こんにちは。パリもすっかり春らしくなりました。フランスでは4月はイースターの春休みがあり、子ども向けのさまざまなイベントが開催されます。
そこで、今日は、春休みに息子を連れて参加したミュージックのアトリエのお話をしたいと思います。
『シテ・ドゥ・ラ・ミュージック』の音楽博物館
パリ19区のヴィレット公園内に『シテ・ドゥ・ラ・ミュージック』と呼ばれる音楽総合施設があります。大小さまざまなコンサートホールがあり、クラシックからワールド・ミュージックまで、いろんな分野のコンサートが企画されています。
奥に見える銀色にきらめく建物は、ジャン・ヌーヴェル建築作品としても有名な『フィルハーモニー・ド・パリ』というヨーロッパ最大級のコンサートホールです。
今回訪れた『シテ・ドゥ・ラ・ミュージック』で特に注目したいのが、『音楽博物館( musée de la musique)』です。音楽の歴史から、昔の楽器、世界の楽器などが集められています。これを見て回るだけでもかなり見応えがある博物館です。オーディオガイドで楽器の前に立つと、その音が聞けるらしく、じっくりと鑑賞している人もたくさんいました。ショパンが所有していた楽器やヴァイオリンの先祖のような楽器も展示されており、見どころいっぱいです。
館内を巡るアトリエに参加!
この『音楽博物館』では、いろいろテーマやコース、年齢別のアトリエなどが定期的に開催されています。今回は『音楽博物館』をガイドのお姉さんと一緒に回りながら、楽器の歴史や文化などを学び、最後に実際に楽器に触って、音を出してみよう!というコースに参加してみました。参加者は4~6歳児の子どもたちが10名くらいでした。
動物の角や骨、木などで作られていた紀元前の話から、クラシック音楽が発達した18世紀フランスの話など、音楽の歴史をお勉強。ベルサイユ宮殿の模型もあり、その時代主流だったクラヴサン(チェンバロ)などが並べられていました。もう、楽器自体が芸術作品のようでした!
国宝級のものが、こんな風に間近に観られて感動!
こちらは、アフリカの楽器です。子どもたちにもわかりやすい説明で、4歳の息子も飽きずに見ていました。付き添いの大人たちも有料で参加することができ、内容も子ども向けとは言いながら、知らないこともたくさん!(もしかしたら息子よりも、私の方が楽しんでいたかも!)。
見たことのないようなアフリカの楽器の前で、実際にどんな音が出るのか、ミニスピーカーで聞かせてくれました。みんな真剣!
楽器の種類には、弦楽器や打楽器、管楽器があることなども教えてもらいます。そして、楽器は反響させるところがないと音が出ない(大きく聞こえない)ということを、実際に弓矢の弦を弾き、体感させてもらいました。
ヴァイオリンの先祖と言われる小さな弦楽器を、実際に目の前で弾いてくれました。ヴァイオリンという楽器は、発明された頃からその姿や構造はほとんど変わっていない珍しい楽器だそうです。素材やあごを当てるところなどの仕様が多少変わったにすぎないんだとか!
そして、最後のお楽しみは、楽器体験!実際にアトリエ形式で、楽器に触って音を出すことができます。子どもたちには、いろんな種類の楽器が割り振られ、ワクワクが隠せません。本当に楽しそう。
うちの息子は、子ども用トロンボーンを割り当てられ、大喜び!意外にも音がすぐ出て、私もびっくりしました。
人気は、やっぱりヴァイオリン!さすが子どもたち!弾き方もかなり自由でおもしろかったです。確かに弾き方を知らなかったら、誰もあごの下に挟むなんて、考えつかないですよね。
『音楽博物館』の子ども向けの音楽のアトリエはとても有名で、年間コースなどは大行列して登録しなければならないという激戦クラスもあるほど!学校のバカンス時期には単発のアトリエも随時開催されていますので、詳しくはサイトでチェックしてみてくださいね。
- ■施設情報
- Cité de la musique – Philharmonie de Paris
- Musée de la musique
- 住所:221, avenue Jean-Jaurès 75019 Paris(住所)
- アクセス:メトロ 5番線「Porte de Pantin」駅下車徒歩2分
- 公式HP
- ※子ども向けアトリエは、Ateliersというページから検索してくださいね。
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