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ふか、もち、むぎゅ!3種の食感で味わう『tecona』のベーグル

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ふか、もち、むぎゅ!3種の食感で味わう『tecona』のベーグル

東京メトロの代々木公園駅前の商店街から1本入った路地にある地下への階段を降りると、焼きたての香ばしい香りが漂ってくるお店があります。

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店内にはずらりと並んだベーグル。よく見るとどれも普段見慣れた輪っか状のベーグルに比べて、コロッと丸く、穴が見えないくらいむぎゅっとした形をしています。

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「手でこねこねとまあるく形どったベーグルの形が好き」そう話すのは、『tecona bagel works(テコナ ベーグル ワークス)』店長の小林千絵さんです。

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小林さんとスタッフさんがテキパキと準備を進めていく開店直前の店内。お店の外まで酵母の香りは匂い立ち、続々と焼き上がる熱々のベーグルたち。窓越しには、オープンを待つお客さんが1人、2人と列をなしていきました。

11時の開店と同時に店内はお客さんでにぎわい、『tecona』の1日がはじまります。

 

基本の生地は、「ふか」「もち」「むぎゅ」の3種類

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『tecona』のベーグルは、酵母と粉の分量、発酵時間などを変えて「ふか」「もち」「むぎゅ」の3種類の異なった食感が楽しめるのが特徴です。それぞれの特徴と冷凍後のおいしい食べ方を教えてもらいました。

【食べやすいやわらか食感の「ふか」】

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イーストを使って、ふかふかの食感に仕上げた「ふか」。リピーターさんの間では、「翌日食べるなら、断然『ふか』!」という声も根強いのだとか。他の2種類の生地は発酵に時間をかけて、前日夜からゆっくり寝かせるのに対し、「ふか」の生地は、その日の朝に仕込んで焼き上げています。

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メニューは『tecona』ならではのオリジナルフレーバーが揃います。「ふか」のネーミング通り、ふかふかな噛みごたえで食べやすい食感です。パンとベーグルの間のような食感で「硬いベーグルが苦手…」という方にも◎。

「ふか」の冷凍後のおいしい食べ方は、自然解凍の後、横半分に切ってトースターで2〜3分加熱すると、焼きたてのようにおいしくいただけます。

 

【もっちり噛みごたえ十分の「もち」】

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もちもち食感の秘訣は、低温長時間発酵。パリっと焼き上がった表面をひと口かじれば、中からもちもちとした生地が出てきて、クセになる歯ごたえ。レーズンとスパイスブレンドで起こした自家製酵母を使用した「もち」生地は、酵母独特の風味がほのかに香ります。香り豊かな生地はそのままシンプルに食べてもおいしいです。

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「もち」はベリーやシナモンを使った定番フレーバーが揃うラインとなっています。「ジャムやディップをサンドして食べたい!」という方向けに、その場でシンプルサンドを作ってもらうことも。

冷凍後は自然解凍の後、アルミホイルに包んでトースターへ。もっちり感が戻り、おいしくいただけます。

 

【ぎゅっと硬い食べごたえ満点の「むぎゅ」】

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丹沢酵母を使い、低温で丸1日かけてゆっくり熟成発酵させるため、濃密にぎゅっと詰まった仕上がりの「むぎゅ」。3種類の中で1番硬く、食べ応えのあるベーグルです。噛めば噛むほど味わい深く、ずっしりとした食べごたえなので1つでもボリューム満点。きなこやごまなどを使用した和テイストのメニューで楽しむことができます。

解凍後はお水をつけて、その後ふんわりラップに包み、電子レンジで20秒。お好みで横半分に切ってから、トースターで2〜3分温めるのがおいしくいただくコツなのだそう。

 

日々を楽しむ季節の味わい。

この3種類の食感をベースに、毎日お店に並ぶメニューはなんと50〜60種類!

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『tecona』では、季節の味わいを楽しめる新商品が日々生まれ、だいたい1〜2週間ごとに新作が登場し、商品は次々に入れ替わります。

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もともとパティシエとしてパリでの修行経験を持つ小林さんは、「ケーキやスイーツは特別な日に食べるものなので年に数回ですよね。だけど特別な日だけでなく、週に何度もなじみのお客さんと顔を合わせることができたら…」という想いがあったのだそう。そんな中、このお店のオーナーを務め、パン教室「わいんのある12ヶ月」を主宰する高橋雅子さんとの出会いをきっかけに、ベーグル職人へと転身。

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パティシエだった経験を生かし、食材の知識や組み合わせの妙、材料を煮たり漬け込んだりといったひと手間など、同じ素材でもどんどん新しい味付けや組み合わせが浮かんできてしまうのだとか。

毎日食べても食べきれない豊富なメニューや続々と登場する新しいメニュー。いつきても新しい発見があるので、毎日訪れたくなります。

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ちなみに、50〜60種類もあるということなので、「1つの味付けで3種類の食感を楽しめるのかな?」と思いきや、それは大間違い。

「『ふか』には『ふか』の、『むぎゅ』には『むぎゅ』の、それぞれの食感に合う食材や味付けは違うので3種類共通のメニューは作らない」。これが『tecona』のスタイルなのだそう。

 

見て、香って、選ぶ、楽しみ。

今回はそんな豊富なメニューの中からおすすめや人気商品をいくつか食べてみました。

【むぎゅ レモンピールクリームチーズ】

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商品のおよそ6割は季節によって入れ替えを行っていきますが、定番商品の中でも人気の1品は、「むぎゅ レモンピールクリームチーズ」です。

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上に乗った角砂糖のざくざくの食感と、パン生地のむぎゅっとした食感、生地の中に練りこまれたレモンピールのほのかな香りと爽やかなクリームチーズのコントラストは絶妙。甘すぎず爽やかなのでまた食べたくなる1品です。

 

【ふか アンチョビオリーブ】

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トマトハーブ入りのふか生地に、アンチョビクリームチーズとオリーブ、ケッパー入りの「ふか アンチョビオリーブ」。

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生地の断面を見るとこのようにたっぷりとアンチョビクリームチーズが使われています。トマトの鮮やかなピンク色が目を引きます。ほんのりトマト風味の中に、コクのあるクリームチーズが引き立てられ、ひとつで大満足の食事系ベーグルです。ワインなどと合わせてもよさそうですね。

 

【ふか 自家製つけこみフルーツと甘いクリームチーズ】

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筆者のおすすめは、こちらのベーグル。こちらは焼きたてをいただいたのですが、生地を割ってみるととろりとした甘いクリームチーズの中に、じっくり漬け込まれたフルーツがゴロゴロ入っています。ほっぺが落ちるように甘くてとろける味わいでした。焼きたてと時間がたったものでもまた印象が違うので、ぜひ焼きたても試してみてください。

 

【もち シナモン蜜りんご】

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「もち」の生地にシナモン蜜りんごがゴロッと練りこまれたこちらは、ネーミングからはスイーツ系を想像しますが、甘さ控えめ。クリームチーズなどのディップをはさんでもおいしくいただけます。

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その他、「キャラメルバナナクリーム」「あずきかぼちゃクリチ」「パンプキンラムレーズンクリーム」「あめ色たまねぎクリームチーズ」などスイーツ系も和風も食事系も個性豊かなメニューが揃います。「シナモンシュガー」や「クランベリー」といったオーソドックスなものももちろんあり、本当に種類が豊富!

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「もち」のベーグルを使ったボリューム満点のベーグルサンドも楽しめます。

 

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個性豊か&豊富なラインナップのベーグルは、全種類を食べてみたくなること請け合い。見た目も楽しく、素材の組み合わせも楽しく、そして食べておいしいベーグル専門店『tecona bagel works』です。

通常昼過ぎには全てのベーグルを焼き上げてしまうため、休日などは午前中のうちに売り切れということも。午前中に訪れ、そのまま代々木公園までお散歩なんていうのも、これからの季節おすすめです。

 

※メニューは変更となる場合がございます。

 

  • ︎お店情報
  • tecona bagel works
  • 住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-51-12代々木公園ハウス B102(地図
  • 電話:03-6416-8122
  • 営業時間:11:00〜18:30
  • 定休日:無休(夏季・年末年始はお休みをいただきます。)

※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

 

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