わが家は今年、コロナ騒動のため結局6ヶ月近く日本に滞在することになるという結果になりました。2003年にフランスに渡ってから最長となる一時帰国。冬支度しか持って帰ってこなかったのに、すっかり夏です!
ビザがあるのでフランスと日本を自由に行き来することはできるのですが、海外から日本に到着したときの2週間は自主待機をしなくてはいけません。現実的に仕事のためにちょこちょこ行ったり来たりということができなかったので、夏のイベントが終わるまで日本にいるということになったのです(ちなみに現在フランス側では日本から到着した人に対してのこの処置はありません)。
というわけでこの原稿が公開される8月にはパリに戻ることになりました。
コロナ禍で改めて感じる国民性の違い
ただいまフランスはヴァカンスシーズン真っ盛り。短くても2週間。長い人は1ヶ月ほどヴァカンスに旅立つのが当たり前のフランスですが、今年はさすがにパリに残る人が多いのかなと思っていたら全くの見当はずれ。友人・知人、みないつもと全く変わることなく、いやむしろ、コロナのロックダウンなどで色々我慢していた鬱憤を晴らすかのように(!?)いつもより豪華にヴァカンスに出かけている人が多く、改めて日本とフランスの国民性の違いや考え方の違いを実感しているところです。
日本はどちらかといえば東京から田舎の実家に帰省するのを我慢したり、高齢の両親に会わないように注意したり、出かけることに対して「自粛・我慢」の考え方。そしてそれに反する人に対しては冷たい目線だったり批判があったり、みんなで見張りあっているイメージです。
フランスはそんな考えとは180度違う行動。ヴァカンス恒例行事の家族や親戚での集まりを楽しんだり、友人たちのヴァカンスを楽しんだり。私もヴァカンス真っ最中の友人・知人たちに世の中の雰囲気や風潮を色々聞いてみたのですが、批判なんてことは起こらないよと全員からのお返事。
フランス人にとって「ヴァカンス命」だということは重々承知しているけれど、それにしてもこの考え方の違い、なんなのでしょうね…。何年住んでも国民性の違いによって同じ状況下でもこんなにも違うんだなあと不思議な思いでいっぱいです。
しかし、フランスではマスク着用義務の厳しい一面も!?
だからと言って、フランスが何も気にせずゆるゆるということでもないんですよ。フランスは7月20日から、レストランや商業施設など公共の屋内ではマスク着用が義務化。違反したら135ユーロ(約16470円)の罰金です!
この部分だけをみたらフランスの方がはるかに厳しく、強制力的な面では圧倒的にいつもフランスが強いのです。高額の罰金制度、ちょっぴり怖い!とビクビクしていたら、この夏ポルトガル・スペイン・フランスを2週間かけて旅してきたという友人からまたまた情報が。
マスク着用率はスペインがダントツで9割越え。ポルトガルはもう少しゆるく6割ほど。そしてフランス領に入った途端、マスク着用義務の場所をのぞき2割以下だそう。やっぱりフランスはゆるいのか!?
私もこの目で実際にパリの様子を観察して、またご報告しますね。
※7月31日現在の状況となります
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