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    焼きたてのおいしさを堪能!本所吾妻橋駅『塩パン屋 パン・メゾン』の塩パン

    焼きたてのパンの香りは、無意識に幸せを感じさせてくれる気がします。今回ご紹介するのは、「焼きたてのおいしさを届けたい」という強い想いでお店をオープンした“あるパン”の専門店です。

    本所吾妻橋駅から徒歩3分、緑色の屋根が目印のこちらが今回の目的地『塩パン屋 パンメゾン』です。 “あるパン”とは、そう!「塩パン」の専門店です。

    お話を伺ったのは代表の平田克武さん。なぜ塩パンの専門店をオープンしたのか、また塩パンのこだわりについてお話を聞いてきました。

     

    塩パンの専門店『塩パン屋 パン・メゾン』

    そもそも、塩パンは愛媛県に2店舗ある『パン・メゾン』というパン屋さんが発祥なのだそう。なんとそのお店は、平田さんのお父様とお兄様、そしてご家族で営まれているお店!

    なぜ東京のこの地に、そしてメニューを「塩パン」に絞ってお店をオープンされたのでしょう?

    「私は、3年前まで東京で会社員をしていました。その頃に父が作った塩パンがすごく有名になり、全国のパン屋さんにも塩パンが登場するようになったんです。会社の同僚からも『食べたい!』という声があったのですが、焼きたては届けられない…でも焼きたてが一番おいしいことを私自身が一番わかっていて(笑)。その後も全国のいろいろな塩パンを食べてみて、やっぱり父の作る塩パンがおいしいなとあらためて思ったんです。

    『パン・メゾン』のおいしい塩パンを、焼きたての一番おいしい状態で届けたいという想いから、自分が東京にお店を出すしかないな!と思いついたのがきっかけです。それで会社を辞めました。パン作りも未経験だったので、愛媛に戻り『パン・メゾンで』パンの修行をし、2018年の2月15日に東京にオープンしました」。

    塩パンに限定し、浅草からもほど近いこの場所にお店を構えたのは、「日本全国に広まった塩パンを次は世界へ。『パン・メゾン』のおいしい塩パンを世界に広めたい」と考えたからだそうです。

    2020年2月で2周年を迎えたお店には、早朝からお客さんが次々と訪れていました。少し歩けば雷門があるので、観光にいらしたお客さんはもちろん、近隣は住宅街ということもあり、地域のお客さんがたくさん来てくれるのだそう。地域に暮らす人や出勤前の人が朝ごはんとして食べられるようにという想いから、朝も早く7:30から開店しています。

     

    「サク・もち・カリ」老若男女に愛される、塩パンのこだわり

    使う小麦粉は、塩パン専用の粉をブレンドしてメーカーに作ってもらっているというオリジナルのもの!この塩パン専用の粉は、愛媛に2店舗ある『パン・メゾン』、そして東京の『塩パン屋 パン・メゾン』の3店舗でしか使えません。

    「ソフトフランスの生地で、もちっとした食感が特徴です。この粉自体に味があって、そのまま食べてもおいしい生地になっています。前日に仕込み、一晩寝かせた生地でバターを包み、最後に岩塩を振りかけて焼きます」。

    ちなみに、岩塩は塊で仕入れてお店でハンマーで砕いているそう!「食感に変化が出て、おもしろい味わいが提供できるのでは?」と、粒の粗さをあえて異なるように仕上げています。

    国内外の何十種類もある中から、塩パンに合うバターを厳選して使っています

    生地50グラムに対し、包むバターは10グラムとたっぷり!

    「バターを多くすることで、焼いている最中にバターが溶け出すんです。その溶け出したバターがパンの底をカリカリに焼いてくれるんです」と平田さんが教えてくれました。

    1日に、平日で3000個、休日は5000個ものパンを焼き上げるため、成形は多くのスタッフの方々が担当されています

    焼きあがった塩パンからはバターが溶け出しています!パンの表面はサクッと、中はもちっと、そして底がカリッと、という3つの食感を楽しむことができます。

    塩パンを食べたお客さんから、「毎日食べても飽きない!」「おいしい!最高に幸せ!」とうれしい声も。老若男女に親しまれ、毎日食べたくなる。それがシンプルなパンである塩パンの強みでもあるのです。

     

    塩パンのおいしさを活かした、アレンジ塩パン!

    『塩パン屋 パン・メゾン』では、基本の塩パンをベースにさまざまなアレンジ塩パンが登場しています。

    塩パンに次ぐ人気メニュー「塩メロンパン」。成形した塩パンの上にメロンパンのクッキー生地をのせて焼きあげています。もともと、愛媛の『パン・メゾン』の人気メニューだったというメロンパン。「塩メロンパン」は、甥っ子さんの「メロンパンも塩パンも好きだから、合体させたらおいしいんじゃない?」というひと言で誕生したメニューです。

    「実際に父が作ってみたら、それがすごくおいしかったんです。パン屋の常識では、ソフトフランスの生地とメロンパンのクッキー生地を組み合わせるという発想があまりないので、子どもの発想は本当に豊かですよね(笑)」と平田さん。

    塩パンの生地にえびを練りこんだ「えび塩パン」。噛むほどにえびの風味が口のなかいっぱいに広がります。お酒のおつまみにも◎!

    こちらは「コロッケ塩パン」。焼きあがった塩パンに切り込みを入れ、お店自家製のコロッケの具をサンドし、パン粉をまぶしてもう1度焼きます。食べ応えもしっかりあるのに、“揚げてない”ということで、罪悪感なくペロリと食べられちゃいます。

    塩パンを使ったサンドメニューは、「生クリーム小倉」「ハムタマゴ」「ハムチーズ」「フレンチトースト」「塩ミルクフランス」など、こちらもいろいろな組み合わせが並びます。こんな風に、さまざまなラインナップがありますが、平田さんが塩パンのアレンジを考えるときに大切にしていることがあるそう。

    「まずは、『みんながおいしい』と思うものです。塩パンが老若男女受け入れられる商品なので、アレンジを考えるときも尖ったメニューよりも『この組み合わせは絶対おいしい!食べてみたい!』と思ってもらえるような、みんなが好きなものを作っていきたいなと思っています。

    また、サンドを作るうえで大切にしているのは、『塩パンらしさをこわさないもの』ということです。シンプルなパンなので、例えばすごく味が濃すぎるものや中の具材の味の主張が強すぎるようなものは違うのかなと。塩パンらしく、バターと塩の甘じょっぱさも感じながら、中の具材も一緒に味わってもらえるようなメニューを考えています」。

    次々と焼きあがるパン

    また、『塩パン屋 パン・メゾン』では、パンを常に焼き続けているため10分おきくらいで焼きあがります。焼きあがると、お客さんには焼きたてから優先して提供しているのだそう。「焼きたてを食べて欲しい」という平田さんの想いがここにも!ある程度冷ましたものはサンド系のメニューに使っているそうです。

    人気のため、各メニューに個数制限はありますが、いつ来ても焼きたてが食べられるというのはうれしいですね!

     

    焼きたてのおいしい塩パンをより多くの人へ

    店内にはカウンターもあり、焼きたてをその場で食べることもできます!

    「やっぱり焼きたてが一番!どんどん焼きあがるので、焼きたてを買ってすぐ食べていただくのがおすすめです!ちなみに、持ち帰ってその日のうちに食べない場合は、すぐに冷凍しておくことがおすすめです。冷凍庫から取り出し、そのままオーブントースターで1分ほど温めると、中で固まったバターがまた溶け出しておいしく召し上がっていただけると思います」と平田さんが教えてくれました。

    また、コーヒー「パンメゾンブレンド」もいただけます。このコーヒーは、“塩パンに合うように”と考えられたオリジナルブレンドで、すっきりとした味わいが特徴。取材に訪れたときも、出勤前の男性が塩パンとコーヒーのセットを注文されていました。

    焼きたてのおいしさを届けたいという強い想いでお店をオープンした平田さん。今後は東京都内にも2、3店舗目を構えたいと言います。

    「東京といっても、今は浅草まで来ていただかないと食べられない状況です。今後は、いつでもどこでも『パン・メゾン』の塩パンを食べられるようなスタイルにできたらと考えています」。

    まるで、焼きたての塩パンのような平田さんの熱い想い。きっとお客さんたちにも伝わっていることでしょう。みなさんもぜひお店に足を運んで、焼きたての「サク・もち・カリ」の食感を堪能してくださいね。浅草も近いので、食べ歩きにもぴったりですよ!

     

    ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

     

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