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    パリからスイスへ小旅行!列車の旅はベルンから

    こんにちは。すっかり気候は春めいてきましたが、時間を少し戻して春になる前のお話を。フランスでは冬から春にかけて、短めのヴァカンス(もしくは週末ふくめた連休)を取ることが多いのですが、そこで行ってきたスイス鉄道の旅のお話をしたいと思います。

    ご存知の通り、ヨーロッパは陸続きなので、どこにでも電車で行くことができます。パリからスイスの各地へ行く電車はいくつかあり、選択肢がたくさん!TGV Lyriaという高速列車が走っていて、ジュネーヴ、バーゼルなら3時間、ローザンヌは3時間半で直接行くことができます。

    ユングフラウ鉄道

    スイスといえば、 登山鉄道が有名です。電車で3000m級の雪山を登れるのは、スイスくらいではないでしょうか。しかも車窓の向こうは、マッターホルンにユングフラウヨッホなど雄大な山々の絶景!

    今回は日本の両親も一緒に旅をするという目的があったため、フランスに近く、またヨーロッパ一高い展望台があるユングフラウヨッホを目指すコースを決めました。

     

    エメラルドグリーンの街、ベルン

    ベルンの街並み

    まず、フランスからスイスの東側の都市ベルン(Bern)に入ります。パリからベルンまでは、バーゼルで乗り換えて4時間半ほど。中央駅からトラムが走るメインストリートに出ると、すでに異国情緒たっぷり。

    ベルンは、チューリッヒ、ジュネーヴ、バーゼルに次ぐ4番目に大きい都市。その歴史は古く、1191年、アール川の蛇行にできた半島の内側に作られたのがはじまりなのだそう。写真は旧市街の街並み。現在ユネスコ世界遺産に指定されている美しいエメラルドグリーンの街です。

    どうしてエメラルドグリーンかというと、アール川の水の色。アルプスの雪解け水が流れているため、きれいな水でエメラルドグリーン色に見えるためと言われます。この日は雪解け水が大量で、流れも速く水位も上がっていましたが、夏だともっと透き通っていて、鮮やかなエメラルドグリーン色なのだそう。

    街の石畳みの色もエメラルドグリーンっぽい緑色がかった色合いでした、大人なしっとりした印象!

     

    ヨーロッパ最長のアーケード

    ベルンの旧市街は、中世の面影を色濃く残す大都市としても有名です。特に全長6kmにもおよぶアーケードは、ヨーロッパでも最長だとか。

    建物の1階部分がこのようにアーケードで繋がっています。アーケードの下には、カフェのテラスがあったり、お店が商品を陳列している姿がチラホラ見られます。

    ベルンは、スイスの買い物天国とも呼ばれるほどお店が充実していますが、それもアーケードのおかげかもしれないですね。

    街を歩いていると、たまに床から斜めに低く設置された扉があります。これは何かというと、半地下に続く階段で、大抵下の階はブティックになっています。

     

    ベルンのみどころはやっぱりベルン大聖堂

    夕日に染まる尖塔が神々しく、光っていました。

    ベルンに来たら、やはり「ベルン大聖堂」は見逃せません。1421年に着工し、1893年に完成するまで400年以上もかかったという後期ゴシック様式の大聖堂で、大尖塔部分の高さは100mも!スイス最大の大聖堂です。

    そして、注目は正面の正門にある彫刻!「最後の審判」を表しています。向かって左が天国で、人々が洋服を着ていて、不安のなさそうな表情をしているのに対し、右半分は地獄ということで恐怖におびえている表情がよく描かれています。

    残念ながら、この日は訪れた時間が遅かったため、中に入ることはできませんでしたが、ここのチャペルの天井アーチは見事だそうです。

    せっかくなので、大聖堂横の公園になっているテラスへ行ってみると、絶景ビューポイントでした!

    ちょうど、鉄橋の後ろに夕日が沈み、ドラマチックな瞬間をみることができました。

    街並みも中世の趣を残していて、とてもロマンチック!

    川の近くは長屋風のとんがり屋根が印象的でした。

     

    熊を間近で見られる熊公園

    ベルンのシンボルでもある『熊』を間近に見ることのできる公園も。ベルンでは1513年から熊を飼育してきており、アール川沿いの「BärenPark(ベーレンパルク=熊公園)」は、のんびりくつろぐ熊たちを見ることができる公園になっています。夕方ということで、熊は外に出ていませんでした…残念!

    こちらはランドマークの電線を渡る熊のモニュメント(本物ではありませんよ)

    さて、次回はユングフラウヨッホまでの登山電車の旅についてお話したいと思います。

     

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