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    田丸麻紀さんの日々の暮らしと小さなしあわせ

    PARIS magが気になる方々へ会いに行き、「小さなしあわせ」のヒントを教えてもらうインタビュー企画。今回のゲストはモデル、女優そしてTV番組の司会も務めるなど多岐にわたり活躍されている田丸麻紀さんです。お仕事のことや普段の生活のこと、息子さんや旦那さんとの日々の暮らしなどたっぷりお話を伺ってきました。

    田丸 麻紀(たまる まき)

    1974年生まれの大阪府出身。15歳でモデルデビューし、CMや多数のファッション誌の紙面を飾りトップモデルとして活動。2003年3月には「女優宣言」、その後ドラマやバラエティーへの出演・司会も務めるなど多岐にわたり活躍している。

     

    • ◆出演情報
    • (テレビ)NHK 『おとなの基礎英語』 月~木曜日 22:50~23:00
    • (ラジオ)TBSラジオ マネースクウェア・ジャパン プレゼンツ『サポートウェルス!~NIPPONを裕福に~』 毎週日曜日 17:30~18:00
    • ◆書籍情報
    • 『田丸麻紀スタイルブック To you, from Maki.』

    大切な出来事は子どもにも伝えていきたい

    —PARIS magは日本やパリにまつわる情報を発信するWEBマガジンなのですが、田丸さんはパリでプロポーズされたそうですね。

    田丸麻紀さん(以下、敬称略):そうなんです。仕事でパリへ行っていて、そのときお付き合いをしていた主人に、「いついつにパリへ行くよ」という話をしていたんです。パリに着いて2日目くらいに、「仕事終わったよ」と連絡したら、「会いたいね」って連絡が来て。めずらしくロマンティックなことを言うな〜なんて思っていたら、「ロビーに来れる?」って言われて、「え!?」みたいな(笑)。行ってみるときちっとした格好で立っていて、そこでプロポーズされました。

    —すごくロマンティックですね!

    田丸:本当にサプライズで、自分の人生のなかで変化の大きい1日でした。主人は、大切なできごとだから丁寧にやりたいという思いがあったそうです。後々、子どもに言い伝えられるような、特別な日のアクションでありたいと思ったと言っていました。

    息子は最近3歳になったばかりなので、まだ早いですが、いずれ自分がプロポーズするような年齢になったときに、「お父さんとお母さんのプロポーズは?」みたいな感じで話ができたらいいなと思います。

     

    夫婦お互いが心地よく、応援しあえること

    —田丸さんも旦那さんもお2人ともお仕事をされていますが、どんなふうに過ごされているのでしょう?

    田丸:20年以上知っているパートナーなので、互いに気が向いたときに話す感じです。「絶対に1日のどこかの時間でおしゃべりしましょう」みたいなことはなく、お互いがお互いの人生を心地よく生きていて、それを互いに応援しあっているというか。必ず同じ1本の柱を渡らなければならないのではなく、それぞれが一生懸命に生きて、2人寄りそってたくましく分厚くなっていけたらなと思っています。

    —素敵ですね。それが夫婦円満の秘訣なのでしょうか?

    田丸:そうかもしれません。お互いを自由にしながら、その中でそれぞれの人生を尊重して過ごしているから、相手に対して「こうでなければならない」という認識はないですね。

    互いの人生の紆余曲折も全て知っているという状態で今に至り、夫婦となり、子どもを授かり家族となっていますので、男性としてキュンキュンするような付き合いではないけれど、日々いろんなところで「本当にいい人だなあ〜」と思う瞬間があります。そこに魅力を感じていますし、主人のいいところをたくさん子どもに伝えてあげたいなと思います。私にとって理想の家庭ですね、主人はどう思っているかわからないですけど(笑)。

     

    家族ができてからの仕事への向き合い方

    —モデル、そして女優として芸能生活は20年以上となるわけですが、家族ができたことで仕事に対する気持ちの変化はありましたか?

    田丸:主人と2人のときは、家族という心強さというか、厚みができたなという気がしました。子どもとなるとまた全然違って、自分自身に課せるものも大きくなって「なんとか私がしっかりしなくては」という緊張感の方が強くあったと思います。でもその緊張感が張りになり、励みになり、がんばるエネルギーになっているなと最近になって思うんです。息子は私にとって元気玉的な存在だと思います(笑)。

    —そうなんですね。出産されてから1ヶ月で仕事復帰されたと聞き驚きました!

    田丸:レギュラー番組がある中で妊娠がわかったのですが、その番組スタッフの方々が「私のペースで続けて欲しい」と言ってくださったんです。正直、スタッフのみなさんからすると面倒なことの方が多かったと思うのですが、「どんなサポートでもするから、急に調子が悪くなったら言ってくださいね」と、そんなふうに待ってくださる方々がすぐそこにいるという状態でした。だから私も、自分と子どもの生活に無理がない範囲でできる限り早く戻りたいと思っていました。そうしたら、割とすぐにコンディション的にも戻れる状態になったので1ヶ月で復帰することができました。

    —子育てをしながらお仕事をされていると大変なこともあると思いますが、どのように両立しているのでしょう?

    田丸:子どもができてからは、やらなくてはいけないことを前倒しにするというのを心がけていますね。次の日にやらなくてはいけないことを前日の夜に書き出して、それを午前中に片付けてできるだけ持ち越さないようにしています。午前中に整理しておくと午後は別のことに集中できるので、午前中にやりきるというのが両立する1つの術かなと思っています。

     

    子どもと過ごす時間を大切にしたい

    —お子さんの子育て日記をつけているそうですね。

    田丸:日記というよりは、走り書きみたいなものなので、自分で書いているSNSも子育て日記の1つという気がしています。しっかりと読み返すということはまだないのですが、子どもが自分の手から離れていく小学校・中学校くらいには、さみしいなと思う時も来るんだろうなと思って(笑)。そんなときにじっくり読みたいなと思って、日々の彼の変化や気づきを書き留めています。本人が欲しがるかどうかはわからないですけど、一緒に見られる日が来たらいいなと思いますね。

    —先日はご家族で旅行されていたんですよね。どんな時間を過ごされたのでしょう?

    田丸:息子の同級生くらいのお友達がいる3家族で一緒にバリへ行きました。子どもたちは子どもたちで楽しいし、親も親で楽しめる旅行でしたね。バリの民族衣装を着てみたり、バリの神様を司るような方々に来ていただいて儀式を見る機会があったりと、結構文化的なことに触れることができたなと思います。

    —印象に残っている場所などありますか?

    田丸:バリだと、ウブドがすごく神秘的ですし、あとはアマンダリというホテルですね。20年以上にもなるホテルですが、風化することもなく洗練されたバリの情緒がある場所です。バリには結構行くのですが、アマンダリには必ず何かのタイミングで足を運んでいて、息子ですらもう4、5回は行っています(笑)。両親との旅行の記憶の場所になったらいいかな、なんて思う場所の1つです。

    —お子さんが大きくなったら一緒にやってみたいことはありますか?

    田丸:一緒に留学をしようと考えています。「今から留学するの!?」なんて驚かれることもありますし、脳みそはだいぶスローになっているとは思いますが、同じタイミングで留学したいですね。

    あとは、息子の習い事に私もついて行って、絵を描くとか、少林寺拳法を始めるなら私もやってみたいなと思います。でも、やってみたいことはたくさんありますが、今は息子といろんな時間を一緒に過ごしたいですね。1人でお友達の家に行ってくる〜!なんて言われるまでのこの時間をすごく大事に過ごしたいなと思っています。

     

    ファッションの楽しみ、こだわり

    『田丸麻紀スタイルブック Tou you, from Maki』

    —田丸さんの本を読んで、ママとして子育てしやすいものを着つつも女性としてファッションを楽しむことも両立しているなと思いました。ファッションのこだわりを教えてください。

    田丸:子どもがいてのファッションの楽しみ方で言うと、昔のように10cm以上のヒールを履くわけにもいかないので、フラットな靴でいかに女性らしくコーディネートするかを意識しています。フラットな靴の選び方で、ほっこりしすぎない女性らしいスタイルになるかなと思います。

    パンツスタイルになりがちですが、意外と使えるのがロングスカートです。ママにとってとても都合の良いアイテムなのに、すごくガーリーでもある。着こなし次第でドレススタイルにだってアレンジできますし。実際、着ていて涼しげで快適なので、夏はパンツよりも長めのスカートを選ぶことが多いです。

    —そうなんですね! また、本を読んで白を選んで着ることが多くて驚きました。

    田丸:そうですね。汚れもいい意味で目立つので清潔に保てますし、白のジャンルや素材によっても違いはありますが、本当にしっかりとした白でしたら漂白でどうにでもなったりするんです。白ってどんどん遠ざかっていきがちな色ですけど、物や状況によってはとても着やすいものだと思いますね。

    —ファッションもそうですが、ネイルもこだわりがあるそうですね。

    田丸:シーズンであったり、そのときの自分の流行りの色だったり、気ままにデザインを考えるのも好きですね。洋服とか、面の広い部分は気になるしどうしても目がいくのできっちりするんですけど、細部ほど雑になりがちなので。細かいところもきっちりできるようでいたいなと思うので、ネイルもそうですし、角質ケアとか足のかかとのケアとかいろんなところに目を届かせられるようでいたいなと思っています。実際にそれができていますとは言えないですけど(笑)。そうやって心がけようというのは常に自分に言い聞かせています。

     

    自分自信と向き合う時間を持つ

    —スタイル抜群ですが、体型をキープする方法など教えて下さい。

    田丸:食べることをセーブするというより、しっかりおいしくいろいろ食べて動くというのが、昔から変わらないスタイルです。20代の頃は放っておいても、それなりにみんなきれいなんですよ(笑)。でも30代から40代って変わってくるときに、その人がどうやって生きてきたのか、どういうふうに生きようとしているのかというのがライフスタイルに出てくるようになるんです。

    運動にしても、やるかやらないかで全く違ってくる年齢でもあるので、20代のときよりもすごくやりがいもありますよね。それを衰えと捉えるのか、ボディメイクしがいがあると捉えるかは本人次第だなと思います。私は、どういうふうに自分を作っていこうかな?と未来をより楽しむような感覚でいます。

    —スキンケアで気をつけていることはありますか?

    田丸:焼くことも好きなので、絶対美白じゃないと!とは思っていません。日焼け止めと塗って、ほどよく太陽の下でも遊んで、自然とできるような焼け方というか。

    スキンケアでは、年々気にしているのは保湿力のいいものです。水分量のバランスは、いつも自分の肌を触りながら、今日はオイルがいいのかな?クリームかな?と対話するような感じです。この日は化粧水を軽くしたから、その油分はクリームで足そうとか、お料理のような感覚で、自分で調合しながら肌の状況と付き合っていますね。

    —そういった自分の肌の状況もだんだんとわかってきたのですか?

    田丸:そうですね。自分の肌や体と付き合う時間は年々長くなってきますので、自分の体の状況をしっかり感じてあげる時間は大事だなと思います。肌に触れるだけでもそうですし、1日のどこかで全身鏡を見る時間があると変化に気づきがあったりします。

     

    幸せを見おとさない心を育てること

    —最後に、田丸さんにとっての「小さなしあわせ」を教えてください。

    田丸:なんでもないことにふとハッとして、今幸せだなと思える心、前向きな心を育てることかなと思います。人それぞれ、幸せを感じる心はオリジナリティのあるものですし、学校では幸せを感じる心作りなんて教えてもらえないですよね。

    ふと立ち止まったら幸せがたくさんあるのに、忙しさで気づかないまま通りすぎている幸せってすごくたくさんあるなと思うんです。私なら、お家の香りを変えたり、好きな音楽を聴くことだったり、自ら幸せを感じるものを作っていくことももちろん大事だと思います。でも流れて行ってしまっているかもしれない幸せをたくさん、できるだけ多く、立ち止まってキャッチできたり、見おとさない心を作るのはとても貴重なことかなと考えています。

     

    田丸麻紀さん、素敵なお話どうもありがとうございました!

     

    ヘアメイク:清水ヤヨエ

    スタイリング:竹川尚美

    【衣装】

    トップス  ¥4800  グー コミューン(グランカスケードインク)
    ラップスカート  ¥9000  グー コミューン(グランカスケードインク)
    ピアス  ¥29000  ココシュニック
    ファーバングル  ¥29000  アロン(フラッパーズ)
    パンプス  ¥42000  ネブローニ(フラッパーズ)

    (協力店)
    ココシュニック  03-3497-1309
    グランカスケードインク  03-5457-7551
    フラッパーズ  03-5456-6866

     

    • ■書籍情報
    • 『田丸麻紀スタイルブック To you, from Maki.』
    • 著者:田丸麻紀
    • 出版社:光文社

     

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