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    原シェフが旅先で出合った味に着想を得て作り上げる多国籍料理。白金台『LIKE』

    渋谷エリアで愛されている『Bistro Rojiura(ビストロ ロジウラ)』や『PATH(パス)』を手がける原太一シェフが、昨年3月にオープンした『LIKE(ライク)』。居心地のいい空間でここでしか味わえない料理を楽しめると、早くも人気を集めています。渋谷から離れた白金台という地で、なぜ多国籍料理のお店を始めたのか?この場所に込める想いや、理想とするお店の在り方について話を聞きました。

     

    白金エリアに誕生した隠れ家的レストラン

    知らなければ見過ごしてしまいそうな入り口。扉の先の階段を上って3階に『LIKE』があります

    お店があるのは白金台駅から徒歩でおよそ10分、生い茂ったグリーンが特徴的なビルの3階。決してアクセスがいい場所とは言えないけれど、それが“知る人ぞ知る”独特の雰囲気を作り上げています。

    この場所でお店を始めた理由について、オーナーシェフの原さんは「天井が高くて大きい窓やテラスがあって、“箱”としての魅力にまず惚れましたね。白金台はちょっと敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、あえてそういうエリアでカジュアルなお店をやったらおもしろいなと思ったんです」と語ります。

    店内のステージには楽器やアンプ、DJ機材などが並んでいます

    店内へ入ると、まず目を引くのがステージ。毎週レコードショップをチェックするほど音楽好きの原さんは、“いい音楽の流れるお店”という憧れを叶えるために機材を一式揃えたそう。だいたい2ヶ月に1回のペースで、このステージを使ったライブイベントが開催されています。

    オーナーシェフの原太一さん

    「僕は“こんなお店を作りたい”っていうのを常に想像しているんですが、10代の頃にやりたかったのは『Bistro Rojiura』のようなお店で、その後に朝ごはんのお店を作りたくて『PATH』を始めて。次に何かやるとしたら、ステージのあるお店だなと思ったんです。おいしいワインと料理を楽しみながらライブを観られたら最高じゃないですか」。

     

    旅先で出合った料理にインスパイアされた“多国籍料理”

    『LIKE』のテーマは多国籍料理。“like a Chinese(中華のような)”や“like a French(フレンチのような)”という意味で使われる“like”が店名の由来なのだそう。フレンチをメインに提供する『Bistro Rojiura』や『PATH』とは違う、中華やエスニックの要素を感じるユニークな料理がそろっています。

    「フレンチのように味や食感を緻密に計算して作られる料理も好きだけれど、海外の道端で食べるカジュアルな屋台メシもびっくりするほどおいしかったりするじゃないですか。こういうおいしさってどうやったら出せるんだろう?と、昔からずっと思っていて。じっくり味わって『おいしい』ではなく、何も考えずに『うまっ!』って言葉が出ちゃうようなものを作ってみたくなったんです。いろんな国の料理を研究したら、料理人としてもひとつ成長できるんじゃないかという期待もありました」。

    トマトの酸味が食欲を刺激する「麻婆豆腐」

    現在は、原さんが昨年訪れた台湾からの影響を感じる中華料理や、子どもの頃から好きだというタイ料理のエッセンスを取り入れたメニューが中心。人気の「麻婆豆腐」は、原さん自身が最もおいしいと感じるバランスに作り上げたという一品。自家製ラー油とミニトマトがアクセントになっています。

    「鯖のカルパッチョ パクチーとカシューナッツ」。パクチーの風味が豊かで爽やかな味わい

    「鯖のカルパッチョ パクチーとカシューナッツ」は、ナンプラーやパクチーを使うことでエスニックな仕上がりに。フレンチとアジア、それぞれのいいところを絶妙に組み合わせているのが伝わってきます。

    これまでに訪れた国の記憶と、その時々に旅した国の味を料理に反映していきたいとのことで、今後どんなメニューが登場するのかも楽しみです。

    ジンジャーや柑橘が効いた「カフィアライムミュール」は、すっきりしていて飲みやすい一杯

    また、原さんやスタッフが好みのものを厳選して仕入れているというナチュールワインや、恵比寿にある『Bar TRENCH(バー トレンチ)』と共同で開発したカクテルにも注目。

    「僕はもともとワインやビールしか飲まなかったんですけど、お客さんの紹介で訪れた『Bar TRENCH』でジントニックを飲んだとき、初めてカクテルのおいしさに衝撃を受けたんです。それ以来、恵比寿に用事があるたびにお店にお邪魔していて。『LIKE』ではカクテルを出したいと決めていたので、ぜひ一緒に作ってもらいたいとオーナーさんにお願いしました。多国籍料理に合うものを6種類作ってもらったのですが、どれもテーマにぴったりで、プロってすごいなと改めて感じましたね」。

    これを目当てに訪れるお客さんも多いという、看板メニューの「ピーナッツシュークリーム」

    ランチタイムとディナーの間のカフェタイムも営業しているので、仕事やお出かけの合間にゆったり過ごすのもおすすめです。ファンの多い「ピーナッツシュークリーム」は、千葉の『Bocchi(ボッチ)』という農園のピーナッツを使ったクリームがたっぷり入っていて食べごたえ十分。

    「シュークリームは一般的にフワッと膨らんだ柔らかいものがいいとされているんですけど、僕は完全に膨らみきっていないものが好みなんです。だから、あえて生地を冷凍させることで食感が少し残るように作っています」。

     

    その日の気分で、昼も夜も楽しめる店に

    「昼からお酒を飲んでもいいし、ゆっくりコーヒーを楽しんでもいい。お客さんに自由に過ごしてもらえる店にしたいので、その日の気分で好きなように『LIKE』を使ってもらえたらうれしいです」と話す原さん。今後は店内のステージやDJブースをもっと活用して、定期的にイベントを開催していきたいのだとか。

    レコード蒐集が趣味の原さんがセレクトしたものが店内にも

    来年3月でオープン1周年を迎える『LIKE』。これからどのようなお店に進化していくのか、ますます見逃せなくなりそうです。

     

    • ■お店情報
    • 名前:LIKE
    • 住所:東京都港区白金台4-6-44 BIOTOP 3F
    • 電話:03-5422-8183
    • 営業時間:11:30~22:00(L.O.21:00)
    • 定休日:月曜および毎月第2&第4日曜
    • HP:https://www.instagram.com/like_restaurant_/?hl=ja

    ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

     

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