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    パリと東京で人気沸騰中!ヴァン・ナチュールの魅力と楽しみ方

    最近、フレンチレストランやビストロはもちろん、和食店やスイーツ中心のカフェなど、ヴァン・ナチュールを楽しめるお店が日本にもずいぶん増えました。パリでもヴァン・ナチュールを提供するワインバーは連日大盛況と聞きます。とは言え、そもそもヴァン・ナチュールってどんなワインなの?他のワインとの違いは?といった疑問をお持ちの方も多いいのではないでしょうか。そういう訳で今回は、パリや東京で人気沸騰中のヴァン・ナチュールについて詳しくご紹介したいと思います。

     

    ヴァン・ナチュールとは?

    ヴァン(Vin)とは「ワイン」、ナチュール(Nature)は「自然」を意味するフランス語で、日本ではヴァン・ナチュールのことを「自然派ワイン」と呼んでいます。

    その名前から想像できるように、ワインの原料となるブドウの栽培から、醸造、瓶詰めまで、できるだけ自然に任せた方法で造られたワインのことをヴァン・ナチュールと言い、その定義はフランスも日本も同じです。

    けれども、ヴァン・ナチュールがすべて無農薬で栽培されたブドウから造られ、添加物を一切使用していないというわけではありません。

    化学的に合成された農薬や除草剤を一切使用しないビオロジック(=有機栽培)で栽培されたブドウだけではなく、減農薬栽培のブドウで造られたワインもヴァン・ナチュールに含まれます。

    また、ワインの酸化を防ぎ、品質を安定させるために使用される酸化防止剤(=亜硫酸塩)は、ほとんどのヴァン・ナチュールに添加されています。ただ、添加されている量は通常のワインに比べて非常に少なく、最低限の量にとどめられています。

     

    似ているようで違う!ビオワインとの違い

    ここで、ヴァン・ナチュールと混同されやすいビオワインについても説明します。ビオワインとは、フランス語で有機栽培を意味するビオロジックという言葉を略した「ビオ」に、英語の「ワイン」を付けた造語です。日本では、ヴァン・ナチュールと同じ意味で使われることが多いですが、ヨーロッパでは「ビオ」という言葉はビオロジックを連想させるため、ビオワインと言えば単に有機栽培のブドウから造られたワインを意味し、「醸造に関しては重きをおいていない」と理解している人が少なくありません。

    手作業で選果しているところ。ヴァン・ナチュールの醸造では、ほとんどの行程を手作業で行うことが多い。

    要するに、ブドウの栽培方法が自然な作りであるワインがビオワインで、栽培と醸造の両方で自然な作りを目指したワインがヴァン・ナチュール、と思っていただくとわかりやすいと思います。

     

    作り手の個性を味わえるヴァン・ナチュール

    種類にもよりますが、ヴァン・ナチュールは意図的に色を抽出するような方法をとらず自然に任せた造り方をするので、赤ワインは色合いが比較的うすいものが多いようです。また、瓶詰め前にフィルターを通して濾過をしていないことも多いので、ワインにはにごりが見られることもあります。でも、このにごりはワインの旨味ですから、気にせず飲んで下さいね。

    香りや味わいは淡い色合いから予想されるのとは大きく異なり、凝縮感があります。アルコールのボリューム感というよりは、果実をかじった時のようなフレッシュなエキスをしっかりと感じます。栽培や醸造において余計なものが加えられていないので、ブドウ本来の味わいやその土地の個性、生産者のアイデンティティがダイレクトにワインの味わいに反映されているからでしょう。

     

    どんなお料理とも合わせやすい!ヴァン・ナチュールの魅力

    酸化防止剤が最低限の量しか添加されていない、もしくは無添加なので、抜栓してからも色合いや香り、味が変化します。その変化をゆっくりと楽しみましょう。

    また、ヴァン・ナチュールはどんなジャンルのお料理にも合わせやすい、懐の深いワインであることも魅力のひとつ。ひと口目の印象が穏やかで飲み口がよく、飲み疲れないので、滋味深い和食や、素朴な味わいのスイーツ等とも大変相性が良いのです。もちろん、本格的なフレンチにも合わせられますよ。でも、個人的には洗練されたグランメゾンのお料理よりも、ヴァン・ナチュールはカジュアルな家庭料理とよく合うような気がします。

    前述しましたが、ヴァン・ナチュールには保存料などが一切添加されていませんから、非常にデリケートです。購入したら涼しい場所に保管し、早めに飲むことをおすすめします。抜栓後に飲み残してしまった場合は、しっかりと栓をして冷蔵庫に保管して下さい。

    毎年、同じように季節はめぐっても決して同じブドウはできません。だから、同じ銘柄のヴァン・ナチュールでも毎年味わいは異なります。そして、同じヴィンテージでも、保管

    状況によって、飲む時期によって、さらには飲む時の環境によって、味わいは異なります。ありのままの自然をボトルに詰めたヴァン・ナチュールとの一期一会を、ぜひ楽しんでみて下さいね。

     

    ヴァン・ナチュールが楽しめるお店

    以前PARISmagでも紹介したヴァン・ナチュールを楽しめるお店です。いずれも人気店ですので、事前に予約状況などをご確認の上、訪れてみて下さいね。

    Uguisu(ウグイス)

    日曜午後だけのお楽しみ!ビストロ『ウグイス』のアペロ限定スモーブロー

     

    Neue(ノイエ)

    スイーツとヴァンナチュールで楽しむ至福のひととき。下北沢『ノイエ』

     

    Stand Bánh Mì(スタンドバインミー)

    ナチュラルワインとハーブたっぷりベトナム料理!学芸大学『スタンドバインミー』

     

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