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    朝ごはんを通して世界を知ろう!『WORLD BREAKFAST ALLDAY』で楽しむフランスの朝ごはん

    寒い冬は朝起きるのが辛いですよね。眠気眼で朝ごはんを食べてやっと元気が出ると、やっぱり朝ごはんって大事なんだなと実感します。日本の朝ごはんといえば、ごはん&お味噌汁かトーストが定番ですが、海外ではどんな朝食を食べているのか気になるもの。

    実は、日本にいながら世界各国の朝ごはんを楽しめるお店があることを、ご存知でしょうか?

    そのお店は、朝ごはんを通して世界各国の歴史や、文化、栄養、生きるヒントを感じられるお店『WORLD BREAKFAST ALLDAY(ワールド・ブレックファスト・オールデイ』。今回はこちらのお店を紹介したいと思います。

     

     

    世界の朝ごはんを通して知る世界の暮らし

    オーナーの木村さん

    世界の朝ごはんが食べられるという他にはないユニークな切り口のお店ですが、「なぜ朝ごはん?」と気になる質問をオーナーの木村さんに伺ってみました。

    「朝ごはんというのは誰にとっても身近にあるものですよね。朝ごはんを見れば、その国の国民性や暮らし方などが見えてくるおもしろさがあると思っています。

    例えば、日本の伝統的な朝ごはんでは白米と味噌汁と焼き魚などを毎日食べますよね。そうしたメニューは日本の気候や風土、文化から出来上がっていると思います。朝食から世界の文化や生活が見えてくるおもしろさを、日本にいながら味わえたら楽しいのでは?という思いからこのお店をオープンしました」。

    スタンダードメニュー

    お店のメニューは、いつでも食べられる朝食が2種類。パンにスクランブルエッグ、ハッシュブラウンにソーセージなどがワンプレートになったイギリスの「イングリッシュブレックファスト」とオートミールとフルーツやヨーグルト、アップルスナックがたっぷり入ったヘルシーなスイスの朝ごはん。ドリンクも世界各国の代表的なお茶や世界のビールなどが揃います。

    特集メニュー

    2ヶ月ごとにひとつの国をピックアップし提供される特集メニューも。ひとつの国をフィーチャし、その国の家庭で食べられる代表的なものをワンプレートで提供。今まで扱った国はブラジル、モロッコ、ヨルダン、ブルガリア、ベトナム、ベルギーなど15ヶ国にも上ります。ワールドカップ開催のタイミングではブラジルの朝ごはんにするなど、国の選定は季節やイベントなどを考慮して決めているのだそう。クリスマスムードも高まる11、12月はキリスト教徒が多いヨーロッパにしようということで、フランスの朝ごはんが特集メニューに選ばれました。

     

    クロワッサンだけじゃない!フランス家庭の朝ごはん

    実際に11月12月の特集メニュー、フランスの朝ごはんをいただいてみました。

    フランスの朝ごはん

     朝は甘いものを食べることが多いフランスで、唯一甘くない朝ごはんというのがこの細長く切ったパンを半熟の卵に付けて食べるムイエット。それにケークサレ(野菜の入った甘くないパウンドケーキのようなもの)、季節のフルーツにフロマージュ・ブランが添えられたワンプレートがフランスの朝ごはんメニュー。

    フランスではムイエットのパンはバゲット以外にも食パン(パン・ド・ミ)やブリオッシュなどで食べることも。

    調味料やバターなどは可能な限り、フランスの家庭で実際に使われているもので再現しているとのことでした。パンもフランスから冷凍のものを輸入して店内で焼いて提供しています。

    目指すのは「レストランの味」ではなく、あくまでも「家庭の味」というお店のこだわりが垣間見えますね。

    このムイエットの食べ方ですが、まず半熟卵の上の部分にナイフでヒビを入れたら水平にカットしていきます。多少、殻が飛び散りますが気にせずに思い切ってカットしましょう。

    カットされた卵は超半熟。というのも、このムイエットで使用する卵の茹で時間は必ず3分間と決まっているそう(何人ものフランス人に聞いたところ、みんな口を揃えて「3分」と言っていたのだとか!)。

    焼いたパンを半熟の卵につけて食べるというシンプルな料理ですがこれがおいしい!そのまま卵だけ付けても黄身の甘さでおいしいのですが、少し味が欲しいなという時はパンにバターを塗ると塩気が足されて良い感じ。もちろん卵に塩・胡椒をふりかけてもOKです。シンプルだけどおいしい、この感じは日本で例えるなら卵かけごはんといったところでしょうか。残った卵はスプーンですくって最後まで楽しんで。

    今回のプレートでいただけるケークサレの具は、パプリカ、ブロッコリー、ハム、チーズ。フランスではケークサクレの具材は「絶対にこれ」というものがある訳ではなく、その時に冷蔵庫にあるものを適当に入れて作るのだそう。

     

    フランスの家庭の味を楽しめるサイドメニューも

    オニオンスープ

    サイドメニューにもその国の家庭の味を楽しめるラインナップが。オニオンスープ(スーパ・ロワニヨン)はきつね色なるまでソテーしたまねぎの甘さと、とろける食感が贅沢な食べるスープ。たっぷりのたまねぎをブイヨンでコトコト煮込んだスープにとろけるチーズを乗せてカリッと焼いたバゲットを一切れ載せていただきます。寒い冬にぴったりなポカポカと身体が暖まるスープです。

    タルトタタン

    フランスの特集メニューでは4種類のデザートも提供しています。その中から、りんごの季節にはかかせないフランスの代表的なケーキ「タルトタタン」をいただきました。カラメリゼされたりんごの食感と爽やかな甘みは、甘いもので血糖値を上げたい朝ごはんにもいいですね。バターの香りがするタルト生地はサクサクとした軽い食感です。

    今回紹介した以外にも、サイドメニューやデザート、クリスマスシーズン限定の焼き菓子などフランスのポピュラーな味が並びます。ドリンクもカフェオレやショコラショーといった日本でも知られているものからこだわりのフランスワインまで、バリエーションが豊富。夜も朝食メニューを楽しめるので、プレートを食べながらワインやビールなどのアルコールを楽しむこともできますよ。

     

    現地の方々の実際の朝ごはんを徹底リサーチして作られるメニュー

    今回見せて頂いたのは世界各国の朝ごはんのイラストや作り方などのメモがいっぱい書かれているノート。木村さんの運営している日光のゲストハウス『日光イン』を訪れる外国人やお店を訪れた海外からのお客さんにヒアリングして、それぞれの国の一般的な家庭の朝ごはんのメニューや作り方をこちらのノートに書いてもらうそう。実際にフランスの朝ごはんメモにはおなじみのパン・オ・ショコラやクロワッサンのイラストもありました。

    このノートから実際に試作を繰り返してメニューとしてお店に出しているとのこと。最近は、各国の大使館の方や政府観光局の方にも協力してもらうことも増え、再現性もより高いものになっているそうです。

    厨房からはトントンと野菜を切る音や泡立て器の音が聞こえてきて、まるで家庭のキッチンのような雰囲気で、とてもアットホームな空気が流れます。お店のBGMも特集メニューで扱う国に合わせて変えているので、より現地の空気を感じることが出来ます。今回はフランスのインターネットラジオがかかっていて、気分はすっかりパリジェンヌ。

    そしてこの長いダイニングテーブルも、家庭の雰囲気を味わえるポイントに。相席で一緒にごはんを食べるのも、家族でテーブルを囲んでいるようなアットホーム感が心地よく、朝ごはんを通して人と人とのつながりも広がっていきそうですね。

    店内のディスプレイも特集メニューに合わせて毎回変わります。今回はフランスのポピュラーなドリンク、オランジーナのポスターが壁面に飾られていました。

    特集メニューで扱う国の情報が手描きのイラストと共に紹介されているリーフレットは、ついついコレクションしたくなるかわいさ。

    フランスの家庭の味が楽しめるのは11月、12月の2ヶ月間限定。おいしい朝ごはんを食べながら行ったことのない国に行った気分になれる。そんな旅する時間を『WORLD BREAKFAST ALLDAY』で過ごしてみませんか?

     

     

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