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    思わず手紙が書きたくなる!『カキモリ』でオリジナル文具探し

    最後に手紙を書いたのはいつですか?手書きの文字には、メールやSNSでは伝わらないぬくもりがありますよね。ちなみにフランスでは子どもたちに万年筆の使用を推奨しており、手紙を書く習慣も盛んなのだそう。

    だけど最近の私たちはメールなどの便利さに慣れてしまい、いつの間にか手紙を書くことのハードルは高くなってしまった気がします。手紙を書くにも何かきっかけが欲しい!というわけで、思わず誰かに手紙を書きたくなるオーダーメイド文房具をご紹介いたします。

     

    オリジナル文房具も作れる蔵前の『カキモリ』

    今回取材したのは台東区の蔵前にある文房具店『カキモリ』。使いやすさだけでなく見た目にもこだわったアイテムが豊富に揃う文房具専門店です。
    蔵前はここ数年でおしゃれなカフェやお店が急増し今や人気の街歩きスポットに。そのなかでも外せないお店となっているようで、この日もたくさんのお客さんで賑わっていました。

    美しく陳列された店内を見渡すだけでワクワクしてしまいますが、さらにこちらでは、世界で1つのオリジナル文房具が作れちゃうんです。

    オーダーメイドできるのはノート、名前入りの便せん、インクの3つ。ノートは表紙や中紙、留め具などを選び、店内で製本してくれます。便せんは罫線の色やデザイン、フォントを選んで作成。どちらも自由度が高いので悩んでしまいますね。

     

    自分の色を調合!意外な結果がおもしろいオーダーメイドインク

    その中からインクのオーダーメイドに挑戦してみました!インク作りは、お隣にある『ink stand』で。

    『カキモリ』は木目を多用したあたたかみのある内装ですが、一転、こちらはモノトーンを基調としたシックな雰囲気。

    まずは16種類あるインクのなかから、基本の3色を選びます。私はNaples Blue、Purple Haze、Foam Greenをセレクト。

    1滴ずつカップに取り、よ~く混ぜたら試し書き。この時に3色の割合もメモしておきます。仕上がりを確かめながら少しずつ割合を変えていき、理想の色に近づけていきます。

    ほんの1滴増やすだけで印象はガラッと変わります。また、赤みが強くなるかな?とパープルを増やしたら、意外にも緑みが強くなったり。思いがけない方向へ転がるのもおもしろい!もちろん、仕上がりが思っていたものと違ったり、3色の組み合わせを変えたいなという時は最初からやり直すこともできるのでご安心を。

    「これだ!」という色ができたら、同じ割合で調合してもらいます。できあがりまでの時間は約30分。あとで受け取ることもできますが、調合の作業は理科の実験みたいで眺めているのも楽しいです。

    もともとはアロマ用だったという小ぶりの瓶に詰めてくれます。よくあるインク瓶は容量が多く、なかなか使い切れないのでこちらにしたんだとか。見た目もかわいくて、いくつも並べたくなってしまいますね!

     

    美しい文字を書くための7つのコツ

    また、『カキモリ』には書道家として活躍しているスタッフの方がいます。今後はその方を講師に、手紙を書くワークショップも開催する予定だとか。今回は特別に、美しい文字を書くためのコツをいくつか教えてもらいました!

    1. 一番大切なのは、文字の中心線を揃えること。これを意識するだけでガラッと見違えるそうです!(横書きなら横の中心線、縦書きなら縦の中心線)

    2. 横の線はほんの少し右上がりに、そしてこの角度を揃えること。

    3. 罫線の幅いっぱいに書かず、上下に一定の空間をあけると圧迫感を与えない(縦書きの場合は左右に一定の空間をあける)。

    4. 罫線の左端より少し内側から書き始め、縦のラインを揃える(縦書きの場合は上部の書き始めを少し下げて、横のラインを揃える)。

    5. 画数の少ない字は膨張するので、画数の多い字と並ぶ時は少し小さめに書く。

    6. 縦書きの場合は、字も少しだけ縦長にすると全体に縦の流れができ、美しくまとまる。

    7. テーブルの高さはひじより少し下がベスト。手首だけでなく腕全体を使うように心がける。

     

    “わざわざ万年筆で手紙を書くこと”に意味がある

    オリジナルのインクを作り、手紙をきれいに書くコツまで教わったら、実践しなきゃもったいない。ということで、早速書いてみました!

    濃淡のムラができる万年筆は、それだけでどこか味わいのある文字が書けます。さらに“万年筆で書く”という行為自体になんだか背筋がスッと伸びる感じがして、自然と1字1字を大切に書けた気がしました。ボールペンなどに比べると手軽とは言えない万年筆ですが、その分、文字を書くというありふれた作業を特別なものにしてくれるんですね。

    「手紙には“宛名のインクの色は黒かブルーだけ”などの細かい決まりもありますが、親しい人に宛てたものならそんなことは気にせず、赤やピンクなど自分の好きな色を自由に使っていいと思います。内容だって普段のメールと同じでいい。さまざまな通信手段がある今の時代に、わざわざ手間と時間をかけて書くということに価値があると思うんです。」と、オーナーの広瀬さん。

    いつもお世話になっているあの人へ、最近ご無沙汰しているあの人へ。自分らしい手紙で、その気持ちをいつもより丁寧に伝えてみませんか。

    ■お店情報
    カキモリ

    • 【店舗情報】
      住所:東京都台東区三筋1-6-2 小林ビル1階(地図
      電話:050-1744-8546
    • 営業時間:12:00~19:00
      定休日:月(祝日の場合は営業)
    • ink stand by kakimoriの定休日は日・月

    ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

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