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    世界一の座は誰に!?フランス料理コンクール「ル・テタンジェ国際料理賞」へ

    世界的に有名なフランス料理コンクールのひとつに『ル・テタンジェ国際料理賞コンクール (Le Taittinger−Prix culinaire international)』があります。今年で52年の歴史を持つ『ル・テタンジェ国際料理賞コンクール』は、最も古い国際コンクールとしても知られていて、今までも数多くのスターシェフを排出している名誉ある賞です。

    世界的に有名なシャンパーニュメゾンである「ル・テタンジェ社」の創始者、ピエール・テタンジェ氏は熱烈な食通だったといいます。そんな彼の後を次いだ2代目当主のクロード・テタンジェ氏が父に敬意を表し、1967年、この料理コンクールが創設されました。

    とはいえ、シャンパンに合うような料理を作るというような決まりはなく、高度な調理技術を競い合ってもらいたいという真摯な思いがあるそうです。

     

    日本代表はラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション六本木の関谷シェフ

    まずは出場各国で国内大会が開かれ、その優勝者がパリで行なわれる世界大会に出場できるというシステムで、9月24日に開かれた日本大会の優勝者は、『L‘Atelier de Joël Robuchon(ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション・六本木)』の関谷健一朗シェフ。

    11月に開かれたパリでの本戦にチャレンジしました!

    今回はこのパリでの戦いを密着取材してきたのでご紹介いたします(料理を作っているシーンを見るのが大好きなので、一層気合いが入ります)。

     

    コミュニケーションもシェフの大事なお仕事

    朝7時半、材料のチェックからスタートします。コンクールは2品で構成され、1品目は卵をテーマにした自由レシピによる前菜、2品目は指定レシピによる舌平目のターバンという料理でした。

    会場となっている料理学校の『フェランディ(Ferrandi)』の学生であるコミ(アシスタント)とコミュニケーションを取りながら調理を進めていきます。コミとのコミュニケーションが5時間に及ぶ調理の進行の鍵になりますが、関谷シェフはフランス修行経験もあるので、言葉も完璧!冗談をまじえながら、場を盛り上げつつ、指示を出していました。

    試験官からは厳しく質問攻めにあうこともありました。うまく交わす関谷シェフ。

    出場国は、スイス、ベルギー、イギリス、オランダ、フランス、日本の6カ国。言葉の壁と戦わなければならないイギリスやオランダ人シェフは苦戦しているシーンもありました。

     

    1品目は卵を使った前菜メニュー

    1品目の卵料理を決められた時間に出します。日本チームは、2番目の12時55分に試食開始です。

    早くても冷めてしまうし、食感が変わってしまうので、ギリギリに盛りつけをします。

    卵白を泡立てたものを円形の型にいれ、スチームオーブンへ。

    その後、下処理したキノコと黄身を重ね、卵の白身を形作ったものでかぶせ、ハーブのソースの上に重ねていきました。

    監視員の目が光る中、後数分後に出す料理の盛りつけと2つ目の料理の下準備に取り掛かっていました。

    関谷シェフが調理に取り掛かっている裏側では1人目の試食がスタート。審査員の多くは、歴代のテタンジェ・コンクールの勝者達です。試食会場では、先輩の厳しい目が光り緊張感が溢れています。

     

    シャンパンと相性抜群な卵の前菜が完成

    審査員の目の前で最後のソースをかけて試食開始です。

    紅葉をかたどった野菜チップスも色鮮やかで素敵!中から黄身が流れ出し、何とも美しい!黄身は塩、ニンニク、ハーブなどで香りづけをしているので、きっと口の中で香りが広がるんでしょうね〜(食べたい!)。シャンパンとも合いそうですね!

    次回はメインディッシュの戦いをお送りします。

     

     

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