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    とびきりキュートな料理人レイチェル・クーと作るフランスの郷土料理

    フランスの家庭料理と聞いて思い浮かべるのは、キッシュ、ポトフ、ラタトゥイユ、ガレット…。料理の名前だけでおしゃれで手が込んでいそうなイメージを持ってしまいますが、実際にレシピを見てみると、案外シンプルな手順だったりするんです。

    今回紹介する『レイチェル・クーの小さなフレンチキッチン』は、料理人レイチェル・クーが、「フランスの地方の郷土料理」を教えてくれるレシピブック。地方色豊かな料理の数々を、簡単な手順と美しい写真でまとめています。きっと今日から試してみたくなるメニューに出会えるはずですよ。

     

    フランスを旅したレイチェルが出会った料理の数々

    本書は、全英ナンバーワンベストセラーとなった『パリの小さなキッチン』に続くレイチェル・クーのレシピ本第2弾。イギリスで生まれ、ロンドンの名門芸術大学を卒業したレイチェル・クーは、フランス菓子を学ぶためにフランス・パリにやってきます。パリの料理学校ル・コルドン・ブルーで製菓ディプロマを取得した後、パリを拠点に料理人としての道を歩むレイチェル。

    この本ではパリの小さなキッチンを飛び出した彼女が、フランスの村や町で出会った100のレシピを掲載。食の宝庫として知られる「ブルターニュ」、ワインによって繁栄した「ボルドー」、スペインの食文化が影響している「バスク」、香り高いハーブが有名な「プロヴァンス」、美食の都「リヨン」、そしてドイツ文化の影響を受ける「アルザス」。

    レシピは6つの地域に分類され、レイチェルがその場所で感じた印象、旅の軌跡とともに紹介していきます。

     

    すぐに取り入れやすいシンプルな手順と華やかな盛り付け

    肉、魚料理、煮込み料理、デザート、サラダ…各メニューのレシピは、いずれも1ページに収まるシンプルな手順で紹介されています。ところどころに「レイチェルからの一言」が掲載され、「りんごの代わりに洋梨や薄切りにした赤たまねぎを使ってもおいしい」「冷蔵庫にあるほとんどの野菜を使うことができる」などのアドバイスが。フランス食材が手に入らなくても、身近にあるものを使ってアレンジ可能なレシピはうれしいポイントです。

    レイチェル自身、「2口のガスコンロとおもちゃみたいに小さなオーブン」が備え付けられたパリの小さなキッチンで料理をしていたこともあってか、掲載されている内容はどれも一般家庭で作りやすいレシピとアレンジが満載です。

    また各レシピには、美しく盛り付けられた写真が大きく添えられています。「刻んだパセリやバジルを散らすだけで、仕上がりが彩り豊かできれい」、「トマトをスープにするとき断面を見せると、見た目が華やかになって素敵」、「食器棚で眠っていたココットはこんな風に使えばいいんだ!」と、写真を眺めているだけで、今日から使える盛り付けのアイデアがストックされていきます。

    書籍の末尾にはピザ生地やベシャメルソース、マヨネーズ、プラリネなど本書に登場するフランス料理の基本のレシピも紹介されています。

    好奇心と食欲を刺激してくれるこのレシピ本が、フランス料理をぐっと身近に感じさせてくれるはず。

    料理のバリエーションを増やしたい、普段のメニューにマンネリ気味、華やかなおもてなし料理を作りたい。そんな人はレイチェルが見つけた「フランス各地のとっておき料理」を試してみてはいかがでしょうか。いつもの食卓をより一層豊かなものにしてくれることでしょう。

     

    • ■書籍情報
    • 書名:レイチェル・クーの小さなフレンチキッチン
    • 著者名:レイチェル・クー
    • 出版社:世界文化社

     
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