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スウェーデン定番のパン「カルダモンロール」が味わえる。鷹の台『torpet(トルペット)』

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スウェーデン定番のパン「カルダモンロール」が味わえる。鷹の台『torpet(トルペット)』

西武国分寺線 鷹の台駅から徒歩3分。自然豊かで、ゆったりとしたこの街にたたずむ『torpet(トルペット)』は、スウェーデンの街角にあるようなベーカリーをコンセプトにしたお店です。そんなこのお店で、近頃日本でも耳にすることが多い「カルダモンロール」を中心に、おすすめのパンやこだわりを伺いました。

「サマーハウス」のように自然豊かな場所でゆっくり過ごせるように

『torpet(トルペット)』は、スウェーデンのお菓子を販売する『FIKAFABRIKEN(フィーカファブリーケン)』の系列店として2020年10月にオープンしました。

店名は、スウェーデン語で「サマーハウス」という意味。スウェーデンでは、フランスのバカンスと同様に、1~1ヶ月半程の長い夏休みを取る文化があり、その間は自然豊かなサマーハウスで家族とゆっくり過ごすのだそう。

参考記事:『フランス人は長~いバカンスをどこでどう過ごす?

「そういったサマーハウスのように、夏場に自然豊かな場所でゆっくり過ごせるというところが、すごくこの街に合っているなと思い、この鷹の台にオープンを決めました。私の祖父母が昔この辺りに住んでいたこともあって、思い出の地でもあるんです。」とオーナーの小原さんが教えてくれました。

カルダモンの香りが口いっぱいに広がる。スウェーデンの定番人気パン「カルダモンロール」


「カルダモンロール」

このお店のおすすめは「カルダモンロール」。シナモンロールと同じ生地で作られているこのパンは、シナモンの代わりに「スパイスの女王」とも呼ばれているカルダモンを生地に練り込まれています。日本ではまだまだ珍しいパンですが、スウェーデンではどのベーカリーにも置いてある定番のパンだそう。一口食べると、カルダモンのスパイシーな香りと甘さが口いっぱいに広がります。

「カルダモンはパウダーではなく、自分たちで皮付きの種を購入し、石臼を使ってひいているので、より香りが楽しめるのと同時に、パウダーではだせないカルダモンのおいしさを引き出しています。また、レモンシロップを使っているので、甘さの中にもレモンの爽やかな香りを感じていただけると思います」と小原さん。


石臼でひく前のカルダモンの種

スウェーデン人はカルダモンが大好きで、ケーキやお酒に入れる方も多いそう。カルダモンの種をお酒に漬け込んで香りを楽しむ文化もあるほど定番のスパイスなんだとか。

日本ではカルダモンを味わったことのない方が多いはず!初めてのカルダモンを、このお店の「カルダモンロール」で感じてみるのもひとつの楽しみ方かもしれませんね。

現地のおいしさをそのまま味わえる、こだわりを追求したスウェーデンパン


「黒パン」

『torpet』もうひとつのおすすめのパンは、こちらの黒パン。

「見た目だけだと「焦げているのかな?」と思う方もいらっしゃると思いますが、スウェーデンではこのような表面に焼き色をつける作り方が定番です。「キャラウェイ」というスパイスを使っているので、ほんのり甘く、噛めば噛むほど甘さを楽しめます。現地ではこのパンを薄くスライスして、オープンサンドにしたり、夜はスープと一緒に食べたりするんですよ」。

スウェーデンのパンは、ふわふわしたパンというよりは、どっしりした食感の食べ応えがある特徴的なパンが多く、白い小麦よりもライ麦を使用することが多いので、茶色系のパンが定番だそう。


「バナナケーキ」、「ポピーシードのパン」、「シナモンロール」

そのほかにも、スウェーデンの味わいを存分に楽しめるパンが置いてあります。メニューは、オーナーの小原さんと『torpet』の店長が考えているそう。スウェーデンで流行しているパンやスウェーデンの行事や季節にあわせたパンやケーキも!おいしさだけでなく、スウェーデンの文化を知ることができるのも楽しいですよね。

また、コーヒーにもこだわっているそうで、国分寺にあるコーヒー屋『Life Size Cribe』の方に焙煎してもらったコーヒー豆や、デンマークのコーヒー豆を使っているそう。ぜひパンと合わせて味ってみてくださいね。

気取らずに毎日を楽しむ、“街角にあるようなベーカリー”を目指して


オーナーの小原さん

大学時代にスウェーデンに留学していたオーナーの小原さん。日本にまだないスウェーデンの本場のパンを広めたいという想いから、このお店をオープンしたそう。

「スウェーデンのパンは留学中の空き時間を使って、家のキッチンでお菓子やパンを独学で1年間ほど作っていました。日本に帰ってきてからは、スウェーデンレストランでアルバイトをしながら、そのお店の店長と一緒にパンを作って、色々勉強させてもらいました。」と笑顔で語る小原さん。

「『torpet』は“街角にあるようなベーカリー”を目指しています。スウェーデンをテーマにしているので、オシャレなお店というように思われがちなんですけど、気取らず日々を楽しむ、日常に根差す、毎日食べたくなるようなパンを作りたいと思っているので、毎日通っていただけるような楽しいお店にしたいなと思っています」。

そう温かい笑顔で締めくくった小原さん。

スウェーデンの「サマーハウス」のように、のんびり気取らず日々を楽しめる『torpet』にぜひ足を運んでみてください。

 

  • ■お店情報
    torpet(トルペット)
    住所:東京都小平市たかの台38-5
    営業時間:平日 9:00〜18:00・土日祝 9:00〜17:00
    定休日:水曜日
    H P:https://torpet.theshop.jp/
    Instagram:https://www.instagram.com/torpet_bakery/
    ※最新の営業情報は、お店のSNSなどでご確認ください。

 

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