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    バレンタインにも自分のご褒美にも!おすすめオランジェットまとめ

    オランジェットは、柑橘類の皮を砂糖漬けにしたものにチョコレートをかけたフランス生まれのお菓子です。

    バレンタインギフトにもぴったりのオランジェット。今回は、全国のおすすめオランジェットをご紹介します。

     

    農家さんとお店のこだわりが詰まったオランジェット。東京都台東区『ORANGE kikaki

    2018年夏ごろから活動し、さまざまなマルシェ出店と通販をメインに販売と、季節の果物などをテーマとした食事会などを開催してきた『季菓貴』が、東京・浅草に、季菓貴の工房と実店舗の『ORANGE kikaki』をオープン。

    農家さん直送の季節の果物で、一般流通には出ない規格外品のものを積極的に購入して加工しています。

    店舗がなかった時代から「オランジェット」が特に好評だそうで、国産の柑橘で20種類以上のオランジェットを作ってきたんだとか。

    そんなお店のコンセプトは、『季菓貴』の由来のとおり、「季節の貴重な果物で作るお菓子」。果物がおいしいからこそ作れる味わいだといいます。

    形が悪かったりするものだとしても、樹で完熟されて甘さや酸味の特徴のしっかり出た果物のおいしさをそのまま届けられるようにという想いで、アルコールや添加物などで均一の味わいにしようと調整するのではなく、果物の味わいをできるだけそのまま味わえるようにこだわっています。

    特に人気のオランジェットメニューは、愛媛県産の大谷農園さんの甘夏で作る、苦味もしっかりある「ピール甘夏オランジェット」。

    クセになる苦味と香りがしっかり感じられ、おやつとしてはもちろん、お酒のおつまみとしてもおすすめ。

    また輪切りのオランジェットは、厚切りで作っているそう。厚切りにすることで、品種の違いが味わいやすくなり、ジューシーなその甘さと香りがより口いっぱいに広がります。

    チョコレートは、基本的にヴィーガンの「Bean to Barチョコレート」を使用。どんな方でも楽しめるのがいいですよね。

    また、さまざまな産地のチョコレートを柑橘の味わいによって配合を変えたりブレンドしたりして、柑橘ごとに変えているというこだわり。

    「季節によって、さまざまな品種のオランジェットを作っているので、果物を買うように、今は何の果物がおいしいのかなと楽しみにいらしていただけたらうれしいです」。

    農家さんの想いと『ORANGE kikaki』のこだわりが詰まったオランジェット。オンラインでもお店でも楽しめるので、ぜひ味わってみてくださいね。

     

     

    “朝と夜”をコンセプトとしたオランジェット。Minimal – Bean to Bar Chocolate -』

    『Minimal – Bean to Bar Chocolate -』は、都内に4店舗を展開するスペシャルティチョコレートブランド。店舗ごとに板チョコレート専門やガトーショコラ専門など、違いを楽しめるのも特徴。

    お店のコンセプトは、「新しいチョコレート体験」を届けること。

    なめらかではなくザクザクとした食感や、カカオ由来の果実やナッツ・薬草のような味わいが楽しめるチョコレートなど、今までにない新しいチョコレートのお届けを目指しているそう。原材料となるカカオ豆は、フェアトレード以上の価格で農家さんから直接仕入れています。

    特におすすめなのが、「Minimal Orangette -Morning & Night-」。

    チョコレートを通して生活に豊かな“彩り”を提供したいという想いから、食べるシーンにフォーカスし、朝と夜をコンセプトにしたオランジェット。

    愛媛県産のレモンとオレンジを使いながら、それぞれの味わいに最適なオリジナルチョコレートを合わせています。レモンは、爽やかな酸味に寄り添うように低温で焙煎した甘酸っぱい酸味が主役のチョコレートを使用。

    ブラッドオレンジは、甘苦さを強調するためカカオ濃度88%の香りが特徴のフルボディのチョコレートと一緒に。

    「朝には爽やかな酸味のレモンを、夜には甘苦いブラッドオレンジをお楽しみください」。

    そのほかにも、チョコレートを使ったケーキや焼き菓子など、さまざまなメニューが楽しめる『Minimal – Bean to Bar Chocolate –』。

    素材のカカオは、現地で発酵・乾燥作業の研究やレクチャーを行い、カカオ農家さんと一緒に高品質高単価に適うフレーバーの開発を行っています。

    プランテーションの名残があるカカオ産業のサステナブルな経済的自立を目指し、技術支援やフェアでエシカルな取引をしています。

    食べておいしい、そして農家さんの応援にもつながる。記念日やお祝いのギフトにいかがですか?

    • ■お店情報
      Minimal – Bean to Bar Chocolate
      住所:
      富ヶ谷店(東京都渋谷区富ケ谷2丁目111:3019:00
      代々木上原店(東京都渋谷区上原1丁目34-511:0019:00
      祖師ヶ谷大蔵店(東京都世田谷区砧8丁目8-2410:0018:00
      麻布台ヒルズ(東京都港区虎ノ門五丁目81号 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA 2F 11:0019:00
      HP
      /オンラインストア:https://mini-mal.tokyo/
      Instagram
      https://www.instagram.com/minimal_beantobarchocolate/
      ※最新の営業情報は、お店のSNSなどでご確認ください。

     

     

    カカオ豆の生産地へ足を運んで作るこだわり。『USHIO CHOCOLATL』

    USHIO CHOCOLATLは、広島県尾道市の向島という島、南の山の中腹に位置するチョコレートメーカー。

    立ち上げメンバーは、尾道市外から移住した男性3名。きっかけは、代表がニューヨークから取り寄せたチョコレートだったそう。

    カカオ豆と砂糖だけで作られたチョコレートのおいしさと、カカオ豆の産地によって味や香りがまったく異なること、自分たちの目と手の届く範囲で手作りする製造スタイルに感銘を受け、「こういうものが作りたい」と代表から2人を誘ったんだとか。

    チョコレートは、カカオ豆と砂糖のみのシンプルなモノを中心に作り、その他は自分たちで足を運んだ土地の作物を理解して、チョコレートと合わせたオリジナルチョコレートを創り出しています。

    今回ご紹介するのは、「海と太陽」。

    尾道の向島の乾燥温州蜜柑と有機アーモンドをグアテマラのカカオに合わせた瀬戸内レペゼンなチョコレート。柑橘の香りと皮の苦味、ローストしたアーモンドの香りが口いっぱいに広がります。

    ジャケットを描くのは、ロンドン在住の古武家賢太郎氏。彼は尾道に深い縁があるそうで、作品はとてもユーモラスでかわいい!

    チョコレートの原料であるカカオ豆の生産地へ足を運び、農園主と食事や会話をし、「カカオ豆が持つ背景」をチョコレート11枚に込めて作っているそう。

    「チョコレートの原料であるカカオにはさまざまな背景が在り、味や香りを形成しています。1枚のチョコレートがお客さまの手元に届くまでには、さまざまな人や環境を通ってたくさんの経験を蓄えています。その過程をできるだけ知り、伝えたいと考えています」。

    カカオ豆の生産地まで足を運び、その背景が込められたチョコレート。おいしさはもちろん、さまざまなストーリーと一緒に楽しんでみてください。

    • ■お店情報
      USHIO CHOCOLATL 
      尾道店
    • 住所:広島県尾道市向島町立花2200
    • 営業時間:10:0017:00
    • 定休日:火曜日・水曜日
    • HPhttps://ushiochocolatl.com/
    • Instagramhttps://www.instagram.com/ushiochocolatl/
    • ※尾道店以外にも、那須GN店もあります。最新の営業情報は、お店のSNSなどでご確認ください。

     

     

    柑橘の良さを最大限活かした生食感オランジェット。大阪市『カンキツ屋』

    日本には、実は100種類以上の柑橘があり、それを大切に育ててくれている農家さんがいます。『カンキツ屋』では、そのような柑橘を直接農家さんから仕入れて、オランジェットにしています。

    大切に育ててくれた柑橘の良さを最大限活かすために、火入れは最小限にしてフレッシュ感を感じられる「生食感」オランジェットが特徴。

    店頭には、常時10種類以上のオランジェットが並びます。

    なかでも、和歌山のみっちゃん農園さんが栽培している「八朔」を使ったオランジェットがおすすめ。

    「八朔」自体が、その概念を覆す味わいで、オーナーが最初に食べた時に思わず「うまっ!」と声に出てしまったほどと言います。

    「八朔」というと、酸っぱい、苦い、というイメージが強いですが、そんなことは全くなく、ジューシーで爽やか、甘味も感じられます。

    そんな「八朔」を使っているので、オランジェットにしても爽やか、ジューシーなものに仕上がっているそう。

    オーナーがオランジェットを作るうえで、1番のこだわりは「香り」だといいます。

    人の記憶に残るものは味ではなく、香り。一般的な作り方のオランジェットだと、シロップとともに煮込んで作るので、せっかくの香りが死んでしまっているのがほとんど。

    「オランジェットは柑橘を使うお菓子だからこそ、その柑橘の良さを活かしてあげたい」。そのためにフレッシュ感を残した作り方に拘り、約1ヶ月かけてゆっくり、じっくり糖度を上げながら作っています。

    まだまだ『オランジェト』を知らない人が多いので、1つで良いので食べてみてほしいですね。また、柑橘やチョコレートが苦手という人にも、その相性の良さを感じてもらえたら。今後は、より多くの農家さんと知り合い、あまり見かけることの無い珍しい柑橘を紹介する場所にできればいいなと思います」。

    オランジェット用に加工した果皮・果肉・シロップとチョコレート、カルピス㈱バターを使用した「かんきつショコラバターサンド」も人気があるそう。

    ミルキーなバターと柑橘のマッチングを楽しんでみてくださいね。

    • ■お店情報
      オランジェットとバターサンド専門店 カンキツ屋
      住所:大阪府大阪市北区浪花町8-5
      営業時間:金曜日・土曜日 10:00〜22:00/火曜日〜木曜日10:00〜18:00
      定休日:月曜日
      オンラインストア:https://kankitsuya.stores.jp/
      Instagram:https://www.instagram.com/kankitsuya/

     

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    柑橘の爽やかさとオレンジの濃厚さのバランスがやみつきになるオランジェット。

    お店それぞれのこだわりを噛み締めて、味わってみてくださいね。

     

    ※記事公開時点の情報です。最新の営業情報は、お店のSNSなどでご確認ください。

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