モードの街パリ。パリ旅行の際は、素敵なお買い物をするのが目的の人も多いですよね。
今回は、そんな方におすすめのとっておきのアドレスをご紹介します。
ファッションを楽しむための帽子
パリでショッピングを楽しむなら、ぜひ行きたいのが、サントノレ通り。この通りには、有名ブティックが軒を連ね、ウィンドーを見ながらお散歩するだけでも楽しいエリアです。
サントノレ通りをチュイルリー公園の方に曲がったところに、今回紹介する『Laurence Bossion(ロランス・ボシオン)』はあります。
シックで広々とした店内には、とにかくいろんなタイプの帽子がずらり並んでいます。季節ごとに入れ替えるといいますから、さらに何倍もの種類があるというから驚きです。
「私のお店に来れば、必ず気に入る1点が見つかるはずよ!」とオーナーのロランスさん。
帽子はファッションの決め手になるもの。ドレスや洋服を選んだ後、帽子をどう選ぶかがセンスの見せどころというわけです。実際に、サントノレ通りでドレスを買った後、その足で帽子を選んでいく人も多いとか。お出かけ着としての帽子は、やっぱり洋服にあったものを選びたいものです。
「ご来店の際には、ぜひ、合わせたいドレスと靴とご持参ください」というロランスさん。帽子選びは、想像以上に難しいもの。「こういう帽子が欲しい」というイメージを持って来られるお客さんも多いそうですが、顔立ちや身長、ドレスの長さなどで、マッチしにくい帽子も多いので、その場でアドバイスをもらうのがベスト。お店には、着替えコーナーと全身鏡が用意されているのもそのため。
まるでカンヌの映画祭やパリコレなどに着ていくような、とっておきの装いにびったりの帽子から、日々の街歩きやお買い物のときにかぶりたいさりげないおしゃれ感が漂うもの、そして、夏の日よけ対策もできるものまでいろいろなニーズに合わせた帽子が並んでいます。
カンヌの国際映画祭のある5月前や帽子をドレスコードにしている競馬のディアンヌ賞などの前には、世界中から注文が来るのだそう。
ファッションに欠かせない帽子
そんな世界中が注目するロランスのクリエーションの秘密を探るべく、彼女の経歴を少しご紹介したいと思います。パリのクチュリエの学校を卒業後、ディオール(Dior)やギ・ラ・ロッシュ (Guy la roche)などでデザイナーとして働き、そこでアクセサリー部門に勤務。その中で、装飾具がファッション業界では必要不可欠なアイテムと感じて、帽子の勉強を始めたのだそう。
パリで帽子ブームが起きた50~60年代に大活躍し、ジャック・ドゥミ監督の映画『ロシュフォールの恋人たち』で使われている帽子などを手がけた帽子デザイナー、ジャン・バルテ(Jean Barthet)の帽子が大好きなロランスは、彼の弟子に習い、一緒に帽子ブランドを立ち上げ、25店舗を展開するまでに。その後、彼女は自分のブランドとして独立しました。
今では、Made in Parisでもの作りを続ける数少ないブティックとして高く評価されていて、国からも人間国宝に指定されています。伝統技術の保存と伝達という視点からも、大変貴重な存在なのです。
メイドインパリで作られる帽子
お店の奥には、アトリエがあり、そこで日々帽子を作るロランス。タイミングが合えばその場で調整してくれることも。今あるモデルからイメージして、色や素材を変えたり、つばの長さを変えたり、アクセサリーをつけたり…と、あらゆる注文にも応えてくれるそう。
ロランスのクリエイティビティが光る帽子のファンには、イザベル・アジャーニやレディー・ガガ、モデルのイリーナ・シェイクなどの有名人も多数。イリーナ・シェイクは、彼女がロランスの帽子を身につけて、それをモードカメラマンの巨匠ピーター・リンドバーグが撮ったほど。男性のファンも多く、フランス俳優ジェラール・ドパルデューやダニエル・オートイユも顧客だそう。
なかなかフランスへは行けないけれど『ロランス・ボシオン』の帽子が気になる!という方は、3月に阪急梅田で開催される『フランスフェア’19』に出展することになっているので、チェックしてみてくださいね。ちなみに、ロランスはもともと日本が大好きで、思わずこの機会に来日を決めてしまったのだそう。今、準備にお忙しとのこと。ぜひ、この機会にロランスと彼女の帽子に会いに行ってみてくださいね。
- ■お店情報
- Laurence Bossion(ロランス・ボシオン)
- 住所:10, rue Saint Roch 75001 PARIS(地図)
- TEL: +33(0)1 42 96 80 50
- HP:http://www.laurencebossion.com
- ■イベント情報
- フランスフェア2019
- 期間:2019年3月16日(土)~3月25日(月)
- 場所:阪急うめだ本店9階(地図)
- HP:http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/francefair2019/index.html
■一緒に読みたい記事