冬の寒い日には、あたたかいものや甘いものが恋しくなるもの。なぜだか、あたたかいものを食べると心までほっこりとした気持ちになったり、甘いものを食べるとリラックスできるから不思議ですよね。
そんな“あたたかい×甘い”という冬にぴったりのスイーツ、焼きたてアップルパイのお店をご紹介します。
2度焼きするアップルパイ!?
今回訪れたのは、焼きたてカスタードアップルパイの専門店『RINGO(リンゴ)』池袋店です。
赤で統一された店内は、まさにリンゴのよう。作っている様子も見学させていただきながら、広報担当の北村さんにお話を伺いました。
店頭の奥には大きなオーブンがあり、その中ではアップルパイがじっくりと焼き上げられています。作っている工程を見ていると…
焼きあがったパイにカスタードクリームを入れ、
そのあと、さらにもう1度焼いていることに気が付きました。
「リンゴが入ったパイ生地を一度焼くと膨らみ空洞ができるので、そこにカスタードクリームをたっぷりと入れることができるんです。さらに生地とクリームが馴染むように、うちではもう1度焼上げています」と2度焼きの工程に秘密を教えてくれました。
ひとつひとつ丁寧にスタッフがナパージュを塗り、キラキラと輝くアップルパイの完成です。手のひらサイズの半月型のその見た目は、まるでフランスの伝統的なアップルパイ「ショーソン・オ・ポム」のようにも見えますね。
食材にこだわった、サクサクのアップルパイ
実際に食べてみると、そのサクサクとした食感に驚きます。そのサクサクの軽い食感の秘密は、パイ生地。なんと、144層にもなっているのだとか!
パイ生地は北海道の自社工場で作られ、お店に届けられています。もちろんパイを折る機械を使いながらも、人の手で折って伸ばしてを繰り返し144層にしているのだそうです。
リンゴはキューブ状にカットされており、シャキシャキとした食感も楽しめます。アップルパイのメインとも言える、リンゴにはどんなこだわりがあるのでしょうか?
「いろいろな品種で試行錯誤を重ねて、現在は青森県産の『葉とらずりんご』というリンゴを使っています。通常リンゴは葉をとってから収穫するんですが、この品種は葉をつけたままにしているのでずっと光合成を続けることができます。その結果、養分量が非常に高く、とても甘みがあるリンゴになるんですよ」と北村さん。
また、パイ生地の小麦粉とバター、カスタードクリームの牛乳は北海道産のものを使っているそうです。
ミルク感たっぷりあふれるカスタードクリームとサクサクのパイが絶妙にマッチします。2度焼き上げることで「生地とクリームをなじませる」とおっしゃっていた意味がわかりました。パイとクリームの一体感が絶妙で、パイ・りんご・カスタードクリームが最後まで一緒に味わえるのがうれしいです。
工房一体型『足元が見える』ワクワク感
工房一体型の店舗は床から天井までガラス張りになっているので、アップルパイが焼きあがる様子もご覧いただけます。スタッフの足元まで見えるため、工房内にいるかのようなライブ感を感じられる店鋪デザインになっています。
「店頭に大きく店名は出していないのですが、商品のダイナミックな陳列方法や作っている工程が看板のようになっています。『何を作っているんだろう?』『どんなお店なんだろう?』と気になって来てくださる方も多いんですよ」とのこと。
取材に訪れた際も、「何のお店ですか?」と男性のお客さんがアップルパイを買っていっていました!
いつでも焼きたてを届けたいという思いから常に焼き続けており、多いときは1日3500個ほども作っているのだとか!人気のため、現在はお1人4個までの個数限定販売。
ちなみに冷めてしまったら、リベイクすることでお家でもほっこりアツアツのアップルパイをいただけますよ。
焼きたても、冷めてもおいしいとのことなので、1つは焼きたてを、もう1つは翌日の朝食に、など楽しみが広がりますね。ほっこりあったかいアップルパイが、まだまだ寒い冬を少しほっこりあたためてくれますよ。
※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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