切れるようにしました。
子ども部屋の空間ができたら、次は赤ちゃんベッドを卒業するために、ベッドの買い替えです。これが、家族にとっても一大イベントでした。早くから子どもを1人で寝かす習慣をつけるのがフランス。もともと引越前の家が狭かったので、ベッドは別でも同じ部屋に寝ていました。でも、これからはとうとう1人で寝るようになるのです。ちゃんと、ひとりで寝てくれるかな?と、不安がいっぱいでした。
子どもが好きなものでいっぱいに
息子が1人で夜、寂しくならないように、ランプやらクッションやら、彼が好きな物を回りにいろいろ置いて、とにかく賑やかに。
それにしても、うちの子はおもちゃが多い。私が小さい頃には、こんなに持ってなかったと思うのですが、義理母が絶えず、「この歳の子には○○が必要よ」と持ってくるので、部屋はもうおもちゃでいっぱいです!年齢に合わせて手放さなければいけないのでしょうが、これも選別しておくと、引っ張り出して懐かしそうに遊んでいるから、なかなか実行に移せず…。
そこで、次のステップとして、お片づけを覚えられるように、子どもサイズの収納も作りました!
子どもの生活を考えて設計した収納作り
作ったばかりの壁際に、おもちゃの収納を設置。オーダーメイドだから、壁際15センチを有効活用できました。息子の視線の高さにしっかりおもちゃコレクションを並べてもらえるように、小さな棚をたくさんつけています。デザインは私がしたので、意外と安く済みました!
これで、床に散らばるミニカーも片付けてくれるかな?と。それにしても、男の子って、どうしてこんなに車や電車が好きなんでしょうね。
そして、最後のステップは勉強机です。
これも入学と共にと家族に急かされつつも、懐かしの50年代家具を探すこと数週間。
パリの街中で週末開催されるブロカント(蚤の市)に行っては、物色しました。
机と椅子が別になっている物を、初めは探していましたが…懐かしいデザインの50年代の小学校の机が気になり出しました。これの最大の利点は、椅子と机がくっついているので、ギーギー音が出ないこと。アパート暮らしにはぴったり!と、このタイプを探すことに。
ブロカントを巡って、やっと好みのものを見つけました!おそらく、60〜70年代 に建築家が小学校用にデザインした椅子付きデスクです。高さの調節ができるので、かなり長く使えるのもうれしいとこれに決定しました。
自分のデスクができてうれしいのか、息子はこの日からこのデスクで絵を良く描くように。環境って、やっぱり大切なんですね〜としみじみ。
幼稚園入園と自分の部屋ができたことで、息子も少し成長したかな?
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