あったかほっこりスイートなショコラショーを求めて『ブロンデル銀座』へ

寒い冬はあたたかい甘いドリンクが恋しくなるもの。フランスでも冬はショコラショーがよく飲まれています。今回はショコラショーを求めて、『Blondel（ブロンデル）銀座』へ行ってきました。

スイス生まれのチョコレート専門店

1850年、スイス・ローザンヌ地方で創業した老舗ショコラトリー『ブロンデル銀座』。古き良き文化を残しつつ、新しさを取り入れる銀座の町が、本店のあるローザンヌの街と似ていることから、2012年に海外初進出店として銀座店をオープンしました。

銀座駅から徒歩約5分。中央通りから一本奥に入った場所に、スイス国旗が目印のお店があります。店内に一歩足を踏み入れると、優しいチョコレートの香りに包まれ、寒さでこわばった体の力が抜けていきます。

入り口を入って、右側の木棚には、定番商品の板チョコ「ショコラ・オ・マルトー」がずらりと並び、商品の詳細説明が書かれた札がひとつひとつの箱に記されていました。

フランス語で金槌を意味する「マルトー」の名を持つこの板チョコは、金槌で叩き割ったような不揃いな形が特徴的。フランス・カマルグ産の塩が入ったものや、チェリーなどのドライフルーツがゴロゴロと入ったものなど、約30種類の品揃えに、あれこれと目移りしてしまいます。

お気に入りの「いつもの」を買い求めるお客さんや、スタッフさんに商品の説明を聞きながら、贈り物を選ぶお客さんの姿もありました。

『銀座ブロンデル』でしか味わえない特別なホットドリンクを

2階のカフェスペースでは、ヨーロッパの冬の定番「ショコラショー」を味わうことができます。ショコラショーとはフランス語で「ホットチョコレート」のこと。温めたミルクに専用のチョコレートを溶かし混ぜたスイーツ感覚のホットドリンクです。

銀座店限定で提供しているショコラショーに使用するチョコレートは、スイス本店のマスターショコラティエ、バスチャン・ティボーがオリジナルレシピで作った特別なもの。

「Vanille／ヴァニーユ（バニラ）」「Gingembre／ジャンジャンブル（ジンジャー）」「Cannelle／カネル（シナモン）」など、15種類それぞれのメニューに合うチョコレートが使用されます。

注文が入ってからキッチンで作られるショコラショーは、とろりと滑らかで艶があり、チョコレートの風味も豊か。じんわり心と体を温めてくれ、幸せなひとときを味わうことができます。

今回はダークチョコレートベースの「ジャンジャンブル」と、「Lait Cardamone／レカルダモン（カルダモン）」を注文しました。

白い陶器に入れられたショコラショーは、ダークチョコレートとミルクチョコレートと色の濃淡が違います。カップに注ぐとふんわりと甘い香りが湯気と一緒に立ち上り、鼻腔をくすぐります。

ミルクチョコレートがベースの「レカルダモン」はカフェオレ色でさらりとした舌触り。チャイなどの香辛料としても使われるカルダモンが、チョコレートとも好相性で、スパイシーで爽やかな味わいです。

ダークチョコレートベースの「ジャンジャンブル」は、濃いめのダークブラウンの色味で女性にも人気のショウガ入り。

とろみと濃厚なコクがあり、ジンジャーの辛みがチョコレートの香りを高めてくれます。ダークチョコレートを使っていると聞き、「苦いかな？濃いかな？」と身構えましたが、まったくくどくなく、程よい甘みでチョコレートの風味を強く感じることができました。ショウガのピリッとした辛味も感じられ、体の中からあたたまってくる、冬にぴったりのドリンクです。

他にも唐辛子を使った「Piment／ピマン」やラム酒の入った「Lait Rhum／レロム」など、冬にぴったりの体を温めてくれるメニューも。提供されるポットには、約2杯分の量が入っているため、友達と会話を楽しみながらゆっくり楽しめます。