シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン “パリマグ”
  • BREAD

    パンとバターの新しい関係。二子玉川『BREAD&BUTTER FACTORY』

    今話題のスポット世田谷区二子玉川にある『BREAD&BUTTER FACTORY(ブレッド&バター ファクトリー)』は焼きたてのパンと国内外のバターが揃う、都内でも珍しいパンとバターの専門店です。

    国内外のバターに精通したスタッフが、個性豊かなバターと相性の良いパンを提案してくれます。パンとバターの新しい関係を発見できるショップです。

     

    一流レストランも惚れ込む仏産バター

    バターはフランス産と国産を合わせて、常時30種類以上ラインナップ。知る人ぞ知るマニアックなバターから、パン好きにはおなじみの「四つ葉バター」まで揃う懐の深さが魅力です。バター不足の今、これだけの種類を揃えるのは大変なことですが、独自のルートを使い全国から集めているのだそう。

    フランス産は日本でもおなじみの「エシレ」をはじめ、フランス本国では有名な「イズニー」や「イヴ・ボルティエ」もラインナップ。

    特に「イヴ・ボルティエ」は、フランスの三ツ星レストランでも使われているという貴重なバターです。日本でこんなに豊富に揃っているところは、本当に珍しい!

    石けんのようなゴロンとした形は、機械を使わず職人の手による成型だから。調理器具も金属ではなく木製の物を使うという昔ながらの製法を守って作られています。これにより原料の牛乳に負担がかからず、まろやかなバターになるのだそうです。

    「有塩バター」と「無塩バター」のほか、「ゆず」や「とうがらし」、「海藻」など、風味の良い食材やスパイスが練りこまれたものも揃っています。

    早速、有塩バターを試食してみたら、ガツンと口の中に広がる強めの塩気と、なめらかな口どけ。鼻を抜ける柔らかな香り…と、どれも初体験の味。バターに個性があるので、パンに少量さっと塗るのがおすすめ。

    そのままパンに塗るのはもちろん、溶かして魚介類のソースにしてもおいしくいただけるのだとか。バターをスパイスのように楽しむのがフランス流。バターを上手に使いこなせば、料理のレパートリーも増えそうです。

    このフランス産バターと相性がいいパンは、「ハードトースト」。皮はバリッとしていて、中身はふんわり。小麦の香りが強いので、個性的なバターの魅力を引き立ててくれるのだそう。

    粗めにひいた粉の風味とバターの香りが口の中で混ざることで、互いの魅力を引き立て合い、よりおいしくいただけます。こちらのパンは、アヒージョなど香りの強い料理と一緒に楽しむのもよさそうです。

     

    「国産バター」は上品でかろやか

    国産バターは、北海道産と神奈川県産の2つ。縦に長い日本は、その土地の気候や風土によって味に変化があるんだとか。例えば、海に近い牧場では牧草に塩分が入っているので、バターもほのかに塩気があるのだそうです。

    北海道の修道院で修道士たちが作る「トラピストバター」や、北海道の豊かな恵みを使って練り上げた「サツラク愛情バター」は、上品な味わいが、日本人の味覚と相性が良くおすすめとのこと。

    また、健康な牛のフレッシュミルクのみを使った、北海道の「横市バター」も人気。そのまま食べるとチーズのような香りと、熟成バターの旨みが口の中いっぱいに広がります。

    優しい味の「国産バター」には、「バゲット」がぴったり。ハード系の中でも食感重視のパンに合わせると、風味の良さが味わえるのだそうです。

     

    よつ葉バターをふんだんに使ったパン

    パンの材料として使われるのは、「よつ葉バター」がメイン。サンドイッチにも使われているというこだわりぶりです。


    カスタードが入った「ブリオッシュクリーム」

    「クロワッサン」や「ブリオッシュ」をはじめ、人気のパンにたっぷり練り込まれているのだそう。

    バターを50%も含む「ブレッサン」は、香りと口どけがリッチな商品。軽く温めるとバターの香りを存分に楽しめます。

    人気の「CUBEあんバター」。午後には売り切れになってしまうこともある人気商品。この日もすでに品薄。

    キューブ状のフォルムで洗練された印象の「CUBEあんバター」もバターたっぷり。あんとバターの組み合わせはどこか懐かしい気持ちにさせてくれますね。

    天然酵母のパンを引き立てる名脇役

    2014年の7月末にオープンした『BREAD&BUTTER FACTORY』は、もともとレストラン『用賀倶楽部』のセントラルキッチン。多くの美食家が訪れるレストランのパンは、天然酵母を使いゆっくり熟成させたこだわりの味。

    このパンに合うバターを全国から集めて、路面店を始めたのがオープンのきっかけなのだそう。

    知識豊富な販売スタッフが、まるでチーズやワインのソムリエのように「このパンに合うバターはこれ」と、パンに合うバターも一緒に提案してくれます。

    「少し変わったバターを食べてみたい」「いつも通りから抜け出して、ワンランク上の楽しみ方をしたい」と思ったら、気軽に相談してお気に入りの組み合わせを見つけてみてはいかがでしょうか?

     

    • ※記事の内容は取材当時のものです。

     

    ■ 一緒に読みたい記事

    パンとバター、当たり前も新しく感じられる。つくし野『sens et sens』

    パンがもっと楽しくおいしくなる!気分に合わせて選べるスプレッド7選

    種類は400種類!フランスのチーズ事情 :【とのまりこのパリライフ!】

    PARIS mag OFFICIAL Instagram
    キャラWalker