ヴァッシュ・ノワール(Vache noir)で拾った貝などが入った石を家に持って帰ったところ、祖父が「これは、化石だよ。博物館に行ってみればよくわかるよ」と教えてくれました。ちょうどヴァッシュ・ノワールの隣町に『PALEOSPACE(パレオスパス)』という恐竜博物館があるということでさっそく行くことに。
ノルマンディーで見つかった化石が展示!
『PALEOSPACE』では、ノルマンディーで発見された恐竜の化石を中心に展示しています。
恐竜の骨の化石も展示されていて、臨場感あります。
このエリアで発掘されたいろいろな化石を知ることができる展示もありました。私が見つけたような化石の群生も!同じ地層の深い場所ではアンモナイトも発見されているんですね。
同じく、私も見つけたひだがいっぱいある貝の形の化石も。ヴァッシュ・ノワールは粘土質で石灰質の土層もあるので、保存状態がいいようです。
1億6500万年前、この辺りは海に覆われていて、水中にはアンモナイトをはじめ、貝類が多く生息していたそうです。さらに、その沿岸には恐竜が住んでいたのだとか!
迫力満点!恐竜の化石
巨大なオルタルモザウルス(Ophthalmosaurus)、通称アンナ(Anna)の化石です。この化石はアメリカで発見されたものですが、このヴァッシュ・ノワールでも生息していたことが確認されているそうです。
オルタルモザウルスのイメージ画
鋭い牙をもつリオプルロドン フェロックス。プリオザウルスの一種で、このエリアで最も凶暴で恐れられていた水中の生物だったのだそう(ちなみに…私はあまり恐竜には詳しくないので、読み方は少しフランス語風になっているかもしれませんが、どうぞお許しを)。
地質年代表は体感しながら学べるパネルです。
レバーを回していくと、現代からどんどん恐竜時代(ジュラ紀時代)までさかのぼれる仕組みになっています。氷河期にはマンモスが絶滅した映像があったり、爬虫類系恐竜も海から陸地へ上がっていった様子や、鳥類系恐竜が空を飛ぶ時代があったり。化石だけでは想像できない部分を、わかりやすく説明していてとても親切!恐竜のことを詳しくなかった私も、ずいぶん理解が深まりました。
外に出ると、博物館裏手には、こんな沼地が。恐竜でも出てきそうな大自然ですね。
ノルマンディーの恐竜に出会いにぜひ、立ち寄ってみてください。
- ■施設情報
- PALEOSPACE(パレオスパス)
- 住所:Avenue Jean Moulin • 14640 Villers sur mer (住所)
- TEL:02 31 81 77 60
- HP:http://www.paleospace-villers.fr/
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