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クラフトにこだわるお店『SIDEWALK STAND YUTENJI』のバゲットサンド

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クラフトにこだわるお店『SIDEWALK STAND YUTENJI』のバゲットサンド

目黒川沿いに佇むコーヒースタンド『SIDEWALK STAND(サイドウォークスタンド )』。毎日豆を焙煎し、1杯ずつ丁寧に淹れたコーヒーや厳選した日本のクラフトビールを味わえるお店です。そんなコーヒーのプロ『SIDEWALK STAND』は、“自分たちで作ること”にこだわり、お店で販売するパンもイチから作るというこだわりよう。

『SIDEWALK STAND YUTENJI』の外観赤いポストが目印のYUTENJI店

今回訪れたのは、2019年3月に祐天寺にオープンした『SIDEWALK STAND YUTENJI』です。中目黒の1号店から数え、4号店目になるこちらのお店。プロジェクトマネージャーを勤める今谷忠弘さんにお話を伺いました。

 

クラフトにこだわるお店『SIDEWALK STAND』の4号店

『SIDEWALK STAND YUTENJI』の入り口

『SIDEWALK STAND』は現在、中目黒の1号店をはじめ、井の頭に2号店、3号店の焙煎所と自家製ベーグルのお店『BAISEN & BAGEL』(中目黒)があります。そして4号店となるYUTENJI店は、これまでのお店の雰囲気を踏襲しつつもまた違う、どこか親しみを感じる風貌。

「場所に惹かれたのが一番の理由で、ここに決めました。引き込まれる何かがあったというか」そう話す今谷さん。

昔はたばこ屋さんがあったというこの場所。祐天寺みよし通り商店街の中にあることもあり、「昔から馴染みのある人も嫌な感じがせず、これまでの雰囲気を残したままにしたい」と、たばこ屋さんの柱や古材を使うことで、古いものを生かした店づくりにしたのだそうです。

『SIDEWALK STAND YUTENJI』の看板

INOKASHIRA店に続き、YUTENJI店もパン工房を併設するお店。どんなきっかけで、パン作りを始めたのでしょうか?

「僕らのお店は、コーヒーが前提にあるものの、一貫するテーマとして“自分たちで作る”クラフトにこだわるというのがあるんです。2号店であるINOKASHIRA店をオープンする際にパン職人との出会いもあって、『パンも自分たちで作ろう』と始めました。代表はパンが大好きで、僕もパンが大好きで(笑)。みんなで話しあったり、食べたり、調べたりしながら、どういうパンがSIDEWALKらしいかを考えて、少しずつ種類も増やしてきました」。

『SIDEWALK STAND YUTENJI』のメニュー『BAISEN & BAGEL』で焙煎した豆を使ったコーヒーはもちろん、オリジナルブレンドの紅茶も。自家製のオレンジシロップを使った「ビターオレンジアメリカーノ」もおすすめです

『SIDEWALK STAND YUTENJI』の店内

『SIDEWALK STAND』のお店では、コーヒーはもちろんさまざまなドリンクを楽しむことができます。中でも、クラフトビールは、都内ではあまりお目にかかれない逗子のヨロッコビールをはじめ、国内のブルワリーから季節のクラフトビールを数種類販売。実際に醸造場にも足を運ぶなど、お互いに顔が見える信頼関係を築いているのだそう。

「コーヒーもパンも、ビールも、最終的には人の気持ち次第だと思うんです。きっと、どんなにおいしいものを作っていても、最後に注ぐ人がガスの量を適当にしたり、気持ちがなかったりしたら、おいしいものは出せないと思っていて。クラフトマンの想いをちゃんと届けるというのを意識して、1杯を注いでいます。当たり前のことですけど、そういうところにもこだわって、信頼関係を大事にしているんです」。

 

お客さんの生活に寄り添うパン作り

『SIDEWALK STAND YUTENJI』のパン

店内奥にあるショーケースにはパンがずらり。約20種類近くあるパンをすべてお店の工房で焼いているというから驚きます。国産小麦を使用したパンで、歯切れの良さが特徴なのだとか。

『SIDEWALK STAND YUTENJI』の食パン「CITY」

3種類ある食パンの中で最も人気だという「CITY」。そのまま食べてもおいしい食パンで、使用する水分は100%牛乳!子どもたちもそのままパクパク食べているのをよく見かけると言います。まるでブリオッシュのようなミルキーでリッチな食パンは、耳までおいしく、そしてトーストするとバターの香りがより引き立ちます。

『SIDEWALK STAND YUTENJI』の食パン「PARK」ピクニックのサンドイッチにどうぞ。全粒粉を用いた食パン「PARK」

『SIDEWALK STAND YUTENJI』の食パン「MOUNTAIN」山型食パンはその形から「MOUNTAIN」。こちらはトーストして

コーヒーのお店に、自家製のパンが、それも食パンが3種類も!これは、お店を利用する人たちの生活に寄り添いたいという気持ちから。「今日はサンドイッチにしよう」「朝ごはんに山型食パンにしようかな」など、毎日のシーンに合わせて選ぶことができるのは、うれしいですよね。

『SIDEWALK STAND YUTENJI』のパンあんぱんやクリームパンも。人気のミルクフランスは残念ながら売り切れ…シュークリーム(!?)のような歯切れの良さがポイントとのこと。見つけたらぜひゲットしてくださいね

『SIDEWALK STAND YUTENJI』の店内にある小窓お客さんにとって安心感があり、職人にとっては良い緊張感も持てるという小窓

工房には窓があり、お客さんからはパン作りの様子が、そしてパン職人からはお客さんの様子が伺えます。

「パン職人は、パンと向き合っている反面というか…パンのことばかり考えているんですよね、生地と会話する子もいるくらい(笑)。だから窓を作ることで、“誰に向けてパンを作っているのか”を意識してほしいなと思って。どういう風にお客さんが買って、どんな風に食べているのか、そういうところも知ってもらいたいなと思ったんです」と今谷さん。

そのためにも、自分がイチ消費者目線からアイデアを出しているのだそう。そういう視点を取り入れることで、「パン職人の常識をいい意味で壊していきたい」と教えてくれました。

『SIDEWALK STAND YUTENJI』の店内

当初9時から21時までだった営業時間は、お店を訪れるお客さんの声を受け8時から20時に変更。幼稚園の送り迎えの際に利用するお母さんたちも多いのだとか。朝ごはんはもちろん、テイクアウトしたり、ランチやお茶を楽しんだり、夜は軽く1杯…など、さまざまなシーンで訪れたくなるYUTENJI店。広々とした店内には、ゆるやかな時間が流れていました。

「どういう時間を過ごすかは、僕たちが決めることではないのかなと思います。とにかく居心地がいいように、どんなシチュエーションにも合うようにというのを大切にしています」。

 

こだわりのバゲットを使ったサンドイッチ

『SIDEWALK STAND YUTENJI』のバゲット

今谷さんにイチオシのパンを尋ねると、「バゲットです」と教えてくれました。パン工房を併設するINOKASHIRA店でも使用しているコンベクションオーブンに加え、YUTENJI店では平釜も導入。ハード系なパンを、より味わい深く焼き上げることができるのだそう。

「コンベクションオーブンは、いわゆる熱風で焼き上げるので均一に色づいて安定するんです。実際、僕らが行う豆の焙煎でも熱風式を選んでいます。味も安定しますし、深煎りしても味がクリアに伝わるので、豆の個性がしっかり生きるんですよね。

平釜は直火で焼き上げるので、まったく火の入り方も違くて、それが直接味わいや食感に変わってきます。コーヒー豆とは違ってバゲットの場合、その色づき方にも味があるというか。バゲットサンドを作りたいと考えたときに、パリッとモチっとしたバゲットを追求した結果、平釜で焼くことにしました」。

『SIDEWALK STAND YUTENJI』のバゲットサンド

平釜で焼き上げるバゲットは、YUTENJI店のみ。そのおすすめのバゲットで作るバゲットサンドは、もちろんこちらの限定メニューです!自家製のキャロットラペをたっぷりサンドしたものや、生ハムとバターのシンプルなバゲットサンドなど、どれも気になります。

『SIDEWALK STAND YUTENJI』の鶏ハムのバゲットサンド

今回いただいたのは、鶏ハムのバゲットサンド。こちらも自家製の鶏ハムと大きなドライトマトを挟んだボリュームいっぱいの1品です。

『SIDEWALK STAND YUTENJI』のバゲットサンド焼き色にも“味がある”バゲット

ひと口頬張ると、「外はパリっと、中はモチっと」そう話していた今谷さんの言葉に納得。そして、しっとりジューシーな鶏ハムと旨味がぎゅっと詰まったドライトマトの相性も抜群です。

『SIDEWALK STAND YUTENJI』の外のベンチお天気の良い日には、ベンチでいただくのも◎

シンプルでありながら、そこには確かなこだわりがあることが伝わってきました。今谷さんのお話を聞いていると、こだわることをとても楽しんでいるように感じます。自分たちがおいしいと思うもの、それをしっかりと届けるための努力。こだわればこだわるほど、大変なこともたくさんあるはずですが、そこは一切感じさせない居心地の良さが『SIDEWALK STAND』の魅力の1つなのかもしれません。

「コーヒーに詳しくない、パンに詳しくない…それでも、おいしいと思うからこのお店に行きたい」それだけで、きっかけは十分なのではないでしょうか。クラフトマンたちが届ける“おいしい”を素直に味わう気持ちさえあれば。ぜひ足を運んでみてください。

 

 

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