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    パリに友だちができちゃう!? Better be Guestで行くはじめてのパリ

    パリで美術館巡りがしたい、本場のパンが食べたい、エッフェル塔に登ってみたい。フランスに行ったらやってみたいことはたくさん!ツアー旅行じゃちょっと物足りないし、かといって、ひとりで旅をするのはちょっぴり不安…という方もいるのではないでしょうか?

    そんな方にご紹介したいのが「Better be Guest(ベタービーゲスト)」というサービス。通常の観光やツアーとは、ひと味もふた味も違った旅を楽しむことができるフランス生まれの旅行サービスです。

     

    Better be Guestって?

    Better be Guestは、「パリ友」と呼ばれる現地のガイドと事前に連絡を取り合い、趣味に合わせた旅行や希望にあった観光をオリジナルにオーダーメイドしてくれる、新しいサービスです。

    「Better be Guest」に登録している現地のガイド「パリ友」は、パリを熟知しているメンバーで、「パリの魅力を伝えたい!」という気持ちを持った人ばかり。日本語も上手なので、会話も安心です。事前に連絡を取り合いながら、「ここに行きたい」「○○が食べてみたい」などの要望を聞いてくれます。観光客というよりは、「日本の友人がパリへ来たら…?」という感じで歓迎してくれるのです。

    今回は2日と短い時間でしたが、美術館にマルシェに、エッフェル塔にも登りたい!という盛りだくさんなリクエストを叶えてくれました。もちろん、1日だけや半日だけなど、ガイドをお願いする時間や場所もそれぞれの希望に合わせてコーディネートしてくれます。

    PARIS mag編集部が、「Better be Guest」を体験してパリへ行ってきた様子をお届けします。

     

    セーヌ川の中州シテ島で世界遺産めぐり

    1日目の朝、宿泊先のホテルでパリ友・ヴィルジニーさんと待ち合わせ。

    まずは、ノートルダム寺院へ行くことに。はじめてのパリということで、メトロの切符の買い方から教えてもらいました。本当に日本語が上手で驚くばかり。

    館内には、ノートルダム寺院ができるまでの歴史がフランス語で書かれていましたが、ヴィルジニーさんがポイントを丁寧に解説してくれました。

    「振り香炉」の様子も見ることができました。なかなか見ることのできない珍しい光景なのだとか。1人で訪れていたら、この幸運にも気がつかなかったかもしれません。神聖な空間に広がる歌声に、心が洗われていくようでした。

    続いては、サントシャペル教会へ。裁判所の中庭にあるので、街からは少しわかりにくいところにありました。厳重なチェックを受けてから中へ入ります。

    礼拝堂のステンドグラスの美しさに感動!「バラ窓」と呼ばれる15つのステンドグラスの窓は、聖書にちなんだ物語を再現しているそうです。太陽の光によってもステンドグラスの輝きが変化するため、訪れる時間によってまた違う印象が味わえます。

    また、この場所では時折コンサートも開催されると、ヴィルジニーさんが教えてくれました。この歴史あふれる空間で奏でられる音楽は格別でしょうね。

     

    ボリューム満点フランス料理!ジビエに舌鼓

    サントシャペル教会を出ると、鐘の音が。ちょうどお昼ごはんの時間です。

    ヴィルジニーさんおすすめのカジュアルなレストランへ連れて行ってもらいました!慣れないフランス語のメニューも、1つ1つ説明してくれるので、食べたい料理を注文することができました。

    このときいただいたのは、秋冬が旬のジビエ料理。鹿のお肉、これで1人前!?というボリューム感。さすがフランス料理!赤ワインとの相性も抜群です。

    無花果とダックワーズのデザート

    もちろんデザートも忘れずに。はじめてのフランスということで、食べたいものはいろいろあるけど、メニューが読めなかったらどうしよう…と思っていたのですが、パリ友のお子がで、本場のフランス料理を堪能!することができました。

    ちなみに、フランスのレストランではシェア禁止という話を聞いていたのですが、近頃はみんなでシェアして食べることも増えているのだとか。違うメニューを注文してパリ友とシェアするのもいいですね♪

     

    リサのおうち、ポンピドゥーセンターへ

    パリ友・ヴィルジニーさん

    お腹いっぱいになったあとは、散歩がてらポンポドゥーセンターまで歩いていきました。

    パリ友・ナタリーさん(左)

    アートに関心が高いパリ友・ナタリーさんもここで合流。

    エスカレーターをのぼると、パリの美しい街並みが広がります。その中には、3台ものクレーン車も。「建物が古いので、工事しているところも多いんです」と教えてくれました。地震がないフランスでは、100年以上の建物も修復しながら、今もなお大切に残されているのですね。

    このときポンピドゥー・センターで開催されていたのは「アンドレ・デライン 1904-1914年。」。20世紀のフランスを代表するアンドレ・デラインの10年を振り返る展示では、作品のタッチや描き方、色使いの変化を見ることができ、「これが同じ画家の作品!?」とナタリーさんとも驚きながら鑑賞しました。

    橙色が印象に残る作品は、「南仏を描いた作品ですね。同じフランスでも、地域によってまったく違うインスピレーションを受けているのでおもしろいですよね」と、作品のモチーフにした場所や描かれた時代背景もナタリーさんが教えてくれ、楽しくみることができました。

    じっくりアート鑑賞したあとは、カフェでひと休み。すると、ナタリーさんのネックレスが50円玉であることに気がつきました!聞いてみると、日本に行った友達がお土産を買い忘れて、替わりに50円玉をもらったのだと笑いながら教えてくれました。そのほかにも、好きな日本食やお気に入りのパン屋さんの話などを聞いて、楽しい時間を過ごすことができました。

     

    エッフェル塔にのぼってパリの夜景を堪能

    パリ友のガラードさん

    パリへ来たら見たいもののひとつに夜景がありました。夕暮れのパリ散歩の案内をしてくれたのは、写真を撮ることが好きだというパリ友・ガラードさん。

    夕方から夜にかけてのエッフェル塔へやってきました。観光地として定番のエッフェル塔ですが、パリにいると案外、登ったことがないという人も多いのそう。今回はガラードさんもはじめてエッフェル塔にのぼるということで、2人でわくわくしながら列に並びます。

    夜でも大行列のエッフェル塔。でも、並んでいる間もガラードさんとたくさんお話をしていたので、チケット売り場までの2時間もあっという間!

    並んでいる間は、漢字についての話で盛り上がりました。漢字はアートのようだから好きなのだとか!特に好きな漢字は「秘密」だそうです。私たち日本人にとっては身近すぎて気づかない新しい視点に気づかされました。

    エレベーターで2階まで昇ると、キラキラと輝くパリの街が目に飛び込んできました。「オレンジ色に輝くのがサクレクール寺院だよ」とパリの名所を教えてくれながら、じっくり1周。

    さらに上の頂上に到着すると、2人して思わず「お〜!」と歓声が。2階で見るよりもさらに遠くまで輝きが広がり、パリ市内が一望できます。息をするのも忘れるほど、心に響く美しさ!これにはガラードさんもカメラを取りだし、撮影に夢中になっていました。

    夜に見るセーヌ川は、水面に光が反射してロマンティックな雰囲気

    時間帯によってまったく違った表情を見せてくれるパリの風景にうっとり。

    シャンパンがいただけるスタンドもありました。目の前に広がるこの景色があれば、お酒もついつい進んでしまいそう。

    ガラードさんも本当に日本語が上手で、本当に友だちと訪れたかのようにリラックスした気分で、エッフェル塔見学を楽しむことができました。ちなみにガラードさんは将来日本でフランス語の先生になりたいのだとか。今度は日本でお待ちしてますね!

     

    パリ市内でも楽しめる蚤の市へ

    2日目は、ヴィルジニーさんと旧パリ証券取引所「パレ・ブロンニャール」のすぐ横にある蚤の市へ。古書やレコードにヴィンテージやアンティークの食器、洋服などさまざまなアイテムが並んでいます。

    お店のマダムやムッシューも気さくに「Bonjour(ボンジュー)!」と声をかけてくれます。こんなふうに挨拶から始まる1日は本当に素敵。掘り出し物との出会いももちろんですが、人との出会いもある蚤の市散歩でした。

    この周辺には、日本食が立ち並ぶストリートもあり、広島のお好み焼きや蕎麦、寿司にラーメンなどが楽しめるそう。ヴィルジニーさんはどら焼き作りに挑戦したこともあるのだとか!

     

    ルーヴル美術館をおすすめコースで

    2日目の午後は、ルーヴル美術館へ。数え切れないほどルーヴル美術館に来ているというルイーズさんが案内してくれました。

    「ペースが速かったら言ってくださいね!」と優しく声をかけてくれるルイーズさん。すべての作品を見るためには、1週間はゆうにかかるというルーヴル美術館ですが、おすすめの作品を2時間ほどかけて一緒に見てまわりました。

    美術作品もさることながら、建物自体の美しさや、空間のおもしろさに興奮してしまします!ひとりで来たら迷ってしまいそうな複雑な館内ですが、何度も訪れているルイーズさんは、まるで自分の家のようにスススーッと案内してくれます。

    ちなみに何度も訪れているルイーズさんのおすすめの時間帯は、お昼頃とのこと。

    彫刻作品を前に、「まるでセルフィしているみたい(笑)」と笑いあったり、途中休憩したりしながらあっという間に過ぎてゆく時間。

    そして、これだけは見てみたい!と思っていた「モナリザ」の周りには、やはりたくさんの人が!

    「モナリザももちろんですが、この反対側にある作品もぜひ見てくださいね」とルイーズさん。うっかり見過ごしてしまいそうだったのが「カナの婚礼」という作品。なんと130人もの人物が描かれているとても大きな作品です。

    念願のルーヴル美術館も見ることができ、大満足!

    今回は短い滞在だったため、パリ市内のメインスポットを巡る旅をコーディネートしてもらいましたが、そのほかにも、フォンテーヌブローの森でクライミングをしたり、プロヴァンのお祭りに行ってみたり、パリジェンヌたちが普段行くようなお店でショッピングしたり、リアルなパリの人たちの暮らしを体験してみたり、内容はアレンジ自在。

    あなたがやってみたいこと、行きたい場所、体験したいこと、趣味や嗜好に合わせて、あなただけの旅をカスタマイズしてくれますよ。案内してくれるパリ友も、その分野に興味が深かったり、得意だったりするので一緒に楽しめること間違いなし。今度のパリ旅行はぜひパリ友と一緒出かけてみてはいかがですか?

     

     

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