他店が真似できないパン作りの技を持ち、ここでしか食べることのできないパンを作り続けているパン屋さんが京都・宇治にあります。店の名前は『たま木亭』。店主の玉木さんに、パン作りのこだわりやイチオシのパンなどを伺いました。
JR奈良線「黄檗駅(おうばくえき)」から徒歩約5分のところに店を構える『たま木亭』。京都大学宇治キャンパスの目の前に佇みます。
こちらのネイビーの看板が目印。店の前と周辺に全部で6ヶ所の駐車場があるので、車でのアクセスもバッチリです。
約100種類のパンがずらり!
お店の中に入ると、約100種類のパンがずらりと並んでいます。フルーツや生クリームをたっぷり使った甘いパンから、メロンパンやあんぱんなどの定番菓子パン、サンドウィッチまで、多種多様なパンに出会えます。
取材したこの日は平日でしたが、常に外まで行列ができていて、来店されていたお客さんは、どの方も10種類以上のパンを購入しているのが印象的でした。2015年に今の場所にリニューアルオープンしてから、駐車場が増えたこともあり、全国各地からお客さんが訪れるそう。今は、1度に入店できる人数を10名までに制限しながら営業されています。
「新鮮さ」「素材感」を大切にするパン作り
外のサクサクとした生地と、単品で食べても完成度の高いカレーを贅沢に味わえる「カレーパン」、カリカリの生地の食感が楽しく、くるみとあんこの相性が抜群な「カリカリくるみあんぱん」、ほど良い甘さのオリジナルカスタードクリームとそのクリームを引き立てるキレのある生地がクセになりそうな「たま木亭オリジナルクリームパン」など、どれもこだわりを感じられるパンばかりが並びます。
クイニーアマン生地を使った「カリカリくるみあんぱん」
食材にこだわり、口溶けを追求した「たま木亭オリジナルクリームパン」
今回お話を聞かせていただいた店主の玉木さんが、パン作りで大切にしていることは「新鮮さ」と「素材感」とのこと。百貨店への出店や通販などの誘いが多く寄せられるそうですが、全てお断りされているそう。
「パンは新鮮さが大事なので、それを失ってしまっては意味がない。だから、この店で焼いて売ることが、パンが一番良い状態で提供できると思っています。また、うちの店では、小麦粉にももちろんこだわっていますが、それ以外にもベーコンや黒豆などの材料も料理人が使っているようなものを使用しています。お客さんに最高のものをお出ししたいんです」。
他店が真似できない逸品「クニャーネ」
特に、たま木亭だけでしか食べることのできないのが「クニャーネ」というパン。中が空洞のまま並べられていて、注文を受けてから自家製のカスタードクリームを入れてもらえます。
クニャーネの最大の特長は、他店が真似できないような巧妙な織り込み技術。
「食べると口の中ではじけて砕け散ります。その食感や体験は他のパンでは味わえないと思います。さらにバターの香ばしい香りとカスタードクリームの甘さが口の中に広がって、食べていて楽しいパンだと思います」と玉木さん。
玉木さんのおっしゃる通り、クロワッサンやパイとも違う、噛んだ瞬間にはじけて砕け散る食感が新鮮で、また香ばしい生地とカスタードの相性が抜群で、やみつきになる一品でした!
クニャーネもそうですが、たま木亭のパンはとにかく手間ひまかけて作られたものが多く、材料や作り方に妥協を許さない姿勢がとても伝わってきました。そんなパン作りにかける想いが、全国にファンを作り続けているのかもしれません。
そんなこだわり抜かれたパンをぜひ味わってみてくださいね!
- ■お店情報
- たま木亭
- 住所:京都府宇治市五ヶ庄平野57-14
- 営業時間:7:00~18:45
- 定休日:月・火・水曜日
- HP:http://www.tamaki-tei.com/
※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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