子どものお誕生日パーティやお祭りや縁日、サーカスなど、フランスの子ども関連のイベントで必ず登場するのがちびっこに大人気のマキアージュ屋さん。
「マキアージュ」とはフランス語で「メイク」のこと。マキアージュ屋さんは子どもたちの顔にお遊びメイクをしてくれるフランスではおなじみのサービスなんです。
子どもたちに大人気のマキアージュ
女の子は大体プリンセスやパピヨン(蝶々)などキラキラしていてかわいいメイクを。男の子はトラやライオン、海賊などかっこいいものになりたがります。
見本となるサンプルデザインを参考にしながらメイクする人もいるし、かなり複雑なデザインを慣れた手つきの美しいグラデーションでささっと描いてしまう人も。元のデザインがあるとはいっても絵心やセンスも大いに関係するお仕事です。
たまに「う〜ん、ちょっと…」というクスッと笑ってしまうような出来上がりもあったりますが、大抵はとっても上手。
お誕生パーティなどで子どもたちを仕切ってくれる「アニマトゥール/アニマトリス」という職業の人たちも、必ずマキアージュセットを持ってやってきます。お誕生会が多い土曜日の午後は、プリンセスや海賊の衣装を着て、メイクをしてもらって嬉しそうに家路につく子どもたちの姿をよく見かけます。走り回って汗だくになって家に帰る頃にはメイクも取れてドロドロなんていう姿のちびっこも少なくないのですが…(笑)。
そういえば、私がパリのヘアメイクの学校に在籍中(そもそもパリに来たきっかけはヘアメイクの学校への留学なのでした)には、何度も実際の現場でお仕事をするインターンシップ(=スタージュ)へ行きました。その中で、イベントへ行き、子どもにメイクをしてあげるという機会も多かった思い出があります。まさに「メイクのお姉さん」のお仕事。
「キラキラパウダーをたくさんつけて欲しい」だったり、使ってほしい色があったり、子どもたちなりにいろいろな注文がありました。当時は、フランス語がほとんど話せなかったので、かなり苦労した苦い思い出が蘇りました(笑)。
子どもたちがじっと座ってメイクをしてもらうかわいい姿、メイクをしてもらって喜んでいる様子など、お祭りやイベントで見る機会があったらぜひ立ち止まってのぞいてみてくださいね!
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