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平山浩行さん「醸造家の情熱と、日本ワインの個性を知ってもらいたい」

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平山浩行さん「醸造家の情熱と、日本ワインの個性を知ってもらいたい」

PARISmagが気になる方々へ会いに行き、「小さなしあわせ」のヒントを教えてもらうインタビュー企画。今回ご登場いただくのは俳優・平山浩行さんです。

2022年11月4日(金)公開の映画『シグナチャー 〜日本を世界の銘醸地に〜』では、初主演映画として、ワイン作りに力を注ぐ一人の醸造家の半生を演じました。「作品を通してワインの見方が変わった」と話す平山さんに撮影時のエピソードと、日々のしあわせについて伺いました。

俳優 平山浩行

1977年10月17日生まれ。岐阜県出身。2003年にドラマ『高原へいらっしゃい』で俳優デビュー。近年の主な出演作品として映画では『本能寺ホテル』(17年)、『昼顔』(17年)、『ハルカの陶』(19年)など。ドラマでは『仮面ライダーセイバー』(EX/20年)、『寂しい丘で狩りをする』(TX/22年)、『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~ season2』(Hulu/22年)などに出演。

 

演じるうちに「日本をワインの銘醸地にしたい」という思いを強く感じるように

シグナチャー劇中写真

―今回の映画は、安蔵光弘という一人のワイン醸造家の情熱と使命感を感じるとともに、「日本のワインをもっと知りたい」と思える内容でした。

平山さん(以下、敬称略):山梨のブドウ畑やワイナリーで、実際にワインを飲みながら演じるうちに、安蔵さんの「日本を銘醸地にしたい」という思いを、自分の中にも強く感じるようになりました。作品を通して、醸造家のワインにかける情熱と、世界のワインにも負けない日本ワインの個性を知ってもらえたらうれしいですね。

―撮影中は、安蔵さんと言葉を交わす機会もあったのでしょうか?

平山浩行さん

平山:勝沼のシャトー・メルシャンのワイナリーでの撮影時には、安蔵さんが仕事の後に撮影現場に来てくださいました。安蔵さんと交わした言葉の中で「ワインというものは、あくまでも食事と合わせるもの」という言葉が印象に残っています。ワインが主役ということではなく、食事とともに味わう“組み合わせ”が大切ということ。そのような思いでワインを作ろうとされているんだなと感じました。

役作りについても、実在する人物を演じるのはなかなか難しくて…。どのように演じようかと考えていたとき、柿崎監督から「平山さんの感じるままに演じてください」と言っていただいたんです。その言葉をもらったことで、自分の中のイメージが固まったのを覚えています。

 

ワイン作りの大変さを知ることでワインの捉え方にも変化が

―撮影では、本物のワインを使われていたそうですね。

映画シグナチャー劇中写真

平山:そうなんです。撮影で使うのはすべて本物のワイン。テイスティングの基本動作から品種ごとの味や香りについて、しっかり学ばせていただき、リアルに嗅いで、味わった瞬間の感想を演技で表現しました。

また今回の作品を通して、ワイン造りの大変さも実感しました。ブドウを収穫し、選別後に液体に加工して醸造する。その工程の正確性だけでなく、作り手の想いや愛情もワインの味に反映されるということを学びました。ワイン作りの舞台裏を知ったことで、同じワインでも今までとは違った感じ方になっている気がします。

―無傷のブドウを選別するため、雨の中、ブドウ畑に赴くシーンは印象的でした。緑豊かな山梨の風景も美しかったです。

平山:柿崎監督の作品は、景色の描写が本当に美しいんです。自然の空気感をありのままに表現していて。きっと作品を見れば「山梨に行ってみたい」と思わせてくれるはずです。

実は、撮影している時期は39℃の猛暑日でもあって。ものすごく暑い中での撮影は大変でしたが、「暑さ」は良いブドウの条件でもあるんです。近年、日本の気温が上昇したことで海外にも負けない良いブドウが仕上がってきていると聞きました。甲州などの、歴史ある日本の品種が、ますますおいしく熟成していったらいいなと思っています。

―作中にも登場する「桔梗が丘メルロー シグナチャー」は飲まれましたか?

平山:はい、ニース国際映画祭で最優秀作品賞を受賞したときに飲ませていただきました。格別でしたね…!

 

「日本にもおいしいワインがある」ということを知って、実際に味わってもらいたい

平山浩行さん

―11月4日に公開となりますが、どのようにこの映画を観てもらいたいですか?

平山:初主演映画として名誉ある賞をいただいて…役者生活20年になりますが、僕にとっても特別な作品となりました。映画を観て、「ワインを飲みたい」と思ってもらえたらうれしいです。日本にもおいしいワインがあるということを知るだけでなく、実際に味わってもらいたい。それこそがこの映画の意義かなと思っています。

特に日本のワインは、世界と比べると生産量が少なく、飲みたいと思っても手に入らないこともあります。カジュアルなものから熟成度の深いものまでいろいろ味わってみてほしい。価値のあるワインは、自宅に保管して熟成させ、記念日などに味わってもらうのも良いかもしれませんね。

―最後に平山さんの日常での「小さなしあわせ」を教えてください。

平山浩行さん

平山:僕の小さなしあわせは、愛犬2匹と昼寝をしている時間です。僕の顔の両サイドでくつろいでくれて…かわいいんです(笑)。撮影が終わって家に帰り、ホッとする瞬間でもありましたね。

 

平山浩行さん、素敵なお話をありがとうございました!

 

スタイリスト:久保コウヘイ
ヘアメイク:鎌田順子(JUNO)
フォトグラファー:eri

 

■作品情報

シグナチャー

『シグナチャー 〜日本を世界の銘醸地に〜』

11月4日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開

出演:平山浩行、竹島由夏、榎木孝明 他

監督・脚本:柿崎ゆうじ

企画・製作・配給:カートエンターテイメント

公式サイト:https://signature-wine.jp

 

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