青山と表参道を結ぶ裏通り、通称「青参道」。ユニークなショップが立ち並ぶこの通りにインテリアショップ『H.P.DECO(エイチ・ピー・デコ)』はあります。
『H.P.DECO』は年代や国などにとらわれず、幅広い分野で「アート感のある暮らし」をコンセプトに商品をセレクトしているお店。おしゃれなものから珍しいもの、アンティーク調なものなど多種多様な商品があり、1口に「こんな商品が多い」とは言えないラインナップが魅力のお店です。店内に1歩入ると「これはなんだろう」と気になるグッズばかり。見ているだけでもワクワクします。
店内のデコレーションはシーズンごとにがらりと変わります。取材の日は夏をテーマに海を連想させるレイアウトになっていました。
ディスプレイされたかわいい赤と青の魚たちはフランスの作家さんが1点1点手作りしている陶器のオブジェ。ディスプレイ方法もとてもおしゃれで、アートギャラリーに来た気分にも。
今回はそんな『H.P.DECO』で見つけたおすすめのアイテムをご紹介いたします。
暑い夏は水出し紅茶で爽やか気分に
NY・ブルックリン生まれのお茶ブランド『BELLOCQ(ベロック)』。ブレンドティー、ピュアティー、ハーブティーなど色々な種類を取り扱っています。
こちらのブランドは各ブレンドのネーミングが個性的。旅先で出会った情景などを元にストーリー性のある名前をつけているのだとか。味はもちろんですが、ロマンティックなネーミングから想像を膨らませてセレクトするのもいいですね。たくさん種類があるので選びがいがあります。
夏にぴったりなのは、中国茶やハーブベースの爽やかなお茶。それらを水出しアイスティーとして楽しむこともできます。お店では試飲も可能。ボトルに冷やされた様子もおしゃれですね。
さっぱりとした清涼感あふれる「WHITE NIXON(ホワイト・ニクソン)」をいただきました。中国茶をベースにラベンダーやグレープフルーツがブレンドされています。爽やかなハーブの香りが口の中にふわりと広がりました。
『BELLOCQ』創業メンバーのひとりがフードコーディネーターということもあり、紅茶の新たな飲み方をいろいろ提案しているのだそう。今の季節は紅茶をカクテルにアレンジして飲むのもおすすめ。「WHITE NIXON」の場合はウォッカとグレープフルーツと割ってカクテルにするのもおいしいとのことです。
フランスっぽいハーブティーも見つけました。「LE HAMMEAU(ル・アモー)」はフランスの夏の庭園をイメージしたハーブティー。レモングラス、ラベンダー、カモミールなど庭先に咲いているような花々を中心にブレンドしています。その名の通り、心地よい植物の香りが広がり、爽やかなお庭を連想させました。
香りで異国の地の風景へ想いを馳せたり、旅行気分で紅茶を味わったりいろいろな楽しみ方ができる紅茶です。
自分へのご褒美に。おうちでの贅沢時間を演出するキャンドル
日本では陶器で有名なパリのブランド『ASTIER de VILLATTE(アスティエ・ド・ヴィラット)』が手がけるアロマキャンドル。世界旅行がテーマとなっていて、キャンドルひとつひとつに都市の名前がついています。その都市にまつわる昔からの寓話やイメージを元にロマンティックな香りづけがされています。
例えば「RUE SAINT-HONORE」はパリのサントノレ通りをイメージした香り。美しく着飾った女性が颯爽と街を歩く様を連想させます。大人の女性らしい、パウダーやローズなどの甘く艶やかな香りがしました。
「KOBE」は日本の神戸をイメージしたキャンドル。「異国の人から見た、和洋折衷なオリエンタルな空気」をテーマにイチヂクやコリアンダーなどのスパイスを配合しています。外国の船が港について、どんどん街が西洋化していくような情景を彷彿とさせます。
「HOLLYWOOD」は、ハリウッドのハイウェイにある街路樹に実際に植わっているハーブたちが、強い太陽にあたって匂い立ってくるイメージ。ギラギラとした夏を思わせる、この季節にぴったりの香りでした。
その土地に空想の旅に出たような気分になれる、個性際立つキャンドルたち。自分の好きな香りを探すのもいいですし、プレゼントにする場合は贈る相手が好きそうな香りや街を想像しながらセレクトするのも楽しいですね。暑い夏、疲れた1日の終わりにキャンドルに火を灯して癒されてみてはいかがですか?
パリ生まれの陶器
ちなみに『ASTIER de VILLATTE』は家具や雑貨など多岐にわたる商品を展開しています。
中でも陶器は、徹底してこだわった「Made in PARIS」。アトリエをパリに構え、パリ近郊で採れる土を使用し制作しているのだとか。
ニュアンスのある白い陶器は、お料理を引き立てるだけでなく、インテリアとしても◎。
ギフトに人気。遊び心と実用性を備えた陶器たち
続いて紹介するのは日常使いに心地いい、ちょっとした遊び心のある食器を展開している『Tse&Tse associees(ツェツェ・アソシエ)』。
こちらもネーミングがとってもユニークで、「きらめきのグラス(写真右)」は中に気泡が入っていて見た目も爽やか。テーブルに置き、水を注ぐと、グラスの足元に気泡の影がきらきらと落ちます。涼やかな見た目は暑い夏のアペロタイムにぴったり。
「なまけもの」はぶら下がった形の花器。その名の通り、だらんとぶらさがった丸いフォルムがアーティスティック。大きめのお花を挿すとお部屋の素敵なアクセントになりそうです。
「4月の花器」は試験管を繋げたようなかっこいい形。どんな花を飾っても様になる、デザイン度の高い花器です。
なんと、リサとガスパールの作者アンさん、ゲオルグさんのご自宅でも使われているそう。しかも「4月の花器」はリサが住んでいるポンピドゥセンター【https://parismag.jp/paris/1017】にも所蔵されています。なんだか、PARISmagとのご縁も感じるアイテムです。
まるで絵本の世界。細やかな刺繍が描く動植物のファブリック
『CORAL&TUSK(コーラル・アンド・タスク)』はNYのブランド。とても細かい刺繍で描かれたユニークな動物たちのデザイン、一目見たら心を掴まれます。
動物それぞれの性格やシチュエーションを設定しているそうで、その一癖ある表情からいろいろなストーリーを連想させます。ひとつあるだけでお部屋の主役になりそうなアイテムです。
夏の新商品シリーズは海の生き物がテーマ。クッションカバーからラッコ人形が顔を出していてキュート。取り出せる仕掛けもあり、遊び心も満載。
素材はリネンで軽やかなので、夏の暑い日にもぴったり。色使いも鮮やかながら落ち着いていて独特です。
プチギフトにもおすすめ。世界にひとつしかない手吹きガラス
古い道具や食器をモチーフに、1点1点手吹きで作っているガラスブランド『La Soufflerie(ラ・スフルリー)』も注目。
ブリキや香水を調合するためのフラスコをモチーフにしたものなど、種類は様々。古いものの形の良さを後世に残したい、との思いが作品作りのベースにあるそうです。
ひとつとして同じ形はない、手作りならではの商品。ゆがみや気泡の入り方が異なっていて、好みのものを探すのも楽しいです。コップとしても花器としても活躍しそう。お値段もお手頃で、おうち用に種類を揃えても、ギフトにも◎。
ご紹介したものだけでなく『H.P.DECO』には他のお店ではなかなか出会えないようなアート性の高いグッズがずらり。店内は外国のセンスの良い骨董屋さんに迷い込んだかのような気分になる造りになっています。
いつもとひと味違う、個性的なグッズを探しに訪れてみてはいかがでしょうか?自分へのご褒美用にもギフトにもおすすめのお店です。
- ■お店情報
- H.P.DECO
- 住所:東京都渋谷区神宮前5-2-11(地図)
- TEL:03-3406-0313
- 営業時間:11:00〜19:30
- 定休日:不定休
- ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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