フランスは絵画や彫刻などのアート、建築、音楽などさまざまな芸術の都でありますが、忘れてはいけないのが映画。『シェルブールの雨傘』や『アメリ』などのフランス映画でパリジェンヌに憧れたという方も少なくはないのではないのでしょうか。また、それ以外にもフランスを舞台にした映画はたくさんあり、映画の中のフランスはいつの時代も私たちを憧れの地に導いてくれますよね。
実はこの秋、フランスを舞台にした映画が目白押し。この秋チェックしておきたい、注目のフランス映画を3つご紹介いたします！
キュートで甘酸っぱい青春ムービー『グッバイ、サマー』
『エターナル・サンシャイン』、『ムード・インディゴ うたかたの日々』など想像力と遊び心溢れる世界観で人気の映像作家ミシェル・ゴンドリーの最新作。
クラスメートや家族との関係には頭を悩まされるし、恋する女の子からは相手にされない。たくさんの悩みを抱え思春期まっただ中の14歳の少年ダニエルとテオが、自作の“動くログハウス”で旅に出るというロードムービーです。
道中、喧嘩したり、危ない目にあったり、いくつかの出会いを経て、少しずつ成長していく様がフランスの街並みや自然とともに描かれています。
大人でもない、子どもでもない多感な年頃のふたりの小さな冒険は、きっと懐かしい気持ちを呼び起こすはず。ミシェル・ゴンドリーならではの、キュートでポップな演出ももちろん健在。そちらも合わせて楽しみたい甘酸っぱい青春ムービーです。
- ■映画情報
-
- タイトル：グッバイ、サマー
- 出演：アンジュ・ダルジャン／テオフィル・バケ／オドレイ・トトゥ
- 監督・脚本：ミシェル・ゴンドリー
- 9月10日（土）より、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテ他、全国ロードショー！
灰色の団地で起きる3つの奇跡『アスファルト』
こちらはフランス郊外の団地を舞台に、不器用な人々が繰り出す人間模様を描いた映画です。
フランス映画らしさ満点の憂いある映像とウィットに富んだ会話で、鍵っ子の高校生の男の子と落ちぶれた女優、車いすの自称カメラマンと夜勤の看護師、英語が通じない移民女性とNASAの宇宙飛行士（！）、3つの男女の出会いと交流が描かれています。
淡々と進む物語の中で、小さな交流が積み重なり、6人それぞれの気持ちが変化していく様子に心が暖かくなっていきます。観終わったあとは、灰色の団地が色づいて見えるほどに幸せな気持ちになる映画です。
- ■映画情報
-
- タイトル：アスファルト
- 監督・脚本：サミュエル・ベンシェトリ
- 出演：イザベル・ユペール／ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ／マイケル・ピット／
- ジュール・ベンシェトリ／ギュスタヴ・ケルヴァン／タサディット・マンディ
- 2016年9月3日（土）より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ（モーニングショー）、シネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショー
ブラピとアンジーがフランスでバカンス！『白い帽子の女』
アンジェリーナ・ジョリー・ピットが監督、主演を務めたのがこの『白い帽子の女』です。南フランスを舞台に、バカンスの訪れた夫婦の気持ちのすれ違いと再生を描いた大人のラブストーリー。その夫役は、私生活でもパートナーでもあるブラッド・ピットが演じています。
「『白い帽子の女』は何かを失いすれ違ってしまった夫婦が、粘り強い愛によって、自分たちを取り戻し、お互いを受け入れるようになるまでを描く物語です。」とアンジェリーナ・ジョリー・ピットが言うように、ハッピーなだけではない夫婦だからこその葛藤と愛が交錯する映画です。
破綻した関係の夫婦がどのように互いへの愛を取り戻していくのか、ぜひご覧ください。
ふたりのやりとりを静かに見守る南フランスの美しい風景も注目ポイントです。
- ■映画情報
-
- タイトル：白い帽子の女
- 出演：ブラッド・ピット／アンジェリーナ・ジョリー・ピット／メラニー・ロラン／メルヴィル・プボー
- 監督・脚本・制作：アンジェリーナ・ジョリー・ピット
- 9月24日、シネスイッチ銀座、渋谷シネパレスほか全国順次ロードショー！
映画も豊作のこの秋。
友人と『グッバイ、サマー』で青春時代を振り返るのもよし、恋人やパートナーと『アスファルト』で小さな奇跡を感じほっこりするのもよし、ひとりで『白い帽子の女』を見て“愛”について思いを巡らせるもよしフランスを舞台にした映画をお見逃しなく。
■一緒に読みたい記事
初夏に観たい映画『裸足の季節』。美しくも切ない少女たちの物語
おいしいごはんがくれる物語でお腹と心を満たそう！『東京ごはん映画祭』開幕！
