いつも片づいているすっきりとした部屋は、誰もが憧れるもの。とはいえ、毎日の暮らしの中ではつい出しっぱなしにしてしまったり、なんとなく置いておいたりしているうちに気づいたらごちゃごちゃしている!なんてことも。いつも決まった場所に入れておけばよいのですが仕事や家事、子育てに追われていると、ついできなくなってしまうんですよね。
それでもやっぱりすっきりとしたきれいに片付いた部屋を目指したい!ということで、今回は楽にきれいな部屋が手に入れられる収納アイデア「モノトーン収納」を整理収納アドバイザーの小脇美里さんに教えてもらいました!
片づけ嫌いが生み出したラクする片づけ術
小脇さんご自身ももともとは片づけが大の苦手だったのだとか。仕事に追われているうちに部屋がごちゃごちゃ…なんてことは日常茶飯事。でも、「なんとかしなくては!」と一念発起し、“時短ときれい”を叶える片づけシステムを研究。そうして生まれたのが「モノトーン収納」なのだそう。
このモノトーン収納の特徴はその名の通り、白と黒のアイテムを使用すること!
それだけで…
○選ぶ色は白と黒だけなので、誰でも迷わずすぐ実践できる
○白と黒のアイテムは安価なプラスチック製品を使ってもチープに見えない
○ごちゃごちゃするものを白のボックスに収納するので、色数が減りすっきりとした印象
○リビング、寝室、子ども部屋、キッチン、バスルームなどどんな部屋にもマッチする
○お部屋や用途によって使いやすくアレンジできる
○ラベリングを活用すれば、どこに何があるかが一目瞭然!
と、こんなにたくさんうれしい効果があるのです。
押入れをすっきりきれいにお片づけ!
実際に押入れを収納しながら、「モノトーン収納」のコツを紹介していきたいと思います。
今回、モノトーン収納を取り入れるのは、こちらの押入れ。子どもの洋服、おもちゃ、旦那さんの洋服などがダンボールやバケツタイプに無造作に入っています。さっそく実践してみましょう!
1.収納する場所のサイズを測り、どこに何を入れるか検討します。
さあ、「収納するぞ!」といきなり取り掛かるのはNG!ます、収納する場所のサイズを図り、どこに何を入れるのかを検討します。
「これからボックスに入れて洋服や雑貨を収納していくのですが、何をどこに入れるのかということと収納する場所のサイズをきっちり測ることが重要です。きちんと測ることで無駄なスペースを作ることなくすっきりとした印象になるので、必ず測りましょう。
また、おもちゃは子どもの手の届く場所、洋服はお母さんが着せてあげるので高いところに入れてもOKというように、誰がどんなシーンで使うかということを考えて収納場所を決めることも大切です」と小脇さん。
2.アイテムを用意します。
入れるものと場所に合わせて、ぴったりサイズのアイテムをはめ込んでいきます。今回使用したのはこちらのアイテム。
a.前面のフタがパカっと開く「froq」という収納ボックス。重ねることもできます。フタを開けると折りたたまれ、そのまま固定できるので出し入れ楽々。
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b.小物整理ボックス。幅や高さがいろいろあるので、入れるものに合わせて組み合わせると◎。また、その際、カラーボックスにぴったりのサイズを選ぶのがポイントです。
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c.ウォールステッカー。
白いボックスに黒色のウォールステッカーで入っているものをわかるようにするのが小脇さん流の「モノトーン収納」のポイントのひとつ!数字、アルファベット、星マークなどがあるので、組み合わせて使いましょう。
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ボックスはすべて白にすることで、「モノトーン収納」ならではの統一感やすっきり感を作ることができます。白というルールがあれば、迷う心配もないですね。また多くの収納ボックスにあるカラーなので、サイズの選択肢も広いのがうれしいです。
3.各ボックスに詰めていきます
ボックスの準備が整ったところで、洋服や小物をボックスにしまっていきましょう。
おもちゃは小分けボックスにパーツごとに分類。大きなボックスにひとまとめにしておくと、「あのパーツがない!」と探し回り結局散らかってしまうんですよね。
パーツごとに入れておけばそれが解決できるだけでなく、お子さんの「元の場所に戻す」という練習にもなります。
「子どもって元に戻す場所さえ分かれば、
だから、
洋服は上から見たときにひと目でわかるタテ収納がおすすめ。畳んで立つように入れるようにすれば、「あの色のシャツはどこだろう…?」とゴソゴソとかき回したり、出すときに全部ひっくり返しちゃった…なんていうこともありません。
靴下やスタイなどはくるっとまとめて投げ込めばOK。
ハンガーにかける洋服は、丈の長さと色味をまとめるように並べると、統一感が出てすっきりします。
ラベリングで家族全員が片づけられるように
随分片付いてきました。あともう少し!
掃除をして、すっきり収納したあとにありがちなのが「あれ?どこへしまったっけ?」ということ。また、家族からも「これどこにしまうの?」と聞かれたりもしますよね。モノを整理したあとは、「これどこ?」「あれどこ入れた?」とならないように、物の場所を決めて、みんながわかるようにラベリングするのがおすすめです。
ウォールステッカーを貼って、どこに何があるか一目瞭然に!ボックスの下のラインに沿って貼れば曲がらず貼ることができます。「P4」は「PAPAのボックス4」のように、ルールを家族で共有するようにしましょう。
「ART」はお絵描きグッズ、「DOLL」はぬいぐるみなど英語表記にしても◎。この方法でお子さんが英語を覚えたなんてご家庭もあるそうですよ!
お子さんのおもちゃは「★2」へ。お子さんにも「電車のおもちゃは、どこだっけ?★マークの2番だよ」と教えることができ、楽しみながらお片づけレッスンをすることができます。
今までお片づけが苦手だったお子さんも、率先して片づけられるようになったという声もあるのだそう。今回、モノトーン収納を実践してみたご家庭でも、お片づけできるようになっていました。
すっきりとしただけでなく、どこに何かもわかるようになりました。白いボックスなので部屋が明るい印象にもなりましたね。また、白の家具はすっきりして見えるので、
成長や生活に合わせて片づけシステムを変えていく
「お子さんの成長や生活の変化に合わせて、収納を変更していくこともポイントです。私も実際、日々『ここを変えたらもっと楽になるかも』と調整しています。片づけは日々進化するもの。家族の成長と共に、より良く変化していけるといいですね」と小脇さん。
この「モノトーン収納」のルールは、クローゼット以外にも、キッチンやランドリー周りでも活用できます。白の収納ボックスをベースにしているので、どんなお部屋にもマッチするのがうれしいですよね。
「ラクをするということは手を抜くことではなく「楽する」、楽しめるようにすることだと思います」と小脇さんは言います。毎日のことだからこそ、少しでもラクしたいお片づけ。お子さんや家族も一緒に楽しみながらラクに片づけられる「モノトーン収納」はそんな願いを叶えてくれる収納術。ぜひ、秋の模様替え、年末の大掃除に取り入れてみてはいかがですか?
小脇美里(こわき みさと)
LIFE STYLIST ライフスタイリスト。高校時代より、読者モデルとして多数の雑誌で活躍。大学卒業後、アパレルブランドの立ち上げに関わり、プレス・デザイナーを兼任し人気ブランドへと成長させる。その後、CanCamのファッションエディターとなり人気企画を担当。
フリーとなり、エディター業のほか、ウェディングドレスブランド“heureux de Misato Kowaki”のデザイナー、人気アーティストのスタイリスト、女優・俳優などの写真集・広告ディレクション、著書「PERFECT WEDDING BOOK」を出版するなど多岐にわたり活躍。
2015年に第一子を出産。出産後は整理収納アドバイザーとしてセブン&アイグループで収納アイテムをセレクト。
「ライフスタイリスト」として、「女性の毎日の生活をちょっとHAPPYにする」をモットーに様々なプロジェクトを手がける。
Instagram:@misatokowaki
- ■書籍情報
- モノトーン収納でラクする片づけ
- 著者:小脇美里
- 出版元:小学館
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