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    連日大人気!街のフランス洋菓子店『Equal』で食べる絶品シュークリームとチーズケーキ

    昨年の秋、幡ヶ谷駅から代々木方面へ向かって続く西原商店街に、洋菓子店『Equal(イコール)』がオープンしました。お店のオーナーは、あの代々木公園の人気レストラン『PATH』のパティシエ後藤裕一さん。東京のスイーツ界の第一線で活躍する後藤さんが新たに手がける『Equal』は、地元の子ども達やお年寄りから慕われているこぢんまりとしたお店でした。

     

    フランス洋菓子店を身近に感じてほしい。目指すは街の大福屋さん

    笑顔が素敵な店長の野口麻美さん

    幡ヶ谷・西原といえば、風情ある古い商店と近年次々とオープンしたおしゃれなショップが混在する今注目のエリア。『Equal』のすぐそばにも銭湯や昔ながらの商店が続き、新宿が目と鼻の先にありながらどこか懐かしい雰囲気が漂います。

    『Equal』はお客さんが5人も入れば満員になってしまうくらいこぢんまりとしたお店。でも、とにかく内装がかわいいのです。スイーツ好きならこの店内を見ただけで萌えるはず!店長の野口さんにお店作りでのこだわりを伺いました。

    「実は、ごちゃまぜなんです。PATHも手がけるMANERE Co.Ltd大木将太朗さんと共にイメージを共有しながら、什器はヨーロッパで使われていたアンティークのオランダ製、壁紙はイギリスのデザイナー・ウイリアム・モリスのもの。床はモロッコをイメージしたイタリアやメキシコのタイル、そしてショーケースは日本の職人によるオリジナルで作りました。フランス菓子のお店ですが、店名『Equal(イコール)』は英語ですし、いろんな国のものをバランス良く、といったところでしょうか」。そう笑顔で話す野口さんは、こうも教えてくれました。

    「フランス菓子店でも高貴に感じてほしくなかったんです。パティシエの名前を冠した店名ではなく、英語の『Equal』にしたのもお店をより身近に感じてほしいから。気軽に立ち寄って買って帰る、街に根付いた大福屋さんのようにありたいんです。」

    店内はまるでジュエリー店のよう。それを印象づけるのはどこからでもお菓子を眺めることができる楕円形のショーケース。コンプレッサーが屋外にあるため機械音がしません。「子ども達がショーケースの周りをぐるぐる回ってケーキを見ている姿が微笑ましくて」と野口さん。

     

    子どもも大人も大好き!看板商品のシュークリーム

    オープン以来の看板商品はシュークリーム。そもそも、オープン時はシュークリームのみの販売でした。その理由は、「ルセット(レシピ)の共有だけでなく、スタッフ全員がわかり合って丁寧に販売していきたかったから」とのこと。

    また、「洋菓子と言えばシュークリーム」とは後藤シェフの考えでもあるそう。確かに、シュークリームは私たち日本人がとても親しみを感じる洋菓子ですよね。

    朝9時の開店前にショーケースに並んだ出来立てのシュークリームは、小ぶりでコロンとしたかわいらしいフォルム。バラ売りで1個280円(税込)、3個セットで850円(税込)とお手頃な価格です。

    「この近辺は子どもやお年寄りの方が多くて。だから、大きすぎず食べきれるサイズにしました。そして、もう1つ食べたいと思っていただけるようなサイズ感とおいしさです!」とにっこり。

    さっくりとした皮に、たっぷりと入ったカスタードクリームは甘すぎず、濃厚すぎず、透明感のある味わい。トッピングされたアーモンドが香ばしくアクセントに。見た目はオーソドックスなシュークリームのようで、実はとても洗練された逸品だとわかります。

    驚いたことに、使用している材料は特にこだわっていないとのこと。身近な材料を使って技術で勝負。特にクリームの炊き方にはこだわりがあって、火を通す時間の短さが鍵だそう。フランス菓子の技術が生かされています。

     

    レアチーズよりレア!?見た目も美しいチーズケーキ

    シュークリームの次にお目見えしたのがチーズケーキ。この芸術的な外観はもはやオーラを発しています!このチーズケーキは系列店の『PATH』でも提供されていたことがありますが、レストランで食べる場合と、『Equal』での販売、つまり持ち帰って食べる場合ではレシピやカットの仕方が異なるのだそう。

    通常レアチーズはゼラチンなどを使って生のチーズを固めますが、『Equal』のチーズケーキは火入れをして固めるので本当のレア。甘さ控えめのレアなチーズはとろけるような滑らかさです。

    チーズケーキのカットは特別な技術が必要だそう。

    周りのパイ生地にはしっかりと塩味が効いていて、おいしさを引き上げています。甘くなめらかなチーズと、さっくりと塩が効いたパイ生地との相性は絶妙。シュークリーム同様もう1つ食べたくなってしまうほど、コクがありながらも後味はさっぱりとしています。

     

    お菓子は人と人をつなぐもの。子ども達の記憶に残る味にしたい

    「洋菓子店でお菓子を買うのって、家族のために買って帰ったり、誰かに差し上げるためだったりしますよね。だから、お菓子って気持ちをのせるものだと思うんです。人と人をつなぐものだと私は思います。」と野口さん。

    グランメゾンや数々の有名店でパティシエとしての経験を積んだ後藤シェフが、幡ヶ谷で小さな洋菓子店をオープンさせた理由も、「子どもたちの思い出の味になってほしい」「20年後、30年後にも記憶に残るようなお菓子を作りたい」という想いがあるからだそう。

    人情味あふれる西原商店街で『Equal』はご近所さんからも大人気なお店。後藤シェフや野口さんの想いがすでに届いているのかもしれませんね。『Eqaul』のお菓子が思い出の味になるであろう幡ヶ谷の子どもたちが羨ましい限り。

    『Equal』の洋菓子は、連日大人気のため、たくさん作っていても売り切れてしまうことがしばしば。是非、早めの時間に訪問してくださいね。わざわざ足を運んで食べる価値アリです!

    • ■お店情報
    • Equal(イコール)
    • 東京都渋谷区西原2-26-16
    • 営業時間: 9:00~18:00(売り切れ次第終了)
    • 定休日:日曜日、月曜日、火曜日、金曜日(2020年1月現在)

    ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

     

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