『パリは今夜も開演中』© Pascal Chantier
フランス映画と聞いて、どんな作品を思い浮かべますか?『アメリ』や『レオン』といった日本でも人気の作品から、ジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーといったヌーヴェルヴァーグを彩った監督の作品までさまざまな作品が知られています。
とはいえ、まだまだ知らない作品も多く、何から観たらよいのかわからない…という方もきっといるでしょう。そんな方は6月22日からの4日間開催される「フランス映画祭2017」へ訪れてみては?日本初公開となる新作ばかりを揃えたフランス映画12作が上映されます。
フランス映画に生きる女性たちにフォーカス
第25回を迎えるフランス映画祭の今回のテーマは「女性」。さまざまな時代、舞台の中で美しく生き抜く女性たちが描かれた作品が勢揃いします。
そんな「フランス映画祭2017」の団長を、フランス映画不朽の名作『シェルブールの雨傘』で一躍フランス映画界のスターとなり、以降『ロシュフォールの恋人たち』、『昼顔』など数々の映画に出演してきた女優カトリーヌ・ドヌーヴが努めます。
50年以上フランス映画の第一線で活躍してきたカトリーヌ・ドヌーヴ。映画祭のオープニング作品としてカトリーヌ・フロとの共演作『The Midwife(英題)』も上演され、さらに今回の映画祭のために来日し、オープニングセレモニーにも登壇します。
また「フランス映画祭2017」の親善大使には日本映画界の巨匠・北野武氏が就任。北野監督もカトリーヌ・ドヌーヴと共にオープニングセレモニーに登場します。フランス映画ファン、映画ファンにはとってもうれしいニュースなのでは?
もちろん12作品すべてご覧いただきたいのですが、今回はPARISmagのおすすめ作品を3作品ご紹介したいと思います。
ハラハラドキドキ!謎めく女性に翻弄される『エル ELLE』
以前、PARISmagでも紹介した映画『アスファルト』にも出演していた女優イザベル・ユペールが出演している作品です。本作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたことでも話題に。
自宅で覆面の男に襲われたミシェル(イザベル・ユペール)。自ら緻密な計画を練り、犯人をあぶりだしていくなかで、次第に彼女の本性が明らかになり、周囲の人間たちも巻き込まれていくというサスペンス映画です。映画『氷の微笑』のポール・ヴァーホーヴェン監督作品ということで、ハラハラドキドキ間違いなし!イザベル・ユペール演じる謎めいた女性の美しさに騙されてみては?
パリを舞台にした奔走劇!『パリは今夜も開演中』
映画『アメリ』でおなじみの女優オドレイ・トトゥが出演する『パリは今夜も開演中』は、パリの小劇場を舞台にしたコメディ映画。舞台初日を前に、一晩のうちに資金確保と舞台に登場するチンパンジーの確保をしなくてはならなくなった劇場支配人のルイジは、劇場のインターン女性と共にパリの街を奔走!あちこちを巡るので夜のパリの風景も楽しむことができますよ。
果たして、無事初日は迎えられるのでしょうか!?芸術の都パリの小劇場の裏側で起きている一晩のドタバタコメディ。笑えて、スカッとして、パリへ行きたくなる、そんな作品です。
真実の愛を描く大人のラブストーリー『愛を綴る女』
アムール(愛)の国、フランスの極上のラブストーリー『愛を綴る女』の主演を務めるのは、フランスが誇る国際派女優マリオン・コティヤール。
真実の愛を夢見ながらも親の決めた相手と結婚したガブリエル(マリオン・コティヤール)は、持病の治療のために滞在した療養施設で負傷した帰還兵と出会い、恋に堕ちるのですが…。1人の女性が愛の真髄にたどり着くまでの17年間を演じたマリオン・コティヤール。美しく繊細な女性をストイックかつエロティックに演じています。
ガブリエルは真実の愛にたどり着くことができるのでしょうか?美しくも強い愛のかたちを知ることができる大人のラブストーリーです。
フランスを代表する女優たちが演じる、映画の中の女性たちの人生に注目しながらフランス映画を楽しんでみては? もちろん、フランス映画を通して、フランス旅行の気分を味わうのもよし、アムールの世界にどっぷり浸かるのもよし、パリジェンヌのファッションやメイク、生き様を学ぶのもいいですね。
他にも注目作品は多数あるのでぜひチェックしてみてくださいね。
- ■イベント情報
- フランス映画祭2017
- 期間:2017年6月22日(木)〜25日(日)
- 会場:有楽町朝日ホール
- TOHOシネマズ 日劇
- チケット絶賛発売中!詳細はこちら
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