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    フランスの薬箱にある常備薬をご紹介します!

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    フランスはバカンスシーズン真っ只中!海辺や山に長く旅に出る人も多くなるこの季節です。日本からもフランス旅行を楽しむ方もいらっしゃるのでは?

    旅行の際には欠かさず持っていきたいもの、常備薬。しかし、それでもうっかり忘れてしまったり、旅行先で急に必要になることもありますよね。もしフランス旅行中にお薬が必要になったときのために、フランスで昔からあるお薬をご紹介しようと思います。

     

    日焼け後の救世主!BIAFINE

    まず、夏の海辺へ行くなら忘れたくないものは、日焼け止めですよね。日本では昔に比べて日焼けした肌を見かけなくなりましたが、フランスではバカンス後、小麦色に焼けた肌が素敵に見える感は今も変わっていません。バカンスでゆっくり時間を過ごし、しっかり日光に当たることで、陽の短い冬を乗り切ろうという考えなのです。そんな人が多いですから、SPF値の高い日焼け止めクリームを塗りたがる人はあまりいません。人気なのはSPF20や日焼けがきれいにできるオイルなど。こういったものを使って、ゆっくり肌を紫外線に慣らしていくのです。

    とはいえ、ちょっと涼しい日には、ついつい気が緩んで紫外線対策が甘くなりがちです。そんなときでも、実は肌はジリジリ焼けていた!ということも。

    そんな、赤くなって皮が剥けるような日焼けをしてしまったときに活躍するクリームがあります。

    「BIAFINE(ビアフィンヌ)」 です。最近では、ACTという新ラインが出て、匂いも抑えられ、より使いやすくなりました。昔から一家に1本あるような、やけどの後につけるクリームです。先日、薬局に行ったら、ほとんど売り切れの状態でした。

    長年愛用している家族曰く、「これを塗るとやけど後が残りにくい」とか。出血していたり、化膿している傷などには使用できませんが、日焼けや軽い火傷の直後に、しっかり水道水で冷やし、消毒してから使ってくださいと書いてありました。日焼け後の肌のほてりが治まってからの使用がおすすめです。

     

    使い心地抜群のリペアクリーム

    そして、うちの息子のように怪我が多い子どもがいる家には欠かせない塗り薬が、「Cicalfate(シカルファット)」です。

    これは、おむつのこすれによるあかぎれや擦り傷などの肌荒れを治すリペアクリームです。フランス人の友だちがこれを紹介してくれました。子どもから大人まで使え、匂いもほとんどないので2歳児の頃から嫌がらずにつけさせてくれています。

    日本でも、ちょっとした虫さされや肌荒れなどに効くクリームがありますが、それと同じような使用用途なのに、ハンドクリームのような付け心地なところがおすすめです。さすが、基礎化粧品が強いAVÈNE社製だけありますね!

     

    優しい成分の解熱剤「Doliprane」

    急な発熱や頭痛などのときには「Doliprane(ドリプラン)」。私も日頃からよく愛用しています。これをジェル状に薄めた赤ちゃん用も売られており、保育園の常備薬にもなっています。筋肉痛や腰痛のときも、これを処方されました。フランスでは知らない人はいないのでは?

     

    オメオパシーで車酔い対策!?

    最後に、車酔い対策の薬です。

    息子が20分の車移動でも酔ってしまうことをフランス人の義理母に相談すると、「COCCULINE(コクリン)」というお薬を教えてくれました。「18ヶ月の子どもから使えて安心よ」という言葉を聞いて買ってみると…オメオパシーでした。

    この砂糖粒に生薬由来成分が含まれているので、前日に1本、当日乗り物に乗る前に1本、気持ち悪くなり始めたらもう1本という間隔で摂り、舌の下に置きながら口の中で溶かして飲むそうです。

    子どもにとっては、飴を舐めて安心できるような感じらしく、「これを飲めば大丈夫!」と思っていると、車酔いにならずに済んでいることが多いようです。

    最近、ワールドカップ優勝などで盛り上がったフランス。うちの子も例に漏れず、サッカー熱が高まって、転んで擦り傷は絶えません。夏ということで海辺で貝の上を走っては傷を作ったり…薬の携帯が欠かせなくなりました。

    今回は、フランス人が慣れ親しんでいるお薬を紹介しました。なるべくなら普段飲んでいるお薬を持ってくることが大事ですが、それでもフランス旅行中に困ったときはあるはず。そんなときにお役に立てればうれしいです。

    傷などはまず消毒することを忘れず、薬は用法や量を守って、飲んでくださいね。数日経っても改善しないようなら病院に行くなど、早めに手を打って、楽しい休暇を楽しみましょうね。

     

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