JR西日暮里駅から徒歩3分ほど歩いたところにある、赤と白の扉が目印のパン屋さん『BOULANGERIE ianak!(ブーランジュリー イアナック)』。
小さなお店ですが、入ってみてびっくり!たくさんのパンがところ狭しと並び、多くのお客さんで賑わっていました。
地元に寄りそう、種類豊富なパン
シェフ金井さんの地元ということから西日暮里の地にお店を構えて、地元密着型のパン屋さんとして親しまれて今年で10年を迎えます。平日は地元のお客さんを中心に賑わい、週末には遠方からも多くのお客さんがいらっしゃるのだそう。
取材に訪れた際も、次から次へとお客さんが訪れていました。お子様連れのお母さんから、おじいさんおばあさん、サラリーマンの方などその年齢は様々。幅広い年代に親しまれているお店なのです。
「ブーランジュリーなんですが、あんぱんとかメロンパンとかおじいちゃんおばあちゃんやお子さんも食べていただけるものも揃えています。当初は、バゲットやハードパンだけだったのですが、色んな方の声があって徐々に種類を増やしていったんです」と、マネージャーの小川さん。
現在はおよそ80種類という豊富なパンのラインナップがあるのも、そういった「お客様の声」を大切にしているからなんですね。
低温長時間発酵で作るもっちりのバゲット&クロワッサン
おすすめは「バゲット」と「クロワッサン」。長時間低温発酵で焼いているため、もっちり&しっかりとした食感が特徴。
実はフランスでも、この長時間低温発酵の「オーバーナイト法」によるパン作りが主流と言われています。
そんなこだわりの製法で作られるクロワッサンは、表面がパリっとしていて、それでいて中はしっとりもっちりとした食感。噛むと口の中にバターの香りがふんわりと広がります。ひとつのクロワッサンで違った食感が楽しめるのもおもしろいですよね。
毎日食べても飽きない角食パン
食パンの種類も豊富な『ianak!』ですが、中でも人気なのは「角食パン」。甘すぎず食べやすい味にすることで、毎日食べても飽きないパンとなっています。「気取らず、普段使いしていただけるパン屋を目指している」からこその、定番のパンへのこだわりが伺えますね。
店内には本当にたくさんの種類のパンが並び、どれもおいしそうで迷ってしまいます。そんなときはまず、定番のバゲット、クロワッサン、食パンから選んでみると良いかもしれませんね。
カレーパンにパンドラ…個性豊かなパンたち
定番のパンの他にも人気メニューは多数。
最近、特に人気なのが「お豆とレンコンのカレーパン」。テレビでも紹介されたこともあり、とても人気の商品。取材中にもこのカレーパンを買っていくお客さんがたくさんいらっしゃいました。
中のカレーにはお豆がごろごろ入っています。レンコンのシャキシャキとした食感にやみつきになりそう。人気No.1というのも納得です。
見た目もキュートなパンドラ
こちらは甘い系のパンで人気の「パンドラ」。ネーミングもおもしろいですが、なんといってもこのキューブ状のフォルムに目を奪われます。
切ってみると中にはチョコレートがたっぷり。カスタードを練り込んだという生地はほのかに甘みがあり、チョコレートやナッツとの組み合わせが絶妙です。表面が少しサックリとしていて軽い食感なので、ペロリと食べられちゃいます。
他にも、「フルーツライ」というライ麦の生地で作られた、ドライフルーツとナッツがぎっしりと入ったパンも人気なんだとか。
パンの他に焼き菓子もあります。涼しい季節の方が焼き菓子のメニューは多いとのことですが、取材に訪れた5月はスコーンやフィナンシェがありました。この時期は木・金・土・日でマフィンを焼いているんだそう。季節ごとにマフィンのフルーツも変わるそうなので楽しみですね。
焼きたてパンの香り広がる店内
店内から見える厨房では次々にパンが焼き上がってきます。
「よく知っている方は、焼ける頃にいらっしゃって焼きたてを買っていかれたり、『次いつ焼けるの?』って言って、また来てくださったりします」と小川さん。
お客さんとの距離が近いからこそ会話が生まれ、またそこから新しいパン作りにもつながるという地域密着型ならではの接客が伺えます。
取材中にはたっぷり具材が目を引く焼きたてのタルティーヌと日替わりピザが焼き上がってきました。
焼きたての香りに誘われて、野菜がたっぷり乗った日替わりピザを購入。焼いたことで甘みが増したパプリカとアスパラとズッキーニの旬の野菜のみずみずしさが絶品!ランチにもぴったりの1品です。
暑い季節におすすめ!パンの食べ方
これからの梅雨や夏の蒸し暑い時期におすすめのパンの食べ方があるということで、教えていただきました。
「暑い時期は、パンを冷やして食べるのもおいしいんです。お店でも冷やしておいしい商品をいくつかご提案させていただいていて、デニッシュ系のパンは冷やしてケーキっぽくして食べていただくとおいしいんですよ。
その他、ピリッと辛いものを取り入れたパンなど、夏に食べたい食欲がそそるようなものをみんなで試行錯誤して作っています。週末限定で週替わりのキッシュも焼いているんですが、夏はパイナップルを入れたり、次は焼肉を入れてみようか、などいろいろなメニューが登場するので、そちらも楽しみにしてもらえるとうれしいですね」。
焼きたてもおいしいパンですが、冷やしてデザート感覚で食べられるのは新しくておもしろいですね。
パン屋さんのかき氷!?
季節によってパンの具材も変わる『ianak!』ですが、夏になるとアイスパンやかき氷の販売が始まるのだとか。
「暑くなってきたらそろそろはじめようかな〜という感じでかき氷の販売が始まります。パン屋さんが作るかき氷なので、上に自家製のラスクをのせているんです。上野にある系列店『iacoupé(イアコッペ)』で使っているコッペパンにアイスクリームを挟んで凍らせて作るアイスパンもおすすめ。夕方、お買い物帰りのお母さんとお子さんが食べながら帰ったりしてくれ、すごく喜んでいただいています」と教えてくれました。
パン屋さんでかき氷やアイスとはなかなか珍しいコラボレーションですね。
お客さんの声を何よりも大切にしている『ianak!』。季節や日によってパンのラインナップが変わるので、常連さんも来るたび楽しみがあるのだとか。種類豊富なパンの中から、あなたのお気に入りを見つけてみてはいかがですか?
- ■お店情報
- BOULANGERIE ianak!(ブーランジュリー イアナック)
- 住所:東京都荒川区西日暮里4-22-11(地図)
- 電話:03-3822-0015
- 営業時間:8:30〜19:00(パンがなくなり次第閉店)
- 定休日:不定休
※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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