5月のゴールデンウィーク明け、一時帰国していた日本からパリに帰ってきました。今回は、いつも以上に長い帰国となったので、パリのアパートの鍵は近所に住む友人に預け、ときどき空気を入れ替えてもらったり、郵便物を受け取ってもらったりしていました。そんな鍵を預かってくれていた友人からたくさんの郵便物共に受け取ったものが「Nouveau Plan Bus Parisien(パリの新しいバスの路線図)」。
70年ぶり!?バスのダイヤが大改革
近所の友人に「かなり変わっているから注意してね!」と最初に渡された新しいパリの路線図
2019年4月20日、パリのバス路線が大きく変更されました。今まであった中で、42のバス路線のコースが変わり、5つの新しい路線が増え、3つの路線が廃止になりました。1950年以来ほとんど変わっていなかったというパリのバス路線図。約70年ぶりに大きく変更されたことになります。
パリっ子の生活に欠かせないバス
パリの中は縦横無尽にバスとメトロが走っていて、パリっ子の毎日の生活には欠かせない公共交通機関となっています。
時間的には渋滞の関係ないメトロの方が確実なのですが、エスカレーターやエレベーターがほとんどなく、バリアフリーにはほど遠いパリのメトロ。というわけで、車椅子の人やベビーカーの人はバスに乗りたがる人も多く、メトロと変わらないくらいパリっ子の大切な足となっています。
慣れていないと、複雑な路線図を使いこなすのが難しく、観光客にはなかなかハードルの高い乗り物なのですが、バスだと外の景色も見え、美しいパリの景色を堪能できるという意味ではバスもおすすめなのです。
大きな変化なのに、やっぱり適当!?
新しい路線図を広げてにらめっこしてみると…。例えば、私が住むアパートのすぐそばには4つの路線が通るバス停があるのですが、そのうち3つが変更された様子。かなり大きく経路が変わっているところなどもあるので、今まで通りのバスに乗ってしまうととんでもないところに連れていかれる羽目に…。
右側に立つ男性の前にある緑色のものにささっている棒が新しく路線変更があったため即席で作られているバス停。とてもわかりにくい!
こんなに大幅な変更を一気にしてしまうというのに、仮置きされているバス停は「えっ!」っと驚くほど簡易的なものだったり、もう停まらないバスの番号がそのまま表示されていたり(そのせいで路線が変わったことを知らずにいつまでもバスを待つおばあちゃんがいて教えてあげました)。予想通り、やっぱり適当なおフランス流の変え方…!
きっとこれから徐々にバス停が変更されたり、新しいバス停が工事設置されたりしていくのでしょう…。お客さんの混乱を招かないように変更と同時に全て新しくなるのではないの?と日本人的感覚では思ってしまいますが、こんなところがどうにもこうにもおフランス…!
パリのバス停の表示。書いてある路線バス番号は、新しい路線図に伴って変更されていないところがほとんどなのでしばらくは要注意!
これからパリにいらっしゃる方は、メトロやバス車内で配られている「新しいパリのバスの路線図」をぜひゲットして、間違えないようにしてくださいね。これからしばらくの間は、バス停に表示されているバスの路線番号を鵜呑みにするのはやめたほうが良さそうです!
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