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    ブリコラージュ第2弾!1900年代に作られた鏡をペインティング!

    先日の記事でアパトマンの壁を塗り替えたお話をしましたが、今日はその続き。壁につけられていた鏡を修復したお話をしようと思います。

    引っ越し当初の鏡はなんとオレンジ。フランスの20世紀初頭の色使いには考えられない色です。きっと当時は金箔装だったんだろうな…。

    壁は黄色、鏡の額はオレンジと…ずいぶんとカラフルな色使いにアレンジしていた前の住人さん。かなり大胆でしたね!そのままではアパートが売れないのでがんばって、壁は白にしたようですが、鏡までは手を付けられなかった様子。

    (ちなみに、お風呂場の扉は原色の赤、青、黄色で塗り分けられていたようです)

     

    原型がわからなくなった鏡を復元したい!

    さて、鏡は100年間、世代が変わるたびに何度も塗り重ねられたのでしょう、せっかくの彫刻も厚く塗られたペンキのせいで、形がなくなっていました。

    このオレンジ色をなんとかしたいけれど、これ以上塗り籠めてしまったら、歴史的建造物を台無しにしてしまうのでは…?と思うように。「重ね塗りする以外に方法はないものか?削るとかかな…」と、いろんなホームセンターの店員さんに聞いてみました。

    こちらは『BHV』というパリのど真ん中に位置する老舗のホームセンター。ここの品揃えは本当にすごくて、私はDIYを始めるときには、まずここに立ち寄り、いろいろと勉強しています。さらに近所にはブリコラージュを教えているアトリエもあり、そこの先生とも親しいのでいろいろとリサーチ。

    すると「ペンキ部分だけきれいに削ることはできない」といわれました。そりゃ、そうか。では、溶かす?どんな薬品で?アセトンやホワイトスピリットを想像しましたが、これでも一度乾いたペンキはそう落とせるものではありません。

    あれこれと詳しい方々に聞いてみたところ、「デキャパン(Décapant)」という溶解液のようなものが、金属や木片の表面に塗られた幾層ものペンキを溶かしてくれるということを知りました。

    この威力がすごいのなんのって!においが強いのが玉に傷ですが、20〜30分くらい待っていると、まるでマニキュアを除光液で溶かすように剥がれるではないですか。溶けた部分はふにゃふにゃ〜と浮き上がってきます。それをゴシゴシ、金ブラシで擦るだけ。

    1回この液体を塗るとだいたい1層分のペンキが剥がれていく感じがします。

    浮き上がってペンキに亀裂が入っているのがおわかりになるでしょうか!?これは2〜3度塗りして、1番上のオレンジがはがれ、その下の白のペンキも浮き上がって来ている状態です。

    すべての彫刻の上を撫でるように、でも力をしっかり入れて、ゴシゴシ。結構な仕事量…。ふたりがかりで半日くらい塗っては擦るという作業を繰り返して、やっと地の石膏色らしきものまでたどり着きました。

    彫刻もオールドローズのような丸くて繊細な花がクッキリ出てきましたし、ほとんど消えてなくなっていた横の部分の彫刻は、ツタが絡んだような草花のモチーフでした。

    石膏のままにしようかとも思いましたが、全部きれいに細かいところまで剥がすこともできなかったため、ここは少し現代風にグレーに塗ることに。

    やっと、自分たち好みの色使いになって、気持ち良く過ごせるようになりました。

     

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