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    『ティファニーのテーブルマナー』で学ぶ、レディのお作法

    フレンチレストランやお呼ばれディナー、結婚式の食事など、きちんとした食事をするシーンで困るのが食事のマナー。意外と分からないことも多く、咄嗟のことに対応できず焦ってしまったという方も多いのではないでしょうか。

    大人のレディとして知っておきたい食事のマナーやお作法。それを分かりやすく解説している『ティファニーのテーブルマナー』を紹介したいと思います。

     

    ティファニーのテーブルマナーって?

    この本を発売しているのは、映画『ティファニーで朝食を』やジュエリーでおなじみの「Tiffany & Co」。

    テーブルウェアのメーカーとしても有名なティファニー社は、食器や食卓にこだわりがあるからこそ、食卓でのよい作法も大切であると考え、テーブルマナーを1冊にまとめた本を作ったのだそう。ティファニーブルーの表紙が目印です。

    マナーといってもシーンによって異なったり、いろいろな様式があるもの。なので、この本で紹介されているのはどれもオーソドックスで基礎的なマナーです。だからこそ、紳士淑女のたしなみとして覚えておきたいマナーばかり。

    かわいいイラストともにウィットに富んだ文体で紹介されているのも読みやすいポイント。その中身の一部を紹介いたします。

     

    着席からデザートまで

    本書は着席から、コースのスープ、魚、肉、サラダ、デザートとひとつずつのステップごとに、気になるマナーを解説しています。

    例えば、レストランで着席して最初の最初に悩んでしまう「あれ?ナイフとフォークってどれを使えばいいのだっけ?」という疑問についてや意外と難しいスープの正しい飲み方も。

    魚のコースのマナー

    また、なんとなく使っているナイフとフォークも、実はお魚とお肉でちょっとお作法が違うと、解説されています。

    いちばん驚いたのがアスパラとアーティチョークの食べ方。

    なんと手でつまんで食べていいそうですよ。「きちんとしたレストランで手を使って食べるなんてご法度!」と思いきや、意外と知らないもの。

     

    会話は振る舞いのお作法も重要

    食べ方のマナーだけじゃなく、もちろん会話や話し方、振る舞いもまた食事を楽しく美しく食べるためにはとても重要です。

    ついついおいしいお料理だと頬張ってしまいがちですが、

    「そんなことをすると、あなたは犬小屋で育ったように思われます。」

    とユーモア満載の言葉で指摘してくれます。

     

    正しいマナーは食事を楽しむため

    「あなたが列席しているのは、みんなを楽しくするためです。愉快にふるまって、あなたの役割を果たしてください。陰気はご法度です。」

    最後にこのような食事のマナーにおいて、重要な心構えが書かれていました。

    正しいマナーは、一緒に食事を楽しむ人に不快感を与えないだけでなく、結果的に自分も食事を楽しむことにつながります。

    基本を知っておくことで「マナーが気になり緊張しすぎて味を覚えていない!」なんていうこともなくなり、楽しいひとときを堪能できるのかもしれませんね。

    優雅でありながら堅すぎず自然体に振る舞えるお作法ばかりなので、ぜひこれを機会に一度おさらいしてみてはいかがでしょうか?それでは、BON APPETIT(ボナペティ)!

     

    • ■書籍紹介
    • ティファニーのテーブルマナー
    • 著書:W・ホービング
    • 絵:J・ユーラ
    • 訳:後藤 鎰夫
    • 販売元:鹿島出版会

     

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