東京でもあちこちに支店を抱えるベルギー発のパン屋さん『Le Pain Quotidien(ル・パン・コテディアン)』。パリにも5店舗を構える大人気のお店で、オーガニック小麦を使ったこだわりのパン作りをしています。
「誰かと共にいる空間が人の心を豊かにする」という思想のもと、店内には大きなコミューナルテーブル*があるのが特徴。広々としたウッドを基調にした店内はゆったりとしたアットホームな空間で、イートインが楽しいお店です。パンがおいしいのは大前提なのですが、食事のシチュエーションを楽しもうというコンセプトがとても素敵だなぁと思います。
*コミューナルテーブル…大きな相席テーブルで、隣り合った知らない人ともおいしいひと時をともにする場。
印象深いモーニング!サーモンとサワークリームのブリオッシュ
朝から賑わった店内はまだ朝の8時!こちらはマレ支店です。
レジ横にはテイクアウトのパンや焼き菓子。『ル・パン・コティディアン』のお店作りは一貫してのびのびとほっこりするかわいらしさが特徴。ランプがとてもかわいいです。
何度か訪れているこちらのお店ですが、モーニングメニューの中で特に印象的だったサーモンとサワークリームのブリオッシュをご紹介します。
まず口に入れると、ブリオッシュからジュワリと滲むバターが新鮮なサーモンのペットリした厚みに溶けあいます。
これは初めましてな感覚!意外な相性の良さに驚きながらも、なんだかこれだけでは物足りない…。そこでサワークリームという酸味のアクセントがベストマッチ、良い働きをして噛めば噛むほどまとまりのある味わいに。
ブリオッシュからは微かな甘みと白々しいバターのコク。
サーモンからは僅かに漂う塩味と厚みのある食感。
サワークリームからはさっぱりとした酸味と散りばめられたバジルのフレーバー。
こんなにも多要素なのに1つの料理に仕上がるのがフランス流。しつこさもゼロで、なんだかスマート。癖になる味わいとはまさにこの事。サーモンやサワークリームは日本だとカンパーニュなど酸味のあるパンと組み合わせがちですが、ブリオッシュとのタッグもなかなかでした。
大きなロゴ入りのカフェオレボウルもかわいく、店舗でお買い上げも可能です。カフェオレボウルとネイルと服とリップまで全部赤いです(笑)。
パリに来たら必ず食べる絶品クロワッサン
テイクアウトでももちろん色んなパンが楽しめます。濃厚なベルギーチョコレートを堪能できる菓子パン等もおすすめです。
もう1つおいしかったクロワッサンもご紹介します。私はパリで100店舗クロワッサンを食べ比べしたのですが、こちらはトータルアベレージがものすごく高かったのを覚えています。外見のサクッと感、中身のしっとり感、バターの香り、食べ応え、小麦の旨味、綺麗な三日月型、身体に優しいオーガニック。
すべてが高得点の優等生。パリにいる間、必ず1度は食べるクロワッサン!
日本の店舗ももちろんお気に入りで、東京・芝公園の店舗に初めて行った時は「ここに住みたい!」と思ったくらい好きなお店です。
ホテルのパンも良いけれど、少し早起きをしてイートインの楽しめるお店で朝食というのはいかがでしょうか?
- ■お店情報
- Le Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン)
- 住所:18-20 rue des Archives 75004 Paris
- TEL:+33 (0)1 44 54 03 07
- 営業時間:8:00~22:00
- 定休日:無休
- ホームページ:ル・パン・コティディアン
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