バカンス大国として知られるフランス。季節を問わず、通常1週間単位の長さで休暇を取ります。そんなフランスのバカンスでは、旅行や観光などを楽しむよりも貸し家やホテルで「なにもせず、のんびり過ごす」が定番。日本でもコロナ渦を経て、観光地を巡るよりもホテルや旅館でのんびり過ごす旅が注目されつつあります。
今回は、そんなフランスのバカンス気分を都内で味わうのにぴったりなホテルと、そこでの“なにもしない”を楽しむ過ごし方をスタイリストの菅野有希子さんに教えていただきました。
ホテルで“なにもしない”の醍醐味
『KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS 』
絶景や観光地を巡り、グルメを楽しみ、次の街へ移動する。旅行といえばそんなイメージをお持ちの方も少なくないかと思います。「なにもしない過ごし方って?」「どのように過ごせばいいの?」などの疑問もあるかもしれません。
旅先はもちろん普段から気分転換にホテルステイをしながら“なにもしない”ひとときを楽しんでいる菅野さんは、ホテルで”なにもしない”の醍醐味をこのように教えてくださいました。
1.いつもと違う空間でゆっくり自分と向き合う時間が取れる
2.インテリアやアメニティを試しながら、良いものを知れる
3.景色や空間に浸ってじっくり味わうことで暮らすような気分を味わえる
いつもと違うお部屋やお風呂などの空間は、どこか新鮮でゆっくり過ごしたくなるものですよね。普段の忙しい日常から少し離れて、自分と向き合う時間を過ごすことできっと心が軽やかになりますよ。
また、ホテルこだわりのインテリアやアメニティを試すことができるのも醍醐味のひとつ。良いものを知り、触れ、使うことで、自宅のインテリアや暮らしの参考にすることもできます。
『ハイアット セントリック 銀座 東京』
見慣れない街並みの景色は、新鮮でゆっくり眺めながら浸ってしまいます。買い物や仕事でその街を訪れたことはあっても、なにも考えずにその街の景色を楽しむことはなかなかないですよね。ホテルでの“なにもしない”時間の中で、いつもと違った視点でその街を眺めていると、いつもとは少し違う自分になったかのようにも。
「あえて目的を持たず過ごすことで、その街に住んでいるような感覚も楽しめますよ」(菅野さん)。
ここからは菅野さんが実際に滞在しながら“なにもしない”時間を楽しんだ都内のホテルをご紹介いたします。
まるで川沿いに住んでいるような気分『LYURO 東京清澄 by THE SHARE HOTELS』
『LYURO 東京清澄 by THE SHARE HOTELS』のおすすめのひとつはリバービューのお風呂。隅田川を眺めながら、ゆったりお風呂に浸かってリフレッシュすることができます。朝昼夜で表情の違う隅田川の景色を眺めながらお風呂に浸かるひとときも絶品。好きなときにお風呂に入ってのんびりできるのもまた“なにもしない”旅の楽しみのひとつ。
お風呂だけでなく、外には川沿いでの時間を楽しめる多目的スペースも気持ちのよい場所。いつもの休日より少し早起きして川沿いでコーヒーを飲んだり、街を散歩してみたり。まるで川沿いに住んでいるような気分になれます。
■ホテル情報
名前:LYURO 東京清澄 by THE SHARE HOTELS
住所:東京都江東区清澄1-1-7
HP:https://www.thesharehotels.com/lyuro/
こだわりのインテリアとゆったり過ごす『ノーガホテル 秋葉原 東京』
全室に音質にこだわったスピーカーが設置されている『ノーガホテル 秋葉原 東京』。自分だけの空間で、自分の好きな音楽を聴きながらゆっくりと過ごせるのはとても心地の良い時間です。
スピーカー以外にも東京都文京区で100年以上の歴史を持つガラスメーカー『木村硝子店』のグラスや日本国内の職人さんとコラボレーションして制作した『SyuRo』のハンガーやブラシなど、こだわりのインテリア雑貨を楽しめるのも魅力のひとつ。
日本のものづくりを身近に感じながら、自宅のインテリアのアイデアをゆっくり考える。そんな1日を過ごすのも楽しいですね。
■ホテル情報
名前:ノーガホテル 秋葉原 東京
住所:東京都千代田区外神田3-10-11
HP: https://nohgahotel.com/akihabara/
銀座の魅力を楽しむ『ハイアット セントリック 銀座 東京』
ちょっと贅沢な気分を味わいたいときは、銀座の『ハイアット セントリック 銀座 東京』で優雅なステイを。
ロビーにはライブラリーが併設されており、美しいアートワークや日本の魅力を紹介する本が並んでいます。宿泊者は自由に閲覧できるので、お気に入りの本を手に取りながら、思う存分に自分と向き合う時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
朝は贅沢にお部屋での朝食を楽しむことができます。ボリューム感のあるメニューに大満足したあとは、早朝の銀座へ散歩に行くのも◎。なんだか普段とは違った優雅な気持ちで、銀座散歩を楽しめそう。
お部屋タイムは、アメニティのフード付きバスローブをさらりと羽織って。心地よい肌触りでリラックス気分が高まります。
ディナーは銀座のお店で食べるのはもちろん、名店からテイクアウトしたものを部屋でゆっくり楽しむのもひとつの過ごし方。銀座の魅力を身近に感じながら、普段は味わえないような銀座に住む気分を楽しめるのはとても新鮮でワクワクします。
■ホテル情報
名前:ハイアット セントリック 銀座 東京
住所:東京都中央区銀座 6丁目6-7
HP:hyattcentricginza.jp
現代アートから日本文化まで味わえる『KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS』
東京の下町、墨田区本所にある『KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS』は、現代アートがお出迎えしてくれるコンセプチュアルなホテル。施設内にある現代アートのアートストレージは宿泊者限定となっており、ゆっくりと美しいアートを鑑賞することができます。お茶を飲みながらのアート鑑賞なんて、美術館などでの鑑賞とはまた違う贅沢な楽しみもできちゃいます。
レストランやロビー、エレベーターフロアなど至るところに現代アートが展示されていて、まさに泊まれる美術館。いつもと違う刺激に浸ってリフレッシュしてみては?
朝食は和風洋風どちらでも選べますが、和風の朝食はめずらしい手毬ずしとおそうめんがついたスタイル。普段はなかなか味わえないような朝食を楽しめます。
室内は、畳の小上がりに低い布団風ベッドが新鮮な和モダンの室内。改めて、日本文化である畳の心地よさに気づかされます。
また窓から見えるスカイツリーがいつもと違う風景で、「隅田川沿いに暮らすのもいいな」とついつい考えてしまいます。いつもとは違うスタイルのお部屋でのんびり過ごして、「いつかの暮らしを妄想する」というのもいいですね。
■ホテル情報
名前:KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS
住所: 東京都墨田区本所2-16-5
HP: https://www.thesharehotels.com/kaika/
Instagram:https://www.instagram.com/kaika.thesharehotels/
なかなか自由へ旅行し、観光することができない時季ですが、ホテルでの滞在と自分の時間をのんびり楽しむ“なにもしない”を目的とした旅行で気分転換をしてみてはいかがですか?日常と少し離れた空間で、時間や目的に縛られないのんびりとした時間を過ごすことで、心も身体もゆっくりリフレッシュできるはず。いつもがんばっている自分に、ぜひ“なにもしない”時間というご褒美を。
監修・撮影:菅野有希子
※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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